薬学部の本当の偏差値ランキング|偏差値50は本当に普通?高校受験との違いを徹底解説【2027年度版】

「東京薬科大学の偏差値が50.0って、本当にそんなに入りやすいの?」
「国公立薬学部なのに偏差値55くらいの大学があるのはなぜ?」
「高校の偏差値60と大学の偏差値60って、同じくらいの難しさなの?」

薬学部の偏差値を調べていると、このような疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。

今回のもとになったYouTube動画では、「薬学部の真の偏差値ランキング」というテーマで、一般的な大学受験の偏差値をそのまま見るのではなく、高校受験の偏差値の感覚に置き換えて考えると、薬学部の難易度がどのように見えるのかを解説しました。

動画で伝えたかったことを先に言うと、

「薬学部の偏差値は低いから簡単」と判断するのは危険です。

たとえば、2027年度入試における河合塾のボーダー偏差値を見ると、東京薬科大学薬学部は50.0です。

高校受験で偏差値50と聞けば、「平均くらいの高校」という印象を持つ人もいるでしょう。

しかし、大学受験の偏差値50を、高校受験の偏差値50とまったく同じ意味で考えることはできません。

大学受験の模試を受けている集団と、高校受験の模試を受けている集団が異なるからです。

そこで今回の記事では、動画で紹介した「高校受験の感覚で見る薬学部の偏差値」という考え方をさらに詳しく解説します。

なお、動画公開時は2025年の偏差値データをもとにしていましたが、この記事では2026年8月時点で公表されている2027年度入試向けの河合塾ボーダーラインへ更新しています。

目次

まず知ってほしい|大学偏差値と高校偏差値は同じではない

偏差値について考えるとき、最初に理解してほしいのが、

「偏差値は絶対的な学力を表す数字ではない」

ということです。

偏差値は、その試験を受けた集団の中で、自分がどの位置にいるのかを表す数字です。

平均付近であれば偏差値50。
平均より高ければ50より上。
平均より低ければ50より下になります。

ここで重要なのが、「誰と比較しているのか」です。

高校受験と大学受験では、この比較する集団が変わります。

高校受験では、多くの中学生が高校への進学を目指して受験します。

一方、大学受験では、大学進学を希望する高校生を中心に模試を受けます。

さらに大学受験では、

国公立志望

私立志望

文系

理系

医学部志望

薬学部志望

など、志望によって受験する模試や科目も変わります

そのため、高校受験で偏差値50だった人が、そのまま高校3年間ほとんど勉強せず大学受験の模試を受けても、必ず偏差値50になるわけではありません

大学受験のほうが、そもそも「大学へ進学しよう」と考えて勉強している生徒が多く含まれるためです。

この違いを理解しないまま、

「高校偏差値60と大学偏差値60は同じ」

「大学偏差値50だから簡単」

と考えると、大学の難易度を大きく見誤る可能性があります。

「高校偏差値-10=大学偏差値」は本当なのか

大学受験について調べていると、

高校の偏差値から10くらい引いた数字が、現役で狙いやすい大学の偏差値

という話を聞くことがあります。

逆に考えれば、

大学偏差値50
→高校受験の感覚では偏差値60前後

大学偏差値55
→高校受験の感覚では偏差値65前後

大学偏差値60
→高校受験の感覚では偏差値70前後

というイメージです。

今回の動画では、この考え方を利用して薬学部の偏差値を見ています。
動画自体も「高校受験における偏差値の考え方で薬学部の偏差値を捉える」という趣旨で制作しています。

