【2027年度最新版】神戸薬科大学薬学部を徹底解説|偏差値・倍率・学費・国家試験合格率

神戸薬科大学は、兵庫県神戸市東灘区にキャンパスを置く、薬学教育に特化した私立大学です。

「神戸薬科大学薬学部の偏差値はどのくらい?」
「入試では何科目必要?」
「薬剤師国家試験の合格率は高い?」
「留年せずに卒業できる学生はどのくらいいる?」
「6年間で学費はいくらかかる?」

このような疑問を持っている受験生や保護者の方も多いのではないでしょうか。

薬学部選びでは、偏差値や知名度だけでなく、入試科目、学費、進級状況、薬剤師国家試験、卒業後の進路まで確認することが重要です。

この記事では、神戸薬科大学薬学部について、大学の特徴、偏差値、倍率、入試科目、学費、国家試験合格率、進級・卒業状況、就職先まで詳しく解説します。

目次

神戸薬科大学薬学部の基本情報

項目内容
大学名神戸薬科大学
大学区分私立大学
学部・学科薬学部・薬学科
修業年限6年間
1学年の入学定員280名
薬剤師国家試験受験資格取得可能
キャンパス神戸薬科大学キャンパス
所在地兵庫県神戸市東灘区本山北町4-19-1 
主なアクセス阪急神戸線「岡本駅」、JR神戸線「摂津本山駅」から徒歩など 

神戸薬科大学薬学部は、6年制の薬学科を設置しており、所定の課程を修了して卒業することで薬剤師国家試験の受験資格を取得できます。

神戸薬科大学は、薬学教育に特化した大学として長い歴史を持ち、薬剤師の養成だけでなく、製薬企業や病院、薬局、大学院など幅広い進路を見据えた教育を行っています。

神戸薬科大学薬学部の歴史

神戸薬科大学は、1930年に設立された神戸女子薬科大学を起源とする、長い歴史を持つ薬科大学です。

その後、神戸女子薬学専門学校を経て、1949年に神戸薬科大学が開学しました。

長い歴史の中で多くの薬剤師や薬学関係者を輩出してきたことは、神戸薬科大学の大きな特徴です。

現在も薬学教育に特化した大学として、薬剤師の養成だけでなく、製薬企業、病院、薬局、大学院など幅広い進路に対応した教育を行っています。

薬学の専門教育に加えて、長い歴史の中で培われた卒業生のネットワークや、医療・製薬業界とのつながりを重視する受験生にとっても、検討する価値のある大学といえるでしょう。

