東京薬科大学は偏差値47.5で入れる?数字だけでは分からない薬学部の本当の難易度【2026年最新版】

「東京薬科大学の薬学部は、偏差値47.5だからそれほど難しくない」
大学の偏差値表だけを見て、このように考えている受験生や保護者の方は少なくありません。
しかし、東京薬科大学については、掲載されている偏差値の数字だけで入試難易度や学生の学力を判断すると、実態を大きく見誤る可能性があります。
今回のもとになったYouTube動画では、「東京薬科大学の偏差値47.5は、本当に大学の実力や入学者の学力を正しく表しているのか」という疑問から、一般的な大学偏差値だけではなく、合格者が出ている高校の偏差値帯や、その高校の大学進学実績を使って東京薬科大学の難易度を考えました。
先に結論をお伝えすると、東京薬科大学は、偏差値47.5や50.0という数字だけを見て「簡単に合格できる薬学部」と考えるべき大学ではありません。
一方で、東京理科大学薬学部や国公立大学薬学部と同じ難易度だと言い切るのも正確ではありません。
大切なのは、偏差値という一つの数字を大学の序列として受け取るのではなく、その数字がどの模試、どの入試方式、どの科目数、どの受験者集団をもとに作られているのかを理解することです。
この記事では、2026年度の情報を確認しながら、東京薬科大学薬学部の実際の難易度について詳しく解説します。
東京薬科大学の偏差値47.5は本当なのか
YouTube動画のタイトルでは「偏差値47.5ってマジ?」としていますが、偏差値47.5という数字自体が完全な間違いだったわけではありません。
大学の偏差値は、掲載される年度、入試方式、学科、情報を提供する予備校によって変わります。動画の公開時に確認できたデータの一部では、東京薬科大学に47.5という偏差値が表示されていました。
一方、2026年7月時点で確認できる河合塾提供のボーダーラインでは、東京薬科大学全体の偏差値は47.5〜50.0、薬学部は50.0、生命科学部は47.5〜50.0とされています。
つまり、現在の情報では「東京薬科大学薬学部の偏差値は47.5」と一律に表現するのは正確ではなく、薬学部については偏差値50.0が一つの目安です。
ここで注意してほしいのは、偏差値が47.5から50.0に変わったからといって、大学の教育力や学生の学力が突然上がったという意味ではないことです。
志願者数、模試の受験者層、合格可能性の判定方法、入試科目、募集人数などが変われば、ボーダー偏差値も動きます。
反対に、ある年度に偏差値が2.5下がったとしても、大学の教育内容が急に悪くなったとは限りません。
大学偏差値は便利な指標ですが、大学の歴史、教育環境、薬剤師国家試験の実績、研究力、就職先、入学後の進級難易度までを一つの数字で表しているわけではないからです。
動画で伝えたかったのは「偏差値表だけで大学を判断しないこと」
今回の動画では、東京薬科大学の正しい偏差値を新しく計算して、公式な数字として発表しようとしたわけではありません。
伝えたかったのは、「一般的な大学偏差値だけを見ると、薬学部の実際の難易度が低く見えすぎる場合がある」ということです。
そこで動画内では、主に二つの角度から東京薬科大学を確認しました。
一つ目は、東京薬科大学に合格者を出している高校の偏差値帯です。
二つ目は、それらの高校が、ほかにどのような大学へ合格者を出しているかという進学実績です。
もちろん、高校の偏差値から大学の偏差値を数学的に逆算することはできません。
高校偏差値60の学校から進学する人がいるからといって、その大学の偏差値も60になるわけではありません。
しかし、実際にどのような高校の生徒が受験し、合格し、進学先として選んでいるのかを見ることは、偏差値表だけでは分からない受験者層を考える材料になります。
たとえば、一定以上の進学校から継続して合格者が出ており、その高校からは国公立大学、理工系上位大学、MARCHなどにも多くの合格者が出ているとします。
その場合、東京薬科大学を「基礎学力がほとんどなくても入れる大学」と考えるのは不自然です。
一方で、進学校から合格者が出ていることだけを理由に、東京薬科大学がMARCHや国公立大学と完全に同じ難易度だと判断することもできません。
高校の合格実績には、一人の生徒が複数の大学や学部に合格した延べ人数が含まれることがあります。