ただし、ここはかなり重要なので強調しておきます。

「大学偏差値+10」は、河合塾や文部科学省が定めた正式な換算方法ではありません。

高校によって学力層は違いますし、高校へ入ってから成績が大幅に上がる人もいれば、下がる人もいます。

また、大学によって必要な科目数も異なります。

したがって、

「東京薬科大学の公式偏差値は60です」

という意味ではありません。

東京薬科大学薬学部の2027年度入試における河合塾のボーダー偏差値は、あくまで50.0です。

今回の記事で紹介する「リアル偏差値」は、

高校受験の偏差値感覚しか持っていない高校生や保護者の方に、
大学受験の難しさをイメージしてもらうための目安

として考えてください。

2027年度版|私立薬学部の偏差値上位校

まず、一般的な河合塾のボーダー偏差値から、私立薬学部の上位校を見てみましょう。

2027年度入試では、慶應義塾大学薬学部が62.5

東京理科大学薬学部が60.0です。

その下には、星薬科大学、北里大学、立命館大学、京都薬科大学などが並びます。

星薬科大学薬学部は52.5〜55.0、
北里大学薬学部は52.5〜55.0、
立命館大学薬学部は52.5〜55.0、
京都薬科大学薬学部は52.5〜55.0
となっています。

近畿大学薬学部は52.5
福岡大学薬学部は50.0〜52.5

東京薬科大学薬学部は50.0です。

こうして数字だけを見ると、

慶應義塾大学 62.5

東京理科大学 60.0

星薬科大学 52.5〜55.0

北里大学 52.5〜55.0

立命館大学 52.5〜55.0

京都薬科大学 52.5〜55.0

近畿大学 52.5

福岡大学 50.0〜52.5

東京薬科大学 50.0

という形になります。

高校受験の偏差値を見慣れている人からすると、

「慶應でも62.5なの?」

「東京理科大学で60?」

「東京薬科大学なら50だから普通くらい?」

と思うかもしれません。

しかし、大学受験ではこの数字の受け止め方が違います。

高校受験の感覚に置き換えると私立薬学部はどう見える?

ここで、動画と同じように「大学偏差値に約10を加えて高校受験の感覚に近づける」という見方をしてみます。

繰り返しますが、これは公式偏差値ではありません。

あくまで難易度をイメージするための参考値です。

慶應義塾大学薬学部の大学偏差値62.5を高校受験の感覚へ置き換えると、おおよそ72.5程度。

東京理科大学薬学部の60.0であれば、おおよそ70程度。

星薬科大学や北里大学、立命館大学、京都薬科大学の55.0前後であれば、おおよそ65程度。

東京薬科大学の50.0であれば、おおよそ60程度です。

こうして見ると、かなり印象が変わりませんか?

高校偏差値60というと、地域によっては地域上位の進学校に入る水準です。

偏差値65になれば、かなり高い学力が必要になる高校が増えます。

偏差値70を超える高校となれば、各地域でも上位層です。

もちろん、

「東京薬科大学に合格するには偏差値60の高校へ行かなければならない」

という意味ではありません。

偏差値55の高校から東京薬科大学へ合格する人もいますし、偏差値70の高校から不合格になる人もいます。

高校入学後にどれだけ勉強したかによって大学受験の結果は大きく変わります。

それでも、「東京薬科大学の偏差値50」という数字だけを見て、

「高校受験で偏差値50の学校と同じくらいだから簡単」

と判断するのは、明らかに危険です。

東京薬科大学の偏差値50が簡単に見えてしまう理由

東京薬科大学は、この話を考えるうえで非常に分かりやすい大学です。

2027年度の河合塾ボーダーでは、薬学部の偏差値は50.0です。
共通テスト利用方式では得点率63%が一つの目安になっています。

「偏差値50」という言葉だけを見ると、それほど高く感じないかもしれません。

しかし、一般選抜では英語、数学、化学などを勉強してきた薬学部志望者同士で競争します。

高校受験とは母集団が違います。

さらに、薬学部を目指す受験生は、高校時代に化学を履修し、理系科目を受験レベルまで勉強しているケースが多いです。

その集団の中で偏差値50を取る必要があります。

だからこそ、大学偏差値50を、

「学年の真ん中くらいにいれば受かる」

と解釈してはいけません。

何の集団の中での50なのかを考える必要があります。

私立薬学部最難関の慶應義塾大学はどれくらい難しい?

