文系から薬学部は無理?数学なしで狙えるおすすめ大学2選と参考書ロードマップ【2027年度版】

「高校では文系を選んだけれど、今から薬剤師を目指せますか?」
「数学が苦手でも薬学部に入れますか?」
「高2・高3になってから薬学部へ行きたくなったけれど、もう遅いですか?」
薬学部受験専門塾を運営していると、このような相談をいただくことがあります。
結論から言うと、文系を選択した高校生でも薬学部を目指すことは可能です。
高校の文理選択で文系を選んだからといって、「薬学部には絶対に入れない」「薬剤師にはなれない」ということではありません。
実際、一部の私立大学薬学部では、数学を使わずに受験できる入試方式があります。
ただし、ここには非常に大切な注意点があります。
「文系でも受験できる」と「理系科目を勉強しなくても薬学部へ行ける」は、まったく意味が違います。
薬学部を受験するなら、少なくとも化学を勉強する必要があります。
さらに薬学部へ入学した後は、化学だけでなく、生物、物理、数学などの知識も使います。
今回のもとになったYouTube動画では、「文系から薬学部へ合格することはできるのか?」というテーマについて、文系の高校生でも比較的受験しやすい薬学部と、合格するための参考書ロードマップを紹介しました。
動画では、文系から薬学部を目指す場合のおすすめ大学、事前に知っておいてほしい注意点、そして化学・英語の具体的な勉強法という順番で解説しています。
この記事では動画の内容をさらに詳しく整理し、2027年度入試の最新情報も確認しながら、「文系から薬学部へ行くためには何をすればいいのか」を解説していきます。
文系から薬学部に合格することはできる?
まず一番多い質問から答えます。
文系から薬学部に合格することは可能です。
薬剤師国家試験の受験資格を得るためには、原則として大学の6年制薬学課程を卒業する必要がありますが、高校時代に必ず理系コースへ所属していなければならないという制度ではありません。
つまり、
「高校2年生で文系を選んだから薬剤師になれない」
ということはありません。
問題になるのは、高校で何コースに所属しているかではなく、大学入試で必要な科目を勉強できるかどうかです。
私立大学薬学部では、一般的に英語・数学・化学の3科目を課す大学が多くあります。
たとえば、慶應義塾大学薬学部、北里大学薬学部などを一般選抜で目指す場合、数学を避けて受験するのは難しくなります。
国公立大学薬学部になると、大学入学共通テストでさらに多くの科目が必要となり、個別試験でも数学Ⅲまで含む理系数学や理科2科目が必要になる大学があります。
そのため、「文系から薬学部へ行けるか?」という質問に対して、単純に「行けます」と答えるだけでは不十分です。
正確には、
「文系でも薬学部は目指せる。」
「ただし、現在の履修状況と志望大学の入試科目によって、現実的な戦略は大きく変わる」
というのが答えです。
文系から薬学部を目指すなら大学選びが非常に重要
理系の受験生であれば、英語・数学・化学の3科目を使って幅広い私立薬学部を受験できます。
一方、文系の受験生が高校3年生になってから薬学部志望へ変更した場合、数学Ⅱ・B・Cや理系科目の学習が十分に進んでいないケースがあります。
この状態から、
英語
数学
化学
の3科目をすべてゼロに近い状態から仕上げるのは、かなり大変です。
だからこそ、文系から薬学部を目指す場合は、「どの大学を受験するか」を早い段階で決める必要があります。
特にチェックしてほしいのが、
数学なしで受験できるか
化学は必須なのか
英語と化学の2科目で受験できるか
国語を利用できるか
総合型選抜や学校推薦型選抜を利用できるか
という点です。
入試科目をうまく選ぶことで、文系からでも薬学部合格が現実的になります。
文系から薬学部を目指すおすすめ大学①帝京平成大学

文系から薬学部を目指す受験生にとって、候補に入れやすい大学の一つが帝京平成大学薬学部です。
