化粧品会社への就職に強い薬学部5選|研究・開発を目指す高校生必見【2026年最新版】

「将来は資生堂やコーセーのような化粧品メーカーで働きたい」
「化粧品の研究や商品開発をしたいけれど、何学部へ行けばいいのか分からない」
「化粧品会社を目指すなら、薬学部に進学するのはあり?」

薬学部を目指している高校生から、このような相談を受けることがあります。

薬学部というと、病院や薬局で働く薬剤師を目指す学部というイメージが強いと思います。

もちろん、6年制薬学部の大きな目的の一つは薬剤師の養成です。

しかし、薬学部で学ぶのは医薬品だけではありません。

化学、生物、皮膚科学、製剤学、薬理学、分析化学、天然物化学など、化粧品の研究や開発と関係する分野も数多くあります。

実際に、薬学部や薬学系学科を卒業した後、化粧品メーカーの研究職、研究開発職、品質管理、商品開発などへ進む人もいます。

今回の記事作成のもとになったYouTube動画では、「化粧品の研究・就職に強い薬学部」として、東京理科大学、東京薬科大学、明治薬科大学、神戸薬科大学、城西大学の5校を紹介しました。

ただ、ここで一つ注意があります。

「この5大学へ入れば資生堂やコーセーへ就職できる」という意味ではありません。

化粧品メーカー、特に人気企業の研究開発職は競争がありますし、大学名だけで採用が決まるわけでもありません。

大切なのは、化粧品に関連する研究ができるか、どのような研究室があるか、大学院へ進学できるか、実際に化粧品業界への就職実績があるか、といった部分まで確認することです。