2027年度入試における慶應義塾大学薬学部の河合塾ボーダー偏差値は、薬学科・薬科学科ともに62.5です。

慶應義塾大学の他学部を見ると、文学部65.0、商学部65.0〜67.5、経済学部67.5などであるため、薬学部だけを見ると少し低く見えるかもしれません。

しかし、薬学部は理系です。

一般選抜では英語、数学、化学が必要になります。

文系学部と科目構成が違うため、偏差値の数字だけを比較して、

「薬学部62.5だから文学部65.0より簡単」と断定することはできません。

科目数や問題の性質、受験生の得意不得意が違うからです。

高校受験の感覚に近づけるという動画の見方を使えば、62.5は70を大きく超えるイメージになります。

薬学部の中では間違いなく最難関クラスです。

東京理科大学薬学部の偏差値60もかなり高い

東京理科大学薬学部の2027年度ボーダー偏差値は、薬学科、生命創薬科学科ともに60.0です。

共通テスト利用方式の得点率は、方式によって80〜84%が目安となっています。

偏差値60と聞いて、

「高校で偏差値60だったから東京理科大学薬学部も大丈夫そう」

と考えるのは危険です。

大学受験の60は、大学受験者集団の中での60です。

さらに東京理科大学では、数学や化学を含む理系科目をかなり高いレベルまで仕上げる必要があります。

動画の考え方で高校受験の感覚に置き換えれば、東京理科大学は偏差値70前後の難易度をイメージすると分かりやすいでしょう。

だからこそ、東京理科大学を目指す場合は、単に学校の定期テストで上位を取るだけではなく、全国模試や過去問で現在地を確認する必要があります。

国公立薬学部は偏差値以上に難しくなりやすい

次に国公立大学の薬学部です。

ここでは、偏差値の見え方にさらに注意が必要です。

2027年度入試の河合塾ボーダーでは、京都大学薬学部が65.0。

大阪大学薬学部が62.5。

千葉大学薬学部が前期62.5、後期65.0。

名古屋市立大学薬学部が60.0〜62.5。

岐阜薬科大学は60.0。

東北大学薬学部は60.0。

九州大学薬学部は57.5〜60.0。

静岡県立大学薬学部は55.0〜57.5。

熊本大学薬学部は50.0〜55.0となっています。

数字だけを見ると、

私立の慶應薬62.5と大阪大学薬62.5なら同じ難易度?

と思うかもしれません。

しかし、単純比較はできません。

国公立大学では、大学入学共通テストで複数教科を勉強する必要があります。

英語、数学、理科だけでなく、国語、地歴公民、情報なども含めて準備する必要があります。

さらに二次試験対策も必要です。

つまり、同じ偏差値60でも、

3科目を中心に対策する私立大学
共通テストの多数科目+二次試験を対策する国公立大学

では、受験までに必要な勉強量が大きく異なります。

京都大学薬学部の偏差値65はどれくらい?