また、東京薬科大学を第一志望として受験した生徒だけでなく、併願校として受験した生徒も含まれています。
高校の偏差値や進学実績を見る方法は、偏差値に代わる絶対的なランキングを作るためのものではありません。
偏差値47.5や50.0という数字を、別の角度から検証するための材料として使用するものです。
そもそも大学偏差値は何を表しているのか
偏差値は、試験を受けた集団の中で、自分の得点が平均からどれくらい離れているのかを表す相対的な数字です。
一般的には、平均を50として表します。
したがって、偏差値50は「学力が普通」という意味ではなく、その試験を受けた集団の中央付近にいることを示します。
ここで重要になるのが、「どの集団の中で比較しているのか」という点です。
高校受験の模試を受ける中学生の集団と、大学受験の模試を受ける高校生の集団は同じではありません。
大学受験では、大学への進学を希望しない生徒が模試を受けないこともあります。
さらに、理系、文系、国公立志望、私立志望、医療系志望など、受験者の選択によって比較対象も変わります。
薬学部を目指す受験生は、基本的に化学を学び、医療系学部への進学を考えている層です。
東京薬科大学薬学部の一般選抜では、方式によって英語、数学、化学、大学入学共通テストなどが使用されます。
受験科目が異なる大学や、文系学部を含む総合大学の偏差値と数字だけを横並びにしても、求められる学力の中身は同じではありません。
高校偏差値と大学偏差値は直接比較できない
動画では高校の偏差値を使って東京薬科大学の受験者層を考えましたが、高校偏差値と大学偏差値をそのまま比較することはできません。
高校の偏差値は、多くの場合、中学生が高校入試を受ける時点の難易度です。
高校に入学してから3年間で学力が大きく伸びる生徒もいれば、部活動や学校行事を優先し、大学受験の勉強を始める時期が遅くなる生徒もいます。
同じ高校でも、学年上位と下位では志望できる大学が大きく異なります。
高校の偏差値が高くても、東京薬科大学に合格した生徒が、その高校の上位層だったのか、中位層だったのかは、公開されている合格実績だけでは分かりません。
指定校推薦、一般公募推薦、総合型選抜、一般選抜のどの方式で合格したのかも、通常は公開されていません。
したがって、高校偏差値から分かるのは、「東京薬科大学には、一定の学力帯にある高校からも受験者や合格者が集まっている」という傾向までです。
大学の公式偏差値を置き換える数字ではないことには注意が必要です。
高校の進学実績を見ると東京薬科大学の立ち位置が分かる
高校の偏差値だけではなく、その高校の大学合格実績を見ると、東京薬科大学がどのような大学と一緒に受験されやすいのかが見えてきます。
薬学部志望者の場合、一般的な総合大学の序列だけで併願校を決めるわけではありません。
「薬剤師国家試験の受験資格を得られる6年制薬学部であること」が大前提になるため、東京薬科大学、明治薬科大学、星薬科大学、北里大学薬学部、昭和医科大学薬学部など、薬学教育に実績のある大学を中心に受験するケースがあります。
そのため、ある高校の進学実績にMARCHや理工系大学の合格者が多いからといって、東京薬科大学への進学者がそれらの大学に届かなかったとは限りません。
薬剤師を目指す意思が明確であれば、総合大学の理工学部ではなく、6年制薬学部を選ぶのは自然な判断です。
大学選びは、単純な偏差値順ではありません。
薬剤師になりたい受験生にとっては、学部の目的、国家試験対策、病院・薬局実習、研究室、卒業後の進路などが重要です。
一般的な知名度が高い大学の理学部や工学部に合格できる学力があったとしても、薬剤師免許を取得したいのであれば薬学部を選びます。
東京薬科大学の難易度を考えるときは、「偏差値50だから日東駒専より上か下か」という比較だけではなく、「薬剤師を目指す受験生の中で、どの大学と併願され、どの程度の英語・数学・化学が必要なのか」を見たほうが現実的です。
2026年度入試の倍率から見る東京薬科大学薬学部の難易度
偏差値とあわせて確認しておきたいのが、実際の入試倍率です。
東京薬科大学が公表している2026年度薬学部入試結果では、総合型選抜の実質倍率は2.1倍、学校推薦型選抜の一般公募制は1.7倍でした。