神戸薬科大学薬学部の特徴・魅力

1学年280名の薬学部

神戸薬科大学薬学部の入学定員は、1学年280名です。

薬学教育に特化した大学としては比較的規模が大きく、6年間を通して薬学を専門的に学べる環境が整っています。

また、薬剤師を目指す学生だけでなく、製薬企業や病院、薬局、大学院など、さまざまな進路を考える学生が学んでいます。

薬学に特化した6年制教育

神戸薬科大学では、6年間を通して薬剤師に必要な基礎・専門知識を段階的に学びます。

1〜3年次では、化学、生物、物理などの基礎科目から薬学の専門科目へと学習を進めます。

4年次以降は、実務実習に向けた学習や卒業研究など、より実践的な内容が増えていきます。

5年次には病院・薬局での実務実習を行い、6年次には卒業研究や薬剤師国家試験に向けた総合的な学習に取り組みます。

薬剤師国家試験を目指すためのカリキュラムが6年間を通して組まれている点が特徴です。

薬剤師以外の進路にも対応 

神戸薬科大学の卒業後の進路は、病院や薬局、ドラッグストアだけではありません。

製薬企業をはじめ、医薬品関連企業、化粧品・食品関連企業、大学院、公務員など、薬学の知識を生かせる幅広い進路があります。

特に製薬企業への就職を考えている場合は、薬剤師資格の取得だけでなく、在学中の研究活動や卒業研究なども重要になります。

研究活動にも力を入れている

神戸薬科大学では、薬化学、薬理学、衛生化学、臨床薬学、生命科学など、薬学に関する幅広い研究が行われています。

卒業研究では、実際の研究室に所属して専門的な研究に取り組みます。

研究室を重視して大学を選ぶ場合は、研究テーマだけでなく、研究室への配属時期や配属方法、研究内容、卒業研究と国家試験対策の両立についても確認しておきましょう。

神戸薬科大学薬学部のカリキュラム

神戸薬科大学薬学部では、薬学教育モデル・コア・カリキュラムを基盤とし、基礎的な内容から専門的・実践的な内容へ段階的に学ぶカリキュラムが組まれています。

学年主な学習内容
1年次化学・生物・物理などの基礎、薬学の基礎、医療人としての基礎 
2年次薬学基礎科目、薬理学・薬化学などの専門科目、実習
3年次薬理学、薬剤学、病態・薬物治療などの専門科目
4年次専門科目、実務実習事前学習、CBT・OSCEに向けた学習
5年次病院・薬局での実務実習、卒業研究
6年次卒業研究、総合的な薬学演習、薬剤師国家試験に向けた学習

1~3年次には、化学、生物、物理などの基礎科目から薬学の専門科目へと段階的に学習を進めます。

4年次以降は、薬剤師として必要な知識や技能を身につけるための実務実習事前教育や、CBT・OSCEに向けた学習が行われます。また、卒業研究を通して、薬学に関する専門的な研究にも取り組みます。

5年次には、病院と薬局での実務実習を行います。実際の医療現場で、薬剤師の業務や患者とのコミュニケーション、薬物治療などについて学びます。

薬学部では、講義だけでなく、実験、実習、レポート、定期試験などがあるため、学年が上がるにつれて学習内容は専門的になります。

入学後の学習をスムーズに進めるためにも、高校生のうちに化学を中心として、数学・生物・物理などの基礎を固めておくことが重要です。

神戸薬科大学薬学部の偏差値

2026年度入試における河合塾(パスナビ)のボーダーラインでは、神戸薬科大学薬学部の偏差値は47.5〜50.0、共通テスト得点率は方式により62%程度となっています。

情報元偏差値・ボーダーの目安
河合塾薬学部の偏差値47.5〜50.0
共通テスト得点率62%程度

偏差値に差があるのは、模試の受験者層や判定基準が異なるためです。

「神戸薬科大学薬学部の偏差値はいくつか」と一つの数字だけで判断するのではなく、自分が受験した模試の判定と、大学が公表している実際の倍率や合格最低点を併せて確認しましょう。

神戸薬科大学薬学部の2026年度入試倍率

2026年度入試↓

入試方式受験者数合格者数実質倍率
総合型選抜(専願型)45名21名2.1倍
学校推薦型選抜(公募制・専願型)90名41名2.2倍
学校推薦型選抜公(公募制・併願型)319名162名2.0倍
学校推薦型選抜(指定校制)41名41名1.0倍
一般選抜 大学入学共通テスト利用329名146名2.3倍
一般選抜 A日程516名269名1.9倍
一般選抜 B日程(独自方式)115名39名2.9倍
一般選抜B日程(大学入学共通テスト併用方式)26名14名1.9倍

2026年度入試では、一般選抜の実質倍率はA日程が1.9倍、B日程が2.9倍、大学入学共通テスト利用が2.3倍でした。

一般選抜では、A日程と比較してB日程の倍率が高くなっています。

ただし、倍率だけで入試難易度を判断することはできません。

大学入学共通テスト利用方式では、神戸薬科大学を第一志望としない受験生も出願するため、出願者数や合格者数によって倍率が変動します。
一方、B日程は募集人員が限られているため、A日程と比較して倍率が高くなりやすい傾向があります。

また、学校推薦型選抜では、専願型と併願型で倍率が異なります。
2026年度は、学校推薦型選抜の公募制・専願型が2.2倍、公募制・併願型が2.0倍でした。

入試方式を比較する際は、倍率だけでなく、募集人員、試験科目、配点、合格最低点、過去問との相性まで確認することが重要です。

神戸薬科大学薬学部の合格最低点

2026年度一般選抜の合格最低点は、次のとおりです。

入試方式満点合格最低点最低得点率
A日程500点233点46.6%
B日程350点200点57.1%

A日程の合格最低得点率は46.6%、B日程は57.1%となっており、方式によって差があります。

特にA日程は、合格最低点だけを見ると5割を下回っていますが、「半分程度取れば簡単に合格できる」という意味ではありません。

合格最低点は、その年度の問題難易度や受験者の得点状況によって変動します。
また、合格最低点はあくまで合格者の中で最も低かった得点であり、安定して合格するための目標点とは異なります。