帝京平成大学薬学部薬学科は、東京都中野区の中野キャンパスにあります。
2027年度一般選抜では、薬学部は化学を必須としたうえで、国語・英語・数学・生物などからもう1科目を組み合わせて受験できる形になっています。
つまり、数学が苦手な文系受験生であれば、
化学+英語
あるいは
化学+国語
という組み合わせを考えることができます。
2027年度入試について帝京平成大学公式サイトでは、薬学部一般選抜で「化学」を必須とし、選択科目と合わせた2科目で判定する方式が示されています。国語についても古文・漢文を除く範囲が対象です。
これは、文系から薬学部を目指す受験生にとって非常に大きなポイントです。
通常の薬学部受験では数学をかなり勉強しなければなりません。
しかし、帝京平成大学であれば、入試戦略次第では数学を使わずに合格を目指せます。
帝京平成大学でも化学は避けられない
ただし、絶対に勘違いしてほしくないのが、
「文系科目で薬学部に行ける」という意味ではないことです。
帝京平成大学薬学部では化学が重要です。
2027年度一般選抜でも、薬学部は化学が必須とされています。
つまり、高校で文系を選択していても、薬学部を目指すと決めた瞬間から化学の勉強を始める必要があります。
学校で「化学基礎」までしか授業を受けていない場合は、自分で高校化学の範囲まで勉強しなければなりません。
ここはかなり大変です。
理論化学だけでも、
物質量
濃度
気体
熱化学
酸と塩基
酸化還元
電池・電気分解
化学平衡
など、多くの単元があります。
さらに無機化学、有機化学、高分子化合物まで学習する必要があります。
「数学を使わなくていいから楽」というよりも、
「数学に使うはずだった時間を、化学に集中できる」
と考えたほうがよいでしょう。
帝京平成大学は入学後に数学・物理も勉強する
さらに重要なのが、入試で数学を使わなくても、入学後には数学や物理を学ぶということです。
帝京平成大学薬学部のカリキュラムを見ると、1年次に「物理学基礎」「数学基礎」「薬学数学」などが必修科目として用意されています。
さらに化学基礎、生物学基礎、有機化学、薬品分析化学なども学びます。
つまり、
「数学なしで受験できた=大学でも数学を使わない」
ではありません。
これは文系から薬学部を目指す人が絶対に知っておかなければならない部分です。
薬学では、
薬物の濃度
薬が体内から消失する速度
統計
物理化学
薬物動態
などで数式を扱います。
高校数学の難問を解くような勉強とは違うとしても、数学的な考え方そのものから完全に逃げることはできません。
ただ、帝京平成大学では1年次に数学基礎や物理学基礎が配置されています。
文系から進学した場合は、こうした基礎科目を活用しながら、足りない知識を補っていくことが重要です。
文系から薬学部を目指すおすすめ大学②横浜薬科大学

もう一つ、文系から薬学部を考えるときに候補になるのが横浜薬科大学です。
横浜薬科大学には6年制の健康薬学科、漢方薬学科、臨床薬学科などがあります。
薬剤師を目指す場合は、6年制学科へ進学します。
横浜薬科大学の一般選抜は、化学を軸とした少数科目型になっているのが特徴です。
2026年度一般選抜では、「化学基礎・化学」が必須となっており、選択科目として生物、英語、数学の中から1科目を選ぶ2科目型でした。
2027年度についても、大学公式サイトでは一般選抜で化学を重視する仕組みが継続しており、
特にⅡ期では必須科目である「化学基礎・化学」を2倍にする傾斜配点が案内されています。
文系で英語を勉強してきた受験生であれば、
化学+英語
という形で薬学部を目指しやすい大学の一つです。
数学に大きな苦手意識がある人にとって、受験科目を英語と化学に絞れることはかなり大きなメリットになります。
横浜薬科大学は化学の重要度がかなり高い
横浜薬科大学を目指すのであれば、化学から逃げることはできません。
むしろ、化学を得意科目にするくらいの気持ちが必要です。