一般選抜では、大学入学共通テストを利用するA方式Ⅰ期が2.0倍、A方式Ⅱ期が3.1倍、英語・数学・化学を使用するB方式が3.3倍、薬学部と生命科学部の統一選抜であるT方式が4.0倍となっています。
特にT方式では、受験者251人に対して合格者63人という結果でした。
受験者の約4人に1人が合格する計算になるため、誰でも簡単に合格できる入試ではありません。
倍率を見る際には、「4倍だから偏差値が高い」「2倍だから簡単」と短絡的に判断しないことも大切です。
私立大学では、一人の受験生が複数の大学や複数の入試方式に出願します。
大学側も、ほかの大学への進学による入学辞退を見込み、募集人数より多くの合格者を出します。
それでも、B方式3.3倍、T方式4.0倍という結果からは、東京薬科大学薬学部が無対策で合格できる大学ではないことが分かります。
英語、数学、化学の基礎が不安定なまま受験すれば、偏差値表で50.0と表示されていても不合格になる可能性は十分にあります。
東京薬科大学の偏差値が実態より低く見えやすい理由
薬学部は総合大学の学部と受験者層が異なる
薬学部を受験する人の多くは、薬剤師、医薬品、医療、創薬などに関心があります。
誰でも進路候補に入れる学部ではなく、化学を使用すること、6年間通うこと、私立大学の場合は学費が高額になりやすいことを理解したうえで志望します。
受験者が特定の分野に絞られているため、一般的な大学名の知名度や、文系学部を含む大学群の人気とは違う動きをします。
東京薬科大学は薬学・生命科学分野では長い歴史を持ちますが、文系学部がないため、薬学に関心のない高校生には大学名があまり知られていないこともあります。
知名度が低いことと、教育水準が低いことは同じではありません。
反対に、大学名が全国的に有名だからといって、自分が学びたい薬学教育を受けられるとは限りません。
募集人数が多く入試方式も複数ある
東京薬科大学は、国内でも規模の大きい薬学部を持つ大学です。
募集人数が多い大学では、少人数しか合格できない大学と比べて、合格者数も多くなります。
合格者数だけを見ると「入りやすい」と感じられるかもしれません。
しかし、募集人数が多いことは、入学後に学ぶ内容が簡単であることを意味しません。
6年制薬学部では、基礎薬学、医療薬学、衛生薬学、臨床薬学、実務実習、共用試験、卒業試験、薬剤師国家試験など、多くの段階を乗り越える必要があります。
また、総合型選抜、学校推薦型選抜、共通テスト利用方式、一般選抜など、入学するための方式が複数あります。
方式ごとに必要な科目、配点、倍率が異なるため、一つの偏差値ですべての入学者の難易度を表すことはできません。
偏差値は入学後の大変さを表さない
大学受験の偏差値は、原則として入試の合格可能性を示す数字です。
入学後にどれだけ多くの専門科目を学ぶのか、進級判定がどの程度厳しいのか、国家試験に向けてどれほど勉強するのかまでは反映されません。
薬剤師になるためには、原則として6年制薬学部の課程を修了し、薬剤師国家試験に合格する必要があります。
つまり、大学入試に合格した時点はゴールではありません。
むしろ、薬学部では入学後の6年間が本番です。
「偏差値がそれほど高くないから、大学の授業も簡単だろう」と考えて進学すると、想像以上の学習量に苦しむ可能性があります。
偏差値では見えない東京薬科大学の特徴
1880年創立の歴史を持つ私立薬学教育機関
東京薬科大学の前身である東京薬舗学校は、1880年に医師の藤田正方によって創立されました。
大学公式サイトでは、日本で最初の私立薬学教育機関と説明されています。
その後、東京薬学校、東京薬学専門学校などを経て、現在の東京薬科大学へ発展しました。
長い歴史があるから無条件に良い大学だというわけではありません。
ただし、薬学教育を長期間続けてきたことや、薬学分野に多くの卒業生を送り出してきたことは、偏差値表には出ない特徴です。
第111回薬剤師国家試験の合格率は91.76%
東京薬科大学が公表している第111回薬剤師国家試験の結果では、受験者352人のうち323人が合格し、合格率は91.76%でした。
大学公式ページに掲載されている全国平均合格率86.25%を上回っています。
ここで注目したいのは、合格率だけではなく合格者数です。
東京薬科大学は薬学部の規模が大きいため、323人という多くの薬剤師国家試験合格者を送り出しています。