そのため、単年度の合格最低点だけを目標にするのではなく、複数年度の過去問を解き、合格最低点を安定して上回れる得点力を身につけることが重要です。

神戸薬科大学薬学部の2027年度一般選抜

大学入学共通テスト利用(前期)|大学入学共通テスト利用

大学入学共通テスト利用(前期)の募集人員は10名です。

大学入学共通テスト利用は、大学独自の試験を行わず、共通テストの得点のみで判定されます。

教科内容配点
数学数学ⅠA・数学ⅡBC200点
理科物理・化学・生物から1科目200点
英語リーディング・リスニング200点
合計600点

理科は選択した科目の得点を2倍にします。

英語はリーディング160点、リスニング40点に換算されます。

共通テストで理科、英語、数学をバランスよく得点できる受験生に向いている方式です。

A日程|数学・化学・英語の3教科型

A方日程の募集人員は80名です。

教科内容試験時間配点
数学数学ⅠⅡABC60分100点
理科化学基礎・化学100分200点
英語英語コミュニケーションⅠⅡ、論理・表現ⅠⅡⅢ60分100点
合計400点

化学が200点、数学と英語がそれぞれ100点となっており、化学の配点が他の2科目の2倍になっています。

そのため、A日程を受験する場合は、3科目をバランスよく対策するだけでなく、化学を得点源にできるかどうかが重要です。

2026年度の合格最低点は233点/500点となっているため、年度による問題難易度の変化も考慮し、過去問では最低点を大きく上回る得点を目指したいところです。

数学・英語で大きく失点すると化学だけでカバーするのは難しくなるため、化学を軸にしながら、数学・英語でも安定して得点できる力をつけることが重要です。

B日程|複数の方式から選択

B日程の募集人員は30名程度です。
B日程では、「化学方式」「理科・数学方式」「高得点1科目方式」の3つの方式が設けられており、自分の得意科目に合わせて受験方式を選択できます。 

方式試験内容
化学方式化学
理科・数学方式化学+大学入学共通テストの物理・生物・数学から1科目
高得点1科目方式化学+大学入学共通テストの国語・地歴公民・情報・英語から高得点の1科目

B日程では、化学がすべての方式で必要となります。
そのため、化学を得点源にできる受験生との相性がよい入試方式です。
一方で、化学方式は大学独自の化学1科目で判定されるため、化学の完成度が合否に大きく影響します。

理科・数学方式や高得点1科目方式では、共通テストの得意科目を組み合わせることができるため、共通テストで高得点を取れる科目がある受験生は有利に戦える可能性があります。

自分の得意科目や共通テストの得点状況を確認したうえで、どの方式が最も合格可能性を高められるかを考えて出願することが重要です。

大学入学共通テスト利用(後期)|大学入学共通テスト利用

大学入学共通テスト利用(後期)の募集人員は若干名です。

大学独自の学力試験は行わず、大学入学共通テストの得点を利用して合否を判定します。

教科科目必修・選択配点
国語国語必修100点
数学数学ⅠA必修100点
数学ⅡBC必修100点
理科化学必修200点
物理、生物選択200点
地理歴史・公民地理総合、地理探求
歴史総合、日本史探求
歴史総合、世界史探求
公共、論理
公共、政治・経済
高得点の1科目を採用100点
外国語英語必修100点
合計900点

共通テスト利用方式は、大学独自試験の対策が必要ないため、共通テストで高得点を取れている受験生にとって活用しやすい入試方式です。

一方で、後期は募集人員が少なく、合格者数も限られるため、前期と比べて競争が厳しくなる可能性があります。

そのため、後期だけに絞るのではなく、A日程やB日程などの一般選抜と組み合わせて、複数の合格機会を確保することをおすすめします。

神戸薬科大学薬学部の地域枠選抜

神戸薬科大学では、鳥取県・島根県・高知県・福井県を対象とした「A日程(地域枠)」を設けています。

薬剤師不足が課題となっている地域の人材育成を目的とした制度で、対象地域の高校出身者などを対象に、卒業後に出身県へUターンして薬剤師として地域医療に貢献する意思が求められます。