京都大学薬学部の2027年度ボーダー偏差値は65.0、共通テスト得点率は83%です。

高校受験の感覚に置き換えるという動画の考え方をそのまま使えば、おおよそ偏差値75クラスのイメージです。

ただし、京都大学では単純に偏差値75相当の高校へ通っていれば受かるという話ではありません。

共通テストに加え、京都大学独自の記述問題へ対応する必要があります。

難関国公立では、

知識を知っている

公式を覚えている

典型問題を解いたことがある

という段階だけでは不足します。

初めて見る問題に対して、持っている知識を使いながら考え、途中式や根拠を示して答案を作る力が必要です。

動画で示した「リアル偏差値」は、こうした難しさを完全に数値化するものではありません。

むしろ、

偏差値65という数字以上に難しい大学だと理解してほしい

という意味で考えてください。

東京大学には「薬学部入試」がない

薬学部偏差値ランキングを見るときに、もう一つ注意したいのが東京大学です。

インターネット上では、「東京大学薬学部 偏差値○○」と掲載されているサイトがあります。

しかし、東京大学では一般選抜で最初から「薬学部薬学科」を受験する仕組みではありません

一般選抜で入学した学生は、前期課程を経て進学選択を行い、薬学部へ進学します。

東京大学薬学部の公式サイトにも、薬学部への進学について進学選択の案内が掲載されています。

理科二類から薬学部へ進むケースが代表的ですが、進学選択では他科類からの枠もあります。

そのため、

「東京大学薬学部の入試偏差値」

を慶應義塾大学薬学部や京都大学薬学部とまったく同じ形で並べることには注意が必要です。

東京大学については、入学時の理科二類などの難易度と、入学後の進学選択という二段階で考える必要があります。

薬学部の偏差値が低く見えやすい3つの理由

では、なぜ薬学部の偏差値は、高校生や保護者の方から見ると低く感じられやすいのでしょうか

一つ目は、先ほど説明した高校偏差値と大学偏差値の違いです。

高校受験の偏差値感覚のまま大学偏差値を見ると、数字が10前後低く見えることがあります。

二つ目は、薬学部の受験者が限定されやすいことです。

薬学部は、

薬剤師になりたい

薬について学びたい

創薬研究をしたい

医療系へ進みたい

という人が主に受験します。

文学部や経済学部のように、非常に幅広い文系受験生が候補にする学部とは受験者層が違います。

三つ目は、私立薬学部の大学数と募集人数です。

私立薬学部には多くの大学があり、入試方式も複数あります。

そのため、大学によってはボーダー偏差値が40台、30台、あるいはBFと表示されることがあります。

しかし、「入学できる難易度」と「薬剤師になれる難易度」は別です。

薬学部へ入った後には6年間の学習があり、進級、共用試験、実務実習、卒業試験、薬剤師国家試験があります。

入試偏差値だけで大学の価値を判断するべきではありません。

偏差値BFは「誰でも入れる」という意味ではない

薬学部の偏差値を調べていると、「BF」と表示されている大学を見かけることがあります。

BFはボーダー・フリーの略です。

河合塾では、合格可能性50%となる偏差値帯を設定できない場合などにBFと表示します。

つまり、

「偏差値が存在しないほど頭が悪い大学」という意味ではありません。

たとえば、第一薬科大学の2027年度入試では、一般方式で37.5とされている学科がある一方、一部方式ではBF表示があります。
河合塾自身も、ボーダーラインは入試難易度を示すものであり、大学の教育内容や社会的位置づけを表すものではないと説明しています。

日本薬科大学でも、2027年度入試では薬学部薬学科が35.0〜37.5、薬科学部の一部方式がBFとされています。

BFだから薬剤師になれないわけではありません。

一方で、入学時の学力が十分でなければ、入学後の薬学教育についていくために相当な努力が必要になる可能性があります。

ここでも、

偏差値だけで判断しない

ことが重要です。

薬学部の難易度を見るなら共通テスト得点率も確認する

偏差値と一緒に確認してほしいのが、共通テスト得点率です。

特に国公立薬学部では重要です。

2027年度の目安を見ると、
京都大学薬学部は83%
大阪大学薬学部は80%
千葉大学薬学部は79〜82%
名古屋市立大学薬学部は78〜80%
東北大学薬学部は78%
です。

これを見ると、国公立薬学部の難しさがより分かりやすくなります。

共通テスト8割前後を取るためには、得意な数学や化学だけ勉強すればよいわけではありません。

英語、国語、数学、理科、地歴公民、情報など、複数科目を安定させる必要があります。

だからこそ、国公立薬学部は河合塾偏差値が55.0程度だからといって、

「私立大学の偏差値55と同じ感覚で受けられる」

とは考えないほうがよいでしょう。

偏差値だけでは薬学部の難易度を比較できない

ここまで「リアルな偏差値」というテーマで解説してきましたが、最後に一番伝えたいことがあります。

それは、

偏差値だけでは本当の受験難易度は分からない

ということです。

たとえば偏差値50の大学が2校あったとしても、

英語・数学・化学の3科目

英語・化学の2科目

数学・化学の2科目

共通テスト利用

など、入試方式が違えば受験生にとっての難しさは変わります

英語が得意で数学が苦手な人にとっては、英語と化学の2科目型は受けやすいでしょう。

一方、英語が苦手で数学が得意な人には別の方式が向いています。

さらに、同じ偏差値でも問題との相性があります。

標準問題を速く正確に解く大学。

記述が多い大学。

化学の計算問題が多い大学。

英語長文の量が多い大学。

大学ごとに特徴があります。

だからこそ、偏差値は志望校選びのスタート地点として使い、最後は必ず過去問を確認してください。

偏差値50の薬学部を目指すならどのくらい勉強が必要?