ただし、国家試験合格率を見るときにも注意が必要です。
大学ごとに卒業判定の方法、国家試験の受験者数、新卒と既卒の内訳などが異なります。
国家試験合格率だけで大学のすべてを評価することはできません。
それでも、偏差値だけを見て東京薬科大学の教育力を低く評価するのは適切ではありません。
入試難易度と薬剤師国家試験実績は別の指標であり、両方を確認する必要があります。
東京薬科大学薬学部の初年度納入金
東京薬科大学薬学部の初年度納入金は、入学金40万円、年間授業料134万円、年間施設費60万円の合計234万円です。
大学公式サイトでは、薬学部の学費に病院・薬局での実務実習費、CBT・OSCEの検定料、国家試験対策費が含まれており、これらについて2年次以降に追加徴収しないと説明されています。
私立薬学部は6年間通うため、学費は大学選びで必ず確認すべき項目です。
偏差値や知名度だけで進学先を決め、合格後に費用面で進学が難しくなることは避けなければなりません。
大学を比較するときは、初年度納入金だけでなく、6年間の学費、施設費、教材費、通学費、一人暮らしの費用、留年した場合の追加負担、奨学金制度まで確認してください。
東京薬科大学は簡単に入れる薬学部なのか
東京薬科大学薬学部は、最難関の薬学部ではありません。
国公立大学薬学部や東京理科大学薬学部などと比べれば、一般的なボーダー偏差値は低く表示されます。
受験戦略を立てるうえで、この難易度の差を無視するべきではありません。
しかし、「最難関ではない」と「誰でも簡単に入れる」はまったく違います。
2026年度の一般選抜B方式は実質倍率3.3倍、T方式は4.0倍でした。
入試では、英語、数学、化学の力が必要です。
特に薬学部受験では、化学を得点源にできるかどうかが合否に大きく影響します。
高校の定期テストでは点数が取れていても、入試問題になると解けない受験生は多くいます。
理由は、用語や公式を覚えただけで、複数の分野を組み合わせて考える練習が不足しているからです。
また、東京薬科大学を第一志望にする受験生だけでなく、明治薬科大学、星薬科大学、北里大学薬学部などを目指す受験生が併願することもあります。
合格ライン付近では、基礎問題を確実に取り切る力と、化学で大きく崩れない力が必要です。
東京薬科大学を「偏差値50だから簡単」と考えて対策を遅らせるのは危険です。
一方で、偏差値の数字を見て必要以上に恐れ、受験を諦める必要もありません。
基礎から正しい順番で勉強すれば、現在の偏差値が高くない受験生にも十分に合格の可能性があります。
東京薬科大学薬学部に向いている受験生
東京薬科大学が向いているのは、まず薬剤師になりたい理由がある受験生です。
薬学部は6年間あり、授業、実習、試験が続きます。
「なんとなく医療系が良さそう」「資格があれば安定しそう」という気持ちだけでは、入学後に目的を見失うことがあります。
薬剤師として患者さんに関わりたいのか、病院でチーム医療に携わりたいのか、薬局で地域医療を支えたいのか、製薬企業や研究分野に関心があるのか。
高校生の段階で将来の職種を完全に決める必要はありませんが、薬学を6年間学ぶ理由は考えておいたほうがよいでしょう。
次に、化学を避けずに勉強できることも重要です。
入試で化学を使用するだけでなく、大学入学後も化学の知識が薬学のさまざまな科目につながります。
現時点で化学が苦手でも問題ありません。
ただし、「苦手だから最低限しか勉強しない」という姿勢では、受験でも入学後でも苦しくなります。
さらに、八王子キャンパスへの通学も確認が必要です。
大学名に「東京」とありますが、都心にあるキャンパスではありません。
オープンキャンパスや大学見学では、校舎や設備だけでなく、自宅からの所要時間、乗り換え、駅からの移動、朝の混雑まで確認することをおすすめします。
東京薬科大学に合格するための英語対策
一般選抜B方式を受験する場合は、英語を避けることはできません。
薬学部志望者は化学に時間をかける一方で、英語の対策が遅れることがあります。
しかし、英語は短期間で急激に伸ばしにくい科目です。
高校1年生、高校2年生のうちから、英単語と英文法を進めておくことが重要です。
英単語は学校配布の単語帳を一冊仕上げる
英単語は、『ターゲット1900』など学校で配布されている単語帳をまず一冊仕上げます。