対象となるのは、次の4県です。

・鳥取県
・島根県
・高知県
・福井県

対象地域に所在する高校に在籍・卒業している人のほか、現住所が対象地域にある人も対象となります。

ただし、大学卒業後は対象地域に薬剤師としてUターン就職することを志す必要があります。

一般選抜A日程との違い

A日程(地域枠)は、一般選抜A日程と同じく、化学・数学・英語の学力試験を行います。

2027年度は、化学200点、数学100点、英語100点に加えて、面接が実施されます。
出願時には「入学志望理由書」の提出も必要です。

そのため、一般選抜A日程と同様の学力対策に加えて、なぜ地域医療に貢献したいのか、卒業後の進路をどう考えているのかを明確にしておく必要があります。

学費の支援が大きい

地域枠選抜の大きな特徴が、授業料と施設設備費の減免です。

支援内容金額
授業料年60万円(90万円減免)
施設設備費全額減免(50万円)
寮費奨学金月額3万円相当
募集人数10名程度

授業料は通常150万円のところ、地域枠では年間60万円となります。
さらに施設設備費50万円が全額減免されるため、年間140万円相当の支援を受けられます。

寮費についても、男子学生には月額3万円の寮費相当額が支給され、女子学生は原則として入寮した場合に月額3万円の寮費が減免されます。

6年間ずっと支援を受けられるわけではない

注意したいのが、2年次以降は継続条件があることです。

2〜6年次については、前年度のGPAが単年度平均2.50以上であり、素行に問題がないこと、さらに神戸薬科大学が指定する県や薬剤師会などの行事等に参加することが条件となっています。

つまり、地域枠で入学すれば自動的に6年間の学費支援が保証されるわけではありません。入学後も一定の成績を維持する必要がある点は、出願前に確認しておきましょう。

地域枠を検討する際のポイント

神戸薬科大学の地域枠は、単純に「学費が安くなる入試」ではありません。

対象地域へのUターン就職を前提とした制度であるため、卒業後も対象県で薬剤師として働く意思があるかどうかが重要です。

特に、

・鳥取県、島根県、高知県、福井県の出身者
・将来、地元に戻って薬剤師として働きたい人
・学費負担を抑えて薬学部に進学したい人
・大学卒業後の進路をある程度具体的に考えている人

には、一般選抜とは異なる選択肢として検討する価値があります。

一方、卒業後は都市部で就職したい、対象地域へのUターンを考えていないという場合は、地域枠の趣旨と合わないため、一般選抜など他の方式を検討したほうがよいでしょう。

神戸薬科大学薬学部の合格戦略

ここからは、公開されている入試科目、配点、倍率、合格最低点をもとにしたPharmAssistの分析です。

大学が公式に示している合格目標点ではないため、目安として参考にしてください。

A日程は化学を軸に3科目を安定させる

A日程では、化学200点、数学100点、英語100点の合計400点で判定されます。

化学の配点が数学・英語の2倍となっているため、化学を得点源にできるかどうかが重要です。

一方で、数学と英語もそれぞれ100点あるため、化学だけでなく3科目で大きく崩れないことも重要です。

2026年度の合格最低点は233点でしたが、年度によって問題の難易度は変わります。

そのため、過去問では400点満点中280〜300点前後、70〜75%程度を一つの目標にするとよいでしょう。

科目目標点の一例
化学150点/200点
英語75点/100点
数学75点/100点
合計300点/400点

化学で高得点を取れると大きな強みになりますが、数学・英語が大きく崩れると合格が不安定になります。

A日程では、化学を軸にしながら、数学と英語でも安定して得点することが重要です。

B日程は自分の得意科目に合わせて方式を選ぶ

B日程には複数の方式があり、化学方式、理科・数学方式、高得点1科目方式などから選択できます。

すべての方式で化学が関係するため、化学を得点源にできる受験生は特に活用しやすい入試です。

また、共通テストを利用する方式もあるため、共通テストで得意科目を持っている受験生は、その得点を活用できます。

2026年度のB日程の実質倍率は2.9倍で、A日程の1.9倍より高くなっています。

B日程を利用する場合は、過去問だけでなく、自分がどの方式なら最も得点を伸ばせるかを考えて出願することが重要です。

共通テスト利用は共通テストの得点力が重要

大学入学共通テスト利用では、大学独自の試験を受験せず、共通テストの得点を利用して判定されます。

2026年度の実質倍率は2.3倍でした。

共通テストで安定して高得点を取れている受験生にとっては、大学独自試験とは異なる形で合格機会を増やせる方式です。

一方で、共通テスト利用は募集人員が限られているため、合格最低点だけを目標にするのではなく、できるだけ高い得点率を確保しておくことが重要です。

入試方式は一つに絞らない

神戸薬科大学を第一志望とする場合は、A日程、B日程、大学入学共通テスト利用などを自分の得意科目に合わせて組み合わせることを検討しましょう。

化学・数学・英語をバランスよく勉強している場合はA日程、化学を得点源にできる場合はB日程、共通テストで高得点を取れる場合は共通テスト利用というように、それぞれの方式の特徴を生かすことができます。