今回は動画の内容をベースに、2026年時点の各大学公式情報も確認しながら、化粧品の研究・就職に強い薬学部5校を詳しく紹介します。

目次

化粧品の研究・就職に強い薬学部5選

今回紹介する大学は、次の5校です。

第1候補として注目したいのが東京理科大学。

続いて、東京薬科大学、明治薬科大学、神戸薬科大学、城西大学です。

この5校はそれぞれ特徴がかなり違います。

東京理科大学は、薬学部に「化粧品学」が導入され、企業との社会連携講座まで設置されています。

東京薬科大学は、特に生命科学部で化粧品分野への就職実績が豊富です。

明治薬科大学は、4年制の生命創薬科学科や化粧品・スキンケア製品を扱う研究室が魅力です。

神戸薬科大学は6年制薬学教育を受けながら、化粧品メーカーとの共同研究や、コーセー・ノエビアなどで活躍する卒業生の実例があります。

そして城西大学には、4年制の薬科学科で化粧品をかなり前面に出した教育があり、学生が実際の商品開発まで経験しています。

ここから一校ずつ詳しく見ていきましょう。

化粧品に強い薬学部①東京理科大学

化粧品の研究や開発を目指す高校生に、まず知っておいてほしい大学が東京理科大学です。

東京理科大学薬学部には、6年制の薬学科と4年制の生命創薬科学科があります。

どちらのカリキュラムにも「化粧品学」が用意されており、生命創薬科学科では創薬化学や薬物動態学、製剤学、薬学データサイエンスなどと並んで化粧品学を履修できます。

2025年から「化粧品学講座」を設置

東京理科大学を今回かなり注目したい理由が、2025年4月にスタートした「化粧品学講座」です。

東京理科大学と化粧品メーカーの桃谷順天館が連携し、薬学部に社会連携講座として設置されました。

設置期間は2025年4月1日から2030年3月31日までとされており、化粧品分野の教育と研究、人材育成を目的としています。

授業内容もかなり具体的です。

皮膚の構造や働き、化粧品の種類や使い方だけではなく、化粧品の研究開発や製造、香り、法規制、安全性などまで扱います。

さらに、実際に化粧品会社で働く研究員や専門職の方などが講義を担当する内容も組み込まれています。

化粧品について大学で学べるところはほかにもありますが、「薬学部の正式な授業として化粧品を体系的に学べる」というのは、化粧品業界志望者にとって大きな魅力です。

薬学だけでなく理工系研究との相性も良い

東京理科大学全体を見ると、薬学部だけでなく、化学や生命科学に関係する研究分野がかなり充実しています。

実際、日本化粧品技術者会の学術大会では、東京理科大学の大学院生が化粧品に関連する研究発表で優秀学生発表賞受賞した実績もあります。

化粧品開発では、「化粧品」という名前がついた研究室だけが有利なわけではありません。

界面化学、乳化、皮膚科学、有機化学、薬物送達、材料科学など、さまざまな研究が最終的に化粧品へ応用されます。

理工系に強い東京理科大学は、その意味でも化粧品研究と相性の良い環境だと考えられます。

東京理科大学はこんな人におすすめ

東京理科大学は、化粧品だけに進路を限定せず、製薬、化学、ヘルスケアなども含めて将来の選択肢を残したい人におすすめです。

また、「薬剤師資格も取得したい」という人は6年制薬学科、「薬剤師資格より研究や企業就職を重視したい」という人は4年制の生命創薬科学科というように、目的に応じて学科を考えられます。

東京理科大学薬学科の近年の主な企業就職先としては、製薬企業だけでなく花王やライオンなども大学公式サイトに掲載されています。

難易度は今回紹介する大学の中でも高いですが、化粧品研究、企業就職、大学院進学などを幅広く考えるのであれば、非常に魅力のある選択肢です。

化粧品に強い薬学部②東京薬科大学

続いて紹介するのが東京薬科大学です。

ここでは少し注意が必要です。

「東京薬科大学だから薬学部が化粧品にものすごく強い」と単純に考えるより、化粧品分野において特に注目したいのは東京薬科大学の生命科学部です。

東京薬科大学は薬学部だけでなく生命科学部を持っており、化粧品、皮膚科学、生命科学を学びたい人にとって選択肢があります。

化粧品会社への就職実績がかなり豊富

東京薬科大学が化粧品志望者におすすめできる大きな理由が、実際の就職先です。

大学公式サイトが公開している生命科学部の化粧品関連企業の実績には、コーセー、資生堂、ノエビア、ロゼット、ウテナ、伊勢半、アリミノ、コスモビューティーなど、化粧品業界を目指す高校生なら聞いたことのある企業が複数掲載されています。

資生堂など一部については大学院修了者の実績であることも明記されています。

これは非常に重要なポイントです。

化粧品業界への就職を考えるとき、「大学に化粧品の授業があるか」だけではなく、「実際に卒業生が化粧品会社へ進んでいるか」を確認したほうがよいからです。

東京薬科大学では、大学公式の卒業生インタビューにも、生命科学部で学んだ卒業生が花王で化粧品開発に携わっている事例が掲載されています。

2025年からコスメティックサイエンスを開講

さらに東京薬科大学生命科学部では、2025年度から2年生を対象に「コスメティックサイエンス」の授業が開講されました。

化粧品だけでなく、疾患の克服や予防を目的とするコスメシューティカル、健康食品などを扱い、化粧品会社の研究者や製品開発に関わる技術者などによる講義も行われています。