複数の英単語帳に手を出すよりも、一冊の見出し語を見た瞬間に意味が出る状態を作るほうが効果的です。
東京薬科大学を第一志望にする場合は、まず学校配布の単語帳を高い完成度まで仕上げてください。
英文法は理由まで説明できるようにする
英文法は、東進の『レベル別英文法』Lv.1〜5、または学校で使用している『Vintage』『Next Stage』などを使います。
文法問題の答えを暗記するだけではなく、なぜその選択肢になるのかを説明できるようにしてください。
問題を見たことがあるから正解できる状態ではなく、文法のルールを根拠に答えを選べる状態を目指します。
英文解釈を飛ばして長文へ進まない
英文解釈は、『入門英文解釈の技術70』と『基礎英文解釈の技術100』、または『英文解釈ポラリス1・2』を使います。
単語の意味は分かるのに長文が読めない受験生は、主語、動詞、目的語、修飾関係を正確に取る練習が不足していることが多いです。
英文を雰囲気で読むのではなく、文の構造を正確につかめるようにしてください。
長文問題集は難易度順に進める
長文は、『英語長文ポラリス0』から始め、『The Rules 1』『英語長文ポラリス1』『The Rules 2・3』『英語長文ポラリス2』へ進みます。
東京薬科大学を第一志望にする場合、最初から難しい長文問題集へ進む必要はありません。
基礎的な文章を正確に読める状態を作り、徐々に文章量と難易度を上げてください。
演習量を増やしたい場合は、『やっておきたい英語長文300』『500』『700』を段階的に使用します。
『The Rules 4』『英語長文ポラリス3』『やっておきたい英語長文1000』は、東京理科大学以上や国公立大学を併願する場合に検討する教材です。
東京薬科大学だけを目標にしている段階で、基礎が不十分なまま最上位教材へ進む必要はありません。
東京薬科大学に合格するための数学対策
数学が苦手な受験生は、難しい問題集を解く前に、教科書レベルの理解を確認してください。
公式を覚えていても、どの場面で使うのかが分からなければ入試問題は解けません。
数学が大きく苦手な場合は、『やさしい高校数学』から始め、『入門問題精講』『基礎問題精講』『標準問題精講』へ進みます。
解説を読んで分かったつもりになるのではなく、何も見ずに解法を再現できるかを確認してください。
学校で『青チャート』や『Focus Gold』を使用している場合は、新しい教材を増やさず、学校教材の基本例題を固めてから『標準問題精講』へ進む方法もあります。
『1対1対応の演習』は、北里大学以上の上位校や国公立大学を目指す場合に使用する教材です。
東京薬科大学対策として、すべての受験生が必ず取り組む必要はありません。
『基礎問題精講』や『標準問題精講』の完成度が低い状態で難しい教材へ進むよりも、標準問題を正確に解き切れる状態を作るほうが合格に近づきます。
数学では、解けなかった問題の解説を写すだけで終わらせないことが大切です。
「何を見たらこの解法を思いつくのか」「どの公式を使う判断だったのか」「計算ミスはどこで起きたのか」を自分の言葉で説明してください。
東京薬科大学に合格するための化学対策
東京薬科大学薬学部を目指すうえで、最も優先したい科目が化学です。
総合型選抜や学校推薦型選抜でも化学が課される場合があり、一般選抜でも中心となる科目です。
化学を得点源にできれば、合格可能性は大きく上がります。
学校傍用問題集を使用している場合
学校で『セミナー化学』などの傍用問題集を使用している場合は、まずその問題集の基本問題と標準問題を繰り返します。
その後、『化学重要問題集』へ進みます。
『化学重要問題集』では、すべての問題を一周しただけで終わらせず、間違えた問題を自力で解けるまで反復してください。
解説を読んで理解できることと、試験中に自分で解法を選べることは別です。
化学を基礎からやり直す場合
化学を基礎からやり直す場合は、『リードLightノート 化学基礎・化学』から始めます。
その後、『入門問題精講』『基礎問題精講』『標準問題精講』『化学重要問題集』の順で進めます。
最初から難しい計算問題に挑戦するのではなく、用語、基本法則、典型的な計算方法を身につけてください。
講義系参考書を使用する場合
講義系参考書が必要な場合は、『宇宙一わかりやすい高校化学』の理論・無機・有機を使用し、『リードLightノート』を併用します。