ただし、受験料や試験日程、他大学との併願予定も考慮して、出願方式を決めることが重要です。

神戸薬科大学薬学部の推薦・総合型選抜

2027年度入試では、総合型選抜(専願型)、学校推薦型選抜(公募制・専願型)、学校推薦型選抜(公募制・併願型)、学校推薦型選抜(指定校制)が設けられています。

総合型選抜

総合型選抜は専願制で、募集人員は20名です。

2026年度は受験者45名、合格者21名で、実質倍率は2.1倍でした。

2027年度は、化学の学力試験に加えて、プレゼンテーションを行う方式が設けられています。神戸薬科大学で学びたい理由や自身の考えを伝える力に加え、化学の基礎学力も評価される入試方式です。

学校推薦型選抜|公募制・専願型

公募制・専願型は、神戸薬科大学への入学を強く希望する受験生を対象とした入試です。

2027年度は、「1科目方式」と「外部英語試験活用方式」が設けられています。また、面接評価方式に加えて、自己PR動画を利用する動画評価方式も導入されています。

外部英語試験活用方式では、高校3年間で取得した英検などの外部英語試験のスコアを活用できます。

学校推薦型選抜|公募制・併願型

公募制・併願型は、他大学との併願が可能な学校推薦型選抜です。

2026年度は受験者187名、合格者97名で、実質倍率は約1.9倍でした。募集人員は、独自方式と外部英語試験活用方式を合わせて60名です。

専願型と異なり、合格後の進学先を神戸薬科大学に限定せず、他大学との併願を考えられる点が特徴です。

神戸薬科大学薬学部の学費

神戸薬科大学薬学部の初年度納入金は243万円です。

費目初年度の金額
入学金40万円
授業料150万円
施設費50万円
諸会費3万1,000円
合計243万1,000円

2年次以降は、授業料150万円、施設費50万円、諸会費2万3,000円で、年間202万3,000円です。

初年度の諸会費も含めて概算すると、6年間の大学納入金は約1254万円となります。

ただし、次の費用は別途必要になる可能性があります。

・教科書代
・白衣代
・実験器具代
・パソコンやタブレット代
・通学交通費
・実務実習先までの交通費
・一人暮らしの家賃や生活費
・留年や卒業延期をした場合の追加学費

学費を比較する際は、初年度納入金だけでなく、6年間の総額と一人暮らしの費用まで含めて考えましょう。

特に神戸薬科大学では、地域枠選抜に合格した場合、授業料・施設設備費の減免などの支援制度があります。対象となる受験生は、通常の学費だけでなく、地域枠を利用した場合の負担額も比較しておきましょう。 

神戸薬科大学薬学部の特待生制度

神戸薬科大学薬学部には、一般選抜A日程の成績優秀者を対象とした特待生制度があります。

特待生に選ばれた場合、1年次から4年次までの最長4年間で、最大800万円の学費減額を受けることができます。

また、2年次以降も特待生としての支援を受けるには、前年度通年GPAが成績上位5位以内であることが条件となります。

そのため、入試で高得点を取って特待生として入学するだけでなく、入学後も継続して高い成績を維持する必要があります。

神戸薬科大学では、特待生制度だけでなく、地域枠選抜における授業料・施設設備費の減免制度も設けられています。

特に地域枠では、一定の条件を満たすことで授業料や施設設備費の負担を大きく抑えられるため、対象となる受験生は特待生制度とあわせて確認しておきたい制度です。

学費負担を抑えたい場合は、単純に合格しやすい入試方式を選ぶだけでなく、特待生制度や地域枠を利用できるかどうか、さらに入学後の継続条件まで含めて出願方法を検討することが重要です。