じゃあ、偏差値50くらいの薬学部なら、どの程度勉強すればいいの?

という疑問もあると思います。

ここでも、現在の学力によって変わります。

ただ、東京薬科大学のような偏差値50前後の薬学部を目指すのであれば、

英単語の基礎が抜けている
英文法を理解していない
数学の典型問題が解けない
化学のモル計算や平衡ができない

という状態のままでは厳しいです。

薬学部受験では、難問を大量に解くことよりも、まず標準的な問題を正確に解ける状態を作ることが重要です。

英語であれば、『ターゲット1900』など学校配布の単語帳を仕上げ、英文法は『Vintage』『Next Stage』または東進の『レベル別英文法』を進めます。

その後、『入門英文解釈の技術70』『基礎英文解釈の技術100』、または『英文解釈ポラリス1・2』で構文を取る力を身につけます。

長文は『英語長文ポラリス0』から始め、『The Rules 1』『英語長文ポラリス1』『The Rules 2・3』『英語長文ポラリス2』とレベルを上げていきます。

数学は、苦手な人であれば『やさしい高校数学』から始め、『入門問題精講』『基礎問題精講』『標準問題精講』へ進みます。

学校で『青チャート』や『Focus Gold』を使っている場合は、それを固めてから『標準問題精講』へ進んでも構いません。

化学は、『宇宙一わかりやすい高校化学』と『リードLightノート』を併用して基礎を理解し、『入門問題精講』『基礎問題精講』『標準問題精講』『化学重要問題集』へ進みます。