2027年度入試の案内でも、一般選抜Ⅱ期では化学に傾斜配点が採用される予定で、化学が得意な受験生に有利な入試として大学側が紹介しています。
文系から薬学部へ行きたい人の中には、
「数学は苦手だけど、暗記は得意」
という人も多いと思います。
そういう人は、化学を「理系だから苦手」と決めつけないでください。
化学には計算がありますが、すべてが数学のような問題ではありません。
無機化学では知識量が重要になりますし、有機化学でも反応や構造を整理する力が必要です。
正しい順番で基礎から勉強すれば、文系の人でも十分に伸ばせます。
文系から薬学部を目指すときに知ってほしいこと①化学基礎だけでは足りない
ここが非常に重要です。
高校で文系コースに所属していると、「化学基礎」しか履修していないことがあります。
しかし、薬学部の一般入試では、
「化学基礎・化学」
までが出題範囲になっている大学が多くあります。
帝京平成大学薬学部でも、一般選抜の化学は「化学基礎・化学」が出題範囲です。
横浜薬科大学の一般選抜でも、化学基礎だけではなく化学までが対象です。
したがって、
「学校で化学基礎はやったから大丈夫」
ではありません。
学校で化学の授業を受けていないのであれば、自分で残りの範囲を進めなければなりません。
特に有機化学や化学平衡は、独学で初めて勉強すると苦戦しやすい分野です。
高3の夏や秋になってから初めて化学を始めると、かなり時間的に厳しくなります。
文系から薬学部への変更を考えているのであれば、可能な限り早く化学を始めてください。
文系から薬学部を目指すときに知ってほしいこと②入学後は理系科目から逃げられない
もう一つ伝えておきたいのが、
「入試さえ数学なしで突破すれば、あとは大丈夫」
というわけではないことです。
薬学部は理系学部です。
文部科学省が示す薬学教育モデル・コア・カリキュラムでも、薬剤師として必要な能力として科学的探究や専門知識に基づく問題解決能力などが求められています。
薬学部では、
化学
生物
物理
数学・統計
を土台として専門科目を学びます。
たとえば薬の構造を理解するには有機化学が必要です。
薬の作用を理解するには生物学や生化学が必要です。
薬の濃度変化や体内動態を計算するには数学的な考え方が必要になります。
製剤や分析などでは物理化学の知識も必要です。
だからこそ、文系から薬学部に行くこと自体は可能でも、
「理系科目を一切勉強したくない人」
には薬学部そのものをおすすめしにくいです。
逆に、
「今までは文系だったけれど、薬剤師になるためなら化学や数学も勉強したい」
という人であれば、十分に挑戦できます。
高1・高2なら理転も検討したほうがいい
もしこの記事を読んでいるのが高校1年生や高校2年生であれば、数学なしで受験できる大学だけに絞る前に、理系へ変更できないか学校の先生に相談してみてください。
まだ時間があるのであれば、理転できるに越したことはありません。
理由は単純で、受験できる薬学部の選択肢が大幅に増えるからです。
数学を勉強できれば、
北里大学
星薬科大学
明治薬科大学
東京薬科大学
東京理科大学
など、受験校の幅を広げやすくなります。
さらに国公立大学薬学部を目指す場合、数学を避けることは基本的に難しいです。
まだ受験まで1年以上あるのであれば、
「数学が苦手だから数学なしの大学だけを探す」
と最初から選択肢を狭めるより、
「今から数学を勉強したらどこまで狙えるのか」
を考えることをおすすめします。
数学が現在苦手でも、それだけで理系を諦める必要はありません。
高3で文系なら2科目型の薬学部を戦略的に狙う
一方、高校3年生ですでに文系コースに所属しており、受験まで時間があまり残っていない場合は話が変わります。
英語、数学、化学をすべて一から勉強して3科目型の薬学部を目指すより、
英語+化学
などの2科目型に絞ったほうが合格可能性が高くなるケースがあります。
特に英語は、文系の受験生であればすでにある程度勉強している可能性があります。
そこで、
英語は今までの勉強を継続する。
新しく化学を集中して勉強する。