神戸薬科大学薬学部の進級率・卒業率

薬学部を選ぶ際は、薬剤師国家試験の合格率だけでなく、入学者のうち何人が6年間で卒業できたかを確認することが重要です。

東京薬科大学が2026年に公表した修学状況によると、2020年度の入学者は275名で、このうち標準修業年限の6年間で卒業した学生は220名でした。

標準修業年限内の卒業率は80.0%です。

また、2020年度入学者のうち、6年間で卒業して薬剤師国家試験にも合格した学生は192名で、入学者数に対する割合は69.8%でした。

2019年度入学者の状況人数・割合
入学者数275名
6年間で卒業した学生220名
標準修業年限内卒業率80.0%
6年間で国家試験に合格した学生192名
入学者数に対するストレート国家試験合格率69.8%

この数字は、残りの学生が全員退学したという意味ではありません。

留年や休学などにより、7年以上かけて卒業する学生も含まれます。

薬学部では、入学後も継続的な学習が必要です。進級するために一定の単位を修得する必要があり、学年が上がるにつれて専門科目や実験・実習も増えていきます。大学に合格できれば自動的に薬剤師になれるわけではありません。

大学選びの段階から、進級条件、再試験制度、留年時の学費、学習支援制度について確認しておきましょう。

神戸薬科大学の薬剤師国家試験合格率

第111回薬剤師国家試験における神戸薬科大学の新卒受験者数は248名、合格者数は210名、新卒合格率は84.68%でした。

全国の新卒平均合格率は86.25%であり、神戸薬科大学は全国平均をやや下回る結果となっています。

薬剤師国家試験神戸薬科大学の新卒合格率全国新卒平均
第111回84.68%86.25%
第110回82.09%84.96%
第109回84.00%84.36%

直近3年間では、神戸薬科大学の新卒合格率は82〜85%程度で推移しています。

ただし、新卒合格率は国家試験を受験した新卒者を分母とした数字です。そのため、この数字だけで「入学した学生のうち、どのくらいが薬剤師になったのか」を判断することはできません。

大学を比較する際は、新卒合格率に加えて、

・入学者数
・6年間で卒業した学生数
・国家試験の新卒受験者数
・6年間で卒業して国家試験に合格した学生の割合
・卒業延期者数

などもあわせて確認することが重要です。

特に神戸薬科大学のように、国家試験の新卒合格率だけを見ると分からない入学後の状況もあるため、進級率・卒業率とセットで確認すると、より実態に近い大学比較ができます。

「新卒国家試験合格率」と「入学者数に対するストレート国家試験合格率」は、意味の異なる数字です。

神戸薬科大学薬学部の就職先・卒業後の進路

神戸薬科大学の2025年度就職決定率は、学部全体で100%でした。

2025年度卒業生の主な進路は、保険薬局、ドラッグストア、病院、製薬企業、大学院、公務員などです。

主な就職先として、次のような企業が公表されています。

・アステラス製薬
・エーザイ
・大塚製薬
・小野薬品工業
・科研製薬
・協和キリン
・塩野義製薬
・住友ファーマ
・第一三共
・中外製薬
・日本イーライリリー
・ファイザー
・ロート製薬

このほか、病院、保険薬局、ドラッグストア、国や地方自治体などにも卒業生を輩出しています。

神戸薬科大学は、薬剤師として病院や薬局で働く進路だけでなく、製薬企業、CRO、公務員など、薬学の知識を生かした幅広い進路を選択できる大学といえます。

神戸薬科大学へのアクセス

神戸薬科大学のキャンパスへは、主に次の駅から徒歩でアクセスします。

・阪急神戸線「岡本駅」
・JR神戸線「摂津本山駅」
・JR神戸線「甲南山手駅」

阪急「岡本駅」から徒歩約15分、JR「摂津本山駅」から徒歩約15分、JR「甲南山手駅」から徒歩約13分です。
大学周辺は住宅地で道路幅が狭いため、基本的に徒歩での通学が案内されています。