参考書を読んだ後は、必ず問題演習を行ってください。
参考書を読むだけでは、入試問題を解けるようにはなりません。
その後、『鎌田の理論化学の講義』『鎌田の有機化学の講義』『福間の無機化学の講義』へ進むと、知識を整理しやすくなります。
『化学の新研究』『化学の新演習』は、東京理科大学や国公立上位校を目指す場合に使用する教材です。
東京薬科大学の合格だけを考えるのであれば、『化学重要問題集』までの完成度を高めることを優先してください。
化学では、理論、無機、有機を別々の科目のように勉強しないことも大切です。
入試では複数分野の知識を組み合わせる問題が出題されます。
理論化学の計算を後回しにしたまま、無機や有機の暗記だけを進めても、安定した得点にはつながりません。
東京薬科大学の過去問を解くときのポイント
東京薬科大学の過去問を解くときは、合格か不合格かだけを見るのではなく、科目ごとの課題を分析してください。
英語で時間が足りないのか、数学で典型問題を落としているのか、化学の理論計算で失点しているのかによって、やるべき勉強は変わります。
三科目の総合点が足りないからといって、三科目を同じ時間だけ勉強する必要はありません。
たとえば、英語と数学が合格点付近まで取れている一方で、化学が大きく足を引っ張っているのであれば、化学に多くの時間を使うべきです。
反対に、化学が得点源になっていても、英語で毎回大きく失点しているのであれば、英単語や英文解釈へ戻る必要があります。
初めて過去問を解く時期は、すべての教材が完璧になってからでなくても構いません。
高校3年生の夏から秋に一度解き、現在の学力と入試問題の差を確認します。
その後、基礎教材へ戻り、冬にもう一度解くことで成長を確認できます。
ただし、過去問の答えを覚えたことで点数が上がっても、実力が上がったとは限りません。
解き直しでは、別の問題でも使える考え方を説明できるかを確認してください。
東京薬科大学を判断するときに見るべき情報
東京薬科大学を志望校にするか迷っている場合は、偏差値だけではなく、複数の情報を確認してください。
まず確認したいのが、最新年度の入試方式別偏差値です。
同じ薬学部でも、入試方式によって難易度や使用科目が異なります。
次に、一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜それぞれの科目と配点を確認します。
自分の得意科目を生かせる方式があるか、苦手科目がどの程度影響するかを確認してください。
志願者数、受験者数、合格者数、実質倍率も重要です。
偏差値だけでは分からない競争の状況を確認できます。
さらに、6年間の学費と生活費、薬剤師国家試験の合格率と受験者数、進級・卒業・国家試験までの支援体制、実際の通学時間とキャンパスの環境も確認する必要があります。
これらの情報を確認したうえで、「自分が薬剤師を目指す場所として合っているか」を考えてください。
偏差値が少し高い大学へ進学することよりも、自分が6年間学び続け、卒業し、薬剤師国家試験に合格できる環境を選ぶことのほうが重要です。
東京薬科大学を目指すなら現在地から逆算する
東京薬科大学薬学部のボーダー偏差値は、一つの目安として50.0とされています。
しかし、偏差値50.0の受験生だけが合格し、偏差値49.9の受験生が不合格になるわけではありません。
模試の判定は、現在の学力と過去の受験データをもとにした可能性の目安です。
高校2年生や高校3年生の春の時点で偏差値が40台でも、基礎から学習を積み上げれば合格は目指せます。
反対に、模試で偏差値55があっても、化学の特定分野に大きな穴があったり、過去問との相性が悪かったりすれば、不合格になることがあります。
最初に行うべきことは、志望校の偏差値を眺め続けることではありません。
英単語をどこまで覚えているか、英文法の基礎が固まっているか、数学の典型問題を解けるか、化学の理論・無機・有機のどこに穴があるかを確認することです。
そのうえで、入試日から逆算し、「いつまでに、どの教材を、どの完成度まで進めるか」を決めます。
東京薬科大学の受験では、難問ばかりを解く力よりも、標準的な問題で失点を減らす力が重要です。
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