この2科目に学習時間を集めます。
これが、文系から私立薬学部を目指すときの現実的な戦略の一つです。
ただし、志望大学の入試方式は毎年変更される可能性があります。
必ず自分が受験する年度の大学公式募集要項を確認してください。
文系から薬学部合格を目指す化学参考書ロードマップ
ここからは、実際に何を使って勉強するかを解説します。
文系から薬学部を目指す場合、最優先になるのが化学です。
学校で化学を履修していない人は、いきなり入試問題集から始めてもほとんど解けません。
まず理解する。
次に基本問題を解く。
その後、入試問題レベルまで引き上げる。
この順番を守ってください。
化学がほぼゼロなら「宇宙一わかりやすい高校化学」から始める

学校で化学の授業を受けていない、あるいは化学基礎もかなり忘れている場合は、『宇宙一わかりやすい高校化学』から始めます。
理論化学、無機化学、有機化学を順番に進めてください。
文章だけで理解するというより、イラストや説明を見ながら「なぜそうなるのか」を理解していく参考書です。
ただし、『宇宙一わかりやすい高校化学』を読むだけでは入試問題は解けるようになりません。
必ず『リードLightノート』を併用してください。
参考書で内容を理解したら、その範囲の問題をすぐに解きます。
たとえば、
宇宙一で物質量を読む
↓
リードLightノートで物質量を解く
↓
宇宙一で濃度を読む
↓
リードLightノートで濃度を解く
というように進めます。
「理論を全部読んでから問題集」という形よりも、単元ごとに理解と演習をセットにしたほうが定着しやすいです。
化学の基本ができたら入門問題精講へ

リードLightノートまで終わったら、『化学 入門問題精講』へ進みます。
ここでは、大学入試で必要になる典型的な問題の考え方を身につけます。
大切なのは、答えを覚えることではありません。
「なぜこの式を立てるのか」
「この問題を見たら最初に何を考えるのか」
まで理解してください。
文系から化学を始めた人は、どうしても計算問題で止まりやすいです。
特に、
モル計算
濃度
気体
中和
酸化還元
電池
電気分解
化学平衡
で苦戦する可能性があります。
ここを曖昧にすると、その先で何度もつまずきます。
焦らずに基礎を固めましょう。
基礎問題精講まで完成させる

次に『化学 基礎問題精講』へ進みます。
ここまで来ると、徐々に入試問題らしくなってきます。
帝京平成大学や横浜薬科大学などを目指すのであれば、まず基礎問題精講レベルをしっかり完成させることが重要です。
「一周した」ではなく、
問題を見て解法が思いつく。
自分で計算できる。
間違えた理由を説明できる。
数日後にもう一度解いても正解できる。
ここまで持っていきます。
参考書をたくさん持っていることに意味はありません。
一冊をどこまで完成させたかが重要です。
余裕があれば標準問題精講へ

基礎問題精講まで完成し、志望大学の過去問を解いてまだ不足を感じる場合は、『化学 標準問題精講』へ進みます。
ただし、文系から短期間で薬学部を目指している場合、最初から難しい教材まで手を広げる必要はありません。
入試までの残り期間によっては、
リードLightノート
↓
入門問題精講
↓
基礎問題精講
↓
過去問
という流れのほうが効率的なケースもあります。
大切なのは志望校に必要なレベルまで到達することです。
教材を最後まで全部やること自体が目的ではありません。
学校でセミナー化学を持っている場合のルート
学校で『セミナー化学』などの学校傍用問題集をすでに持っているのであれば、それを利用しても構いません。
この場合は、
『宇宙一わかりやすい高校化学』
↓
『セミナー化学』などの学校傍用問題集
↓
『化学重要問題集』
というルートがあります。
ただし、文系から新しく化学を始める場合は、『化学重要問題集』まで無理に進む必要はありません。
重要問題集は良い教材ですが、基礎がない状態で取り組んでも、解説を読むだけになりがちです。