神戸薬科大学は、駅前型のキャンパスではありませんが、最寄り駅から徒歩圏内にある点が特徴です。

通学時間を調べる際は、電車の乗車時間だけでなく、駅から大学までの徒歩時間や、朝の通学時間帯の混雑なども考慮しましょう。

オープンキャンパスに参加する際は、実際に自宅からキャンパスまで移動し、6年間継続して通学できる距離・環境かどうかを確認することをおすすめします。

神戸薬科大学薬学部が向いている人

神戸薬科大学薬学部は、次のような受験生に向いています。

・歴史のある薬科大学で薬学を学びたい人
・薬剤師だけでなく、製薬企業や病院、薬局など幅広い進路を考えている人
・製薬企業やCROなど、医薬品関連企業への就職を目指している人
・薬学の専門知識を生かして研究や医薬品開発に関わりたい人
・化学を得点源にできる人
・一般選抜A日程で化学の配点を重視して受験したい人
・自分の得意科目に合わせて複数の入試方式を活用したい人
・大学入学共通テストの得点を利用した受験も検討したい人
・岡本・摂津本山・甲南山手周辺から無理なく通学できる人
・薬剤師として病院や薬局だけでなく、製薬企業や公務員など幅広い進路を検討したい人
・地域枠を利用して、卒業後に対象地域で薬剤師として働くことを考えている人

一方で、次のような場合は慎重に検討しましょう。

・6年間の学費負担をできるだけ抑えたい人
・化学に大きな苦手意識がある人
・入学後の学習量をできるだけ減らしたい人
・地域枠の対象者だが、卒業後に対象地域で薬剤師として働く意思がない人
・大学から駅までの徒歩移動を負担に感じる人

神戸薬科大学は、薬剤師国家試験対策だけでなく、製薬企業や病院、薬局、公務員など幅広い進路につながる点が特徴です。

また、一般選抜A日程の特待生制度や地域枠の学費支援制度もあるため、学費面を重視する受験生は、自分が対象になる制度まで確認しておくとよいでしょう。

偏差値や国家試験合格率だけで判断するのではなく、入試方式、学費、進級・卒業状況、就職先、通学環境まで確認したうえで志望校を決めることをおすすめします。

神戸薬科大学薬学部に関するよくある質問

神戸薬科大学薬学部では薬剤師になれますか?

神戸薬科大学薬学部薬学科は6年制です。

所定の課程を修了して卒業することで、薬剤師国家試験の受験資格を取得できます。

神戸薬科大学薬学部は共学ですか?

神戸薬科大学薬学部は、男女共学の大学です。

数学Ⅲを履修していなくても受験できますか?

2027年度の一般選抜A日程では、数学の出題範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cで、数学Ⅲは含まれていません。B日程の独自試験は化学のみで、数学を使用する方式では大学入学共通テストの数学を利用します。

そのため、数学Ⅲを履修していなくても、一般選抜を受験することができます。

ただし、A日程では数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cが必要になるため、数学Ⅲ以外の範囲はしっかり対策しておきましょう。

化学以外の理科科目でも受験できますか?

入試方式によって異なります。
2027年度の共通テスト利用前期では、理科は化学・物理・生物から1科目を利用できます。
一方、A日程では化学が必須です。

B日程も大学独自試験は化学で、理科・数学方式ではさらに共通テストの物理・生物・数学を組み合わせることができます。
共通テスト利用後期では化学に加えて、物理または生物も必要です。

推薦入試は評定平均が必要ですか?

2027年度の学校推薦型選抜一般公募制では、評定平均値の基準は設けられていません。

ただし、学校長の推薦が必要です。

総合型選抜や指定校制、地域枠選抜では条件が異なるため、選抜方式ごとに確認してください。

神戸薬科大学薬学部に合格するには何割必要ですか?

2026年度の一般選抜では、A日程の合格最低得点率が46.6%、B日程が57.1%でした。

ただし、合格最低点は入試問題の難易度や受験者の得点状況によって変動します。

そのため、最低点ぎりぎりを目標にするのではなく、過去問演習ではA日程なら6〜7割程度、B日程なら6〜7割程度を安定して取れる状態を一つの目標にするとよいでしょう。

特にA日程は化学が200点、数学・英語が各100点の400点満点で、化学の配点が大きくなっています。

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薬学部受験専門塾 PharmAssist(ファーマシスト)
代表 寺沼香太朗

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この記事を書いた人

寺沼 香太朗のアバター 寺沼 香太朗 薬学部受験専門塾PharmAssist代表

薬学部受験専門塾 PharmAssist (ファーマシスト)代表の寺沼香太朗です。
薬学部受験の主要科目である、英語・数学ⅠAⅡB III C・化学・生物・面接・小論文の指導を行っております。
薬学部に特待合格した指導力の高さと、薬学部に特化した受験ノウハウ、教育コーチングを活かした学習マネジメントが指導の武器となっており、薬学部を目指す全ての高校生をアシストすることを信念に授業を行っております。

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