偏差値50という数字を見て油断するのではなく、

入試当日に標準問題をどのくらい取れるか

を基準に勉強してください。

慶應・東京理科大学以上を狙う場合は対策レベルも変わる

慶應義塾大学薬学部や東京理科大学薬学部を目指す場合は、さらに高い完成度が必要です。

英語は、学校配布の単語帳に加えて『医歯薬系の英単語』を使用し、語彙を補強します。

長文は『The Rules 4』『英語長文ポラリス3』『やっておきたい英語長文1000』まで視野に入ります。

数学では、『標準問題精講』を高い完成度まで仕上げたうえで、『1対1対応の演習』を使用します。

化学では『化学重要問題集』を完成させ、東京理科大学や国公立上位校を目指すのであれば『化学の新研究』『化学の新演習』まで検討します。

大切なのは、偏差値の数字に合わせて教材を選ぶことではありません

過去問を解き、

どの分野が足りないのか

知識が足りないのか

典型問題の演習が足りないのか

難問への対応力が足りないのか

を分析して必要な教材へ進みます。

薬学部志望者が偏差値を見るときの正しい使い方

薬学部志望者が偏差値を見るときは、まず同じ模試・同じ予備校が出している数字で比較してください。

河合塾の偏差値と進研模試の偏差値は、母集団や算出方法が異なるため、そのまま並べるべきではありません。

今回の記事では、原則として河合塾が提供し、旺文社パスナビに掲載されている2027年度入試のボーダー偏差値を使用しています。

河合塾のボーダーラインは、合格可能性50%の目安です。

「偏差値50だから50点取ればいい」

という意味でもなければ、

「偏差値50未満なら絶対に受からない」

という意味でもありません。

模試でD判定、E判定だったところから合格する人もいます。

逆にA判定が出ていて不合格になる人もいます。

偏差値は現在地を確認するための道具です。

合否そのものではありません。

「真の偏差値ランキング」で一番伝えたいこと

今回の動画では、あえて「真の薬学部偏差値ランキング」という強いタイトルを付けました。

でも、本当に伝えたいのは、

「公式偏差値は間違っている」ということではありません。

河合塾などが公表している偏差値は、大学受験の難易度を考えるうえで非常に有用なデータです。

問題なのは、その数字を高校受験と同じ感覚で受け取ってしまうことです。

東京薬科大学の偏差値50.0を見て、偏差値50ならほとんど勉強しなくても入れそう」と考える。

京都大学薬学部の偏差値65.0を見て、「高校受験の偏差値65くらいなら自分にも簡単そう」と考える。

これは危険です。

大学受験と高校受験では、受験者集団も入試科目も問題のレベルも違います。

だから動画では、高校受験の感覚へ置き換えるために、「大学偏差値+約10」という見方を紹介しました。

正式な換算式ではありませんが、

大学偏差値50
=高校偏差値50と同じ感覚ではない

ということを理解するには、分かりやすい考え方だと思います。

2027年度の薬学部選びは偏差値以外も必ず確認しよう

そして、志望校を決めるときには偏差値以外も確認してください。

薬剤師を目指すのであれば、6年間その大学へ通うことになります。

入試偏差値だけでなく、

薬剤師国家試験の合格状況

6年間での卒業率

5年次への進級率

留年率

学費

特待生制度

病院・薬局実習

研究室

卒業後の就職先

キャンパスへの通いやすさ

なども重要です。

偏差値が高い大学が、すべての受験生にとって一番良い大学とは限りません。

反対に、偏差値が低いから悪い大学とも限りません。

薬剤師を目指す人なら、6年間で卒業し、国家試験へ合格できる環境なのか。

研究者を目指す人なら、自分がやりたい研究ができる研究室があるのか。

製薬企業を目指す人なら、大学院進学や研究環境はどうなのか。

自分の将来から逆算してください。

薬学部の偏差値は「数字だけ」で判断しない

最後にまとめます。

2027年度入試の河合塾ボーダー偏差値では、慶應義塾大学薬学部が62.5、東京理科大学薬学部が60.0、星薬科大学や北里大学などが52.5〜55.0、東京薬科大学薬学部が50.0となっています。

国公立では、京都大学薬学部が65.0、大阪大学薬学部が62.5、千葉大学薬学部が62.5〜65.0などです。

しかし、この数字を高校偏差値とそのまま比較することはできません。

動画で紹介したように、高校受験の感覚に近づけるため、おおまかに10程度高く見積もって考えると、

東京薬科大学50
→高校受験感覚では60前後

星薬科大学・北里大学55
→65前後

東京理科大学60
→70前後

慶應義塾大学62.5
→72.5前後

京都大学65
→75前後

というイメージになります。

ただし、この数字は公式な換算偏差値ではありません。

あくまで、

大学偏差値を高校偏差値と同じものだと勘違いしないための目安

です。

薬学部受験では、偏差値だけを見るのではなく、入試科目、共通テスト得点率、倍率、過去問との相性まで確認してください。

そして何より、

「偏差値50だから簡単」

「偏差値60だから自分には無理」

と、数字一つだけで志望校を決めないでください。

偏差値は志望校を選ぶための材料の一つにすぎません。

現在の成績が志望大学に届いていなくても、入試までの残り期間と正しい勉強ルート次第で、合格可能性は変わります。

PharmAssistでは、薬学部志望者の現在の偏差値だけを見るのではなく、志望大学の入試科目、問題レベル、得意不得意、入試までの残り期間を確認したうえで、一人ひとりの学習計画を作成しています。

薬学部を目指すのであれば、「偏差値表を見て終わり」にするのではなく、

その偏差値が何を意味しているのか。

自分はあと何点必要なのか。

どの科目をどこまで伸ばせば合格できるのか。

ここまで考えて受験勉強を進めていきましょう。

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薬学部受験専門塾 PharmAssist(ファーマシスト)
代表 寺沼香太朗

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この記事を書いた人

寺沼 香太朗のアバター 寺沼 香太朗 薬学部受験専門塾PharmAssist代表

薬学部受験専門塾 PharmAssist (ファーマシスト)代表の寺沼香太朗です。
薬学部受験の主要科目である、英語・数学ⅠAⅡB III C・化学・生物・面接・小論文の指導を行っております。
薬学部に特待合格した指導力の高さと、薬学部に特化した受験ノウハウ、教育コーチングを活かした学習マネジメントが指導の武器となっており、薬学部を目指す全ての高校生をアシストすることを信念に授業を行っております。

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