まず学校傍用問題集の基本・標準レベルを自力で解ける状態にすることを優先してください。
文系から薬学部合格を目指す英語参考書ロードマップ
次に英語です。
文系の受験生であれば、英語はすでに学校や受験勉強で進めている人も多いと思います。
この場合は、すべてを最初からやり直す必要はありません。
自分の現在地を確認して、不足している分野だけ戻ります。
英単語は学校配布の単語帳を仕上げる
英単語は、『ターゲット1900』など学校で配布されている単語帳を使用してください。
新しい単語帳を何冊も買う必要はありません。
まず一冊を完成させます。
単語を見て5秒、10秒考えて意味を思い出す状態では、長文読解で時間が足りません。
単語を見たらすぐ意味が出る状態を目指してください。
1日50〜100語程度を目安に進め、覚えた単語も何度も復習します。
英単語は「一度覚えたら終わり」ではありません。
忘れて、覚え直してを繰り返して定着します。
英文法はレベル別英文法かVintage・Next Stage
英文法に不安がある場合は、東進の『レベル別英文法』Lv.1〜5を現在の学力に合わせて使います。
すでに学校で『Vintage』や『Next Stage』を使用している場合は、その教材を継続しても構いません。
重要なのは、
答えを丸暗記しないことです。
「なぜこの答えなのか」
「他の選択肢はなぜ違うのか」
まで確認してください。
文系の受験生の場合、英語は薬学部受験でかなり大きな武器になります。
数学を新しく勉強しなくてよい入試方式を選ぶのであれば、英語で安定して得点できる状態を作りましょう。
英文解釈を入れて長文を正確に読む
単語と文法をやっているのに長文が読めない場合は、英文解釈が不足している可能性があります。
その場合は、
『入門英文解釈の技術70』
↓
『基礎英文解釈の技術100』
の順番で進めます。
または、
『英文解釈ポラリス1』
↓
『英文解釈ポラリス2』
でも構いません。
どちらかのルートで進めてください。
英文解釈では、英語を日本語に訳すことだけが目的ではありません。
主語はどこか。
動詞はどこか。
どこからどこまでが修飾なのか。
関係詞が何を説明しているのか。
こうした英文の構造を正確に捉える力をつけます。
長文はポラリスとThe Rulesを段階的に進める
長文演習は、
『英語長文ポラリス0』
↓
『The Rules 1』
↓
『英語長文ポラリス1』
↓
『The Rules 2・3』
↓
『英語長文ポラリス2』
という順番で進めます。
すべてを必ず最後までやるのではなく、志望校のレベルと現在の学力を見ながら調整します。
演習量を増やしたい場合は、
『やっておきたい英語長文300』
『やっておきたい英語長文500』
『やっておきたい英語長文700』
を利用します。
文系から薬学部へ転向した人の場合、英語はできる限り早い段階で合格点へ到達させ、後半は化学へ学習時間を回せる状態を作るのが理想です。
文系から薬学部を目指すなら過去問を早めに確認する
参考書を全部終えてから初めて過去問を見る受験生がいますが、これはおすすめしません。
特に文系から薬学部を目指す場合は、早めに志望大学の過去問を確認してください。
最初は解けなくても構いません。
確認したいのは、
化学がどの程度難しいのか
計算問題がどれくらい出るのか
英語の長文量はどの程度か
試験時間は足りそうか
合格点までどのくらい差があるのか
という部分です。
志望校の問題を知らずに勉強すると、必要以上に難しい参考書へ進んでしまうことがあります。
反対に、基礎だけやって安心していたら、過去問では全然足りなかったということもあります。
志望校から逆算してください。
文系から薬学部を目指す学習スケジュール
文系から薬学部を目指す場合、残り期間によって戦略が変わります。
高校1年生の場合
高1で薬学部に興味を持ったのであれば、できれば理系選択を検討してください。
数学と化学を学校の授業で履修できる環境を作ったほうが、大学の選択肢は圧倒的に広がります。
英語は学校の単語帳と文法を進め、数学は学校内容をしっかり理解する。
化学が始まったら、最初から苦手分野を作らない。
これだけでも高3になったときに大きな差になります。
高校2年生の場合
高2で文系から薬学部へ変更する場合も、まだ十分に間に合います。
学校で理転が可能なら相談してください。
難しい場合でも、英語を継続しながら、化学の先取りを始めます。
高2のうちに化学基礎と理論化学をある程度進められると、高3でかなり楽になります。
高校3年生の場合
高3から薬学部へ変更する場合は、志望校選びが最重要です。
時間が限られているため、
「行きたい大学を決めてから科目を勉強する」
のではなく、
「現在の履修科目と残り期間で、どの大学なら間に合うのか」
も同時に考える必要があります。
数学がほぼゼロであれば、2科目受験ができる私立薬学部を中心に検討します。
英語を維持しながら、化学へ最も多くの時間を使いましょう。
数学なしで受験できても大学選びは偏差値だけで決めない
文系から薬学部を目指すと、どうしても「受験できる大学」を探すことが最優先になります。
しかし、合格できるかどうかだけで大学を決めないでください。
薬学部は入学後6年間あります。
薬剤師になるためには、その6年間を乗り越えて卒業し、薬剤師国家試験へ合格する必要があります。
大学選びでは、
5年次進級率
6年間での卒業率
薬剤師国家試験合格率
入学者に対する国家試験合格者の割合
学費
留年時の費用
学習サポート
国家試験対策
通学時間
なども確認してください。
「数学なしで受験できるから」という理由だけで大学を決めると、入学後に後悔する可能性があります。
自分が6年間通い続けられる大学なのかまで確認する必要があります。
文系だから薬学部を諦める必要はない
最後にもう一度結論をお伝えします。
文系を選んだからといって、薬学部や薬剤師を諦める必要はありません。
2027年度入試でも、帝京平成大学のように化学を必須としつつ国語や英語などと組み合わせられる薬学部があります。
横浜薬科大学も化学を重視した少数科目型の入試を設けており、数学を使わずに受験する選択肢を考えることができます。
ただし、
「文系でも薬学部へ行ける」
という言葉だけを都合よく受け取らないでください。
化学は勉強しなければなりません。
大学へ入ったら数学も物理も出てきます。
6年間にわたり専門科目を勉強し、実習を行い、最後には薬剤師国家試験を受けます。
決して簡単な道ではありません。
それでも、
「文系を選んでしまったけれど、本当に薬剤師になりたい」
と思っているのであれば、今から動く価値はあります。
まずやるべきことは、自分が文系であることを悩み続けることではありません。
志望候補の大学を調べる。
受験科目を確認する。
化学の勉強を始める。
英語の現在地を確認する。
入試までの残り期間から学習計画を作る。
ここからです。
高1・高2であれば、理転を含めて選択肢を広げる。
高3で時間が限られているのであれば、2科目型の私立薬学部を戦略的に検討する。
自分の状況によって戦い方を変えてください。
PharmAssistでは、薬学部を目指す高校生について、現在の学力だけでなく、高校での履修科目、志望地域、受験までの残り期間を確認したうえで学習計画を作成しています。
「文系だから薬学部は無理かもしれない」と最初から諦める必要はありません。
ただし、薬学部受験は大学ごとに必要科目が大きく異なります。
まずは行きたい大学の最新の募集要項を確認し、そこから逆算して、今日から必要な科目の勉強を始めていきましょう。
志望薬学部合格ならPharmAssist!
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薬学部受験専門塾 PharmAssist(ファーマシスト)
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