「化粧品が好き」という感覚的な興味から一歩進んで、

なぜその成分が肌に働くのか。

どのように効果を評価するのか。

安全性をどう考えるのか。

生命科学の知識をどのように製品へ応用するのか。

こういったことを科学的に考えられる環境があります。

東京薬科大学を目指すなら学部選びに注意

薬剤師になりたいのであれば6年制薬学部を選びます。

一方で、「薬剤師資格よりも化粧品メーカーの研究開発を第一に考えている」という場合は、生命科学部も必ず比較してください。

大学名に「薬科」と付いているため、なんとなく薬学部を選んでしまいそうになりますが、将来やりたい仕事によっては生命科学部のほうが合っている可能性があります。

東京薬科大学の場合、この学部選択の違いはかなり重要です。

化粧品に強い薬学部③明治薬科大学

3校目は明治薬科大学です。

明治薬科大学には6年制の薬学科と、4年制の生命創薬科学科があります。

薬剤師を目指すなら薬学科、企業での研究開発や大学院進学を視野に入れるのであれば生命創薬科学科も選択肢になります。

大学公式サイトでも、生命創薬科学科の卒業後の進路として、製薬会社に加えて、化学・食品・化粧品会社への就職や大学院進学が示されています。

化粧品やスキンケアを研究テーマにしている研究室がある

明治薬科大学を化粧品志望者におすすめしたい理由の一つが、医療製剤学研究室です。

この研究室では、「セルフケアのための化粧品・スキンケア・ヘアケア製品の開発と物性評価」が研究テーマとして明確に掲げられています。

さらに、特殊電解還元水の医療や化粧品への応用なども研究されています。

化粧品開発を考えるうえで、「製剤学」という分野はかなり相性が良いです。

薬も化粧品も、単に有効そうな成分を見つければ完成するわけではありません。

肌へどのように塗るのか。

クリームやジェルとしてどのような状態にするのか。

成分が安定しているか。

使ったときの感触はどうか。

こうした「製品として形にする」という部分が重要になります。

薬学で学ぶ製剤の考え方は、化粧品分野にも応用できます。

大学院から化粧品企業へ進んだ実績もある

明治薬科大学大学院の主な進路先には、DHC、コスモビューティー、ちふれホールディングス、シャンソン化粧品なども掲載されています。

化粧品メーカーの研究開発職を本気で目指すのであれば、学部4年間だけでなく大学院まで含めて進路を考えることも重要です。

明治薬科大学生命創薬科学科では、大学院進学を希望する学生への指導を低学年から行い、4年次に卒業研究へ集中できるようサポートする方針も示されています。

「薬学の知識を使って化粧品研究をしたい」

「薬剤師資格よりも研究開発を重視したい」

「学部卒業後は大学院へ進みたい」

こういった人には、明治薬科大学の生命創薬科学科はかなり検討する価値があります。

化粧品に強い薬学部④神戸薬科大学

4校目は神戸薬科大学です。

神戸薬科大学が今回の5大学の中で特徴的なのは、薬剤師養成を中心とする6年制薬学教育を受けながら、化粧品分野へ進んだ卒業生の具体的な実績を確認できる点です。

薬剤師資格も取りたい。でも将来は化粧品メーカーで働くことにも興味がある

このような人には注目してほしい大学です。

コーセーで研究開発を行う卒業生がいる

神戸薬科大学公式サイトには、卒業後に株式会社コーセーへ就職し、化粧品の研究開発に携わる卒業生が紹介されています。

仕事内容として、化粧品に配合する有効成分や美容成分の研究開発、製品の美肌効果の測定などが紹介されています。

さらに、2025年に公開された卒業生紹介では、株式会社ノエビアの研究開発職で化粧品開発に携わる卒業生も掲載されています。

6年制薬学部へ行ったら薬局か病院に就職するしかない

と思っている人もいるかもしれませんが、実際にはそうではありません

薬学で身につけた化学、生物、製剤、皮膚、薬物動態などの知識を生かし、企業の研究開発へ進む道もあります。

化粧品メーカーとの共同研究も行われている

神戸薬科大学の製剤学研究室では、皮膚内動態を利用した経皮吸収製剤の研究などが行われています。

さらに大学公式サイトでは、製薬企業だけでなく、化粧品メーカーとの共同・受託研究も積極的に行っていると説明されています。

大学で行う研究と企業の製品開発は同じものではありません。

しかし、企業との共同研究を経験できる研究室があることは、研究職を目指す学生にとって魅力があります。

研究結果を出すだけでなく、「社会でどう使われるのか」という視点も持ちやすくなるからです。

薬剤師資格を取りながら化粧品を目指したい人におすすめ

化粧品メーカーだけを目標にするのであれば、4年制の薬科学科や生命科学系学部から大学院へ進む選択肢もあります。

一方で、

「将来の選択肢として薬剤師も残しておきたい」

「薬剤師資格を取ったうえで企業へ行きたい」

「臨床も研究も経験してから進路を決めたい」

という人には、神戸薬科大学のような6年制薬学部は合っています。

化粧品業界への卒業生実績が具体的に見えることも、志望校を考えるうえでは大きな材料になります。

化粧品に強い薬学部⑤城西大学

最後に紹介するのが城西大学です。

化粧品への特化度という意味では、今回紹介する5大学の中でもかなり特徴的です。

城西大学薬学部には、6年制薬学科とは別に、4年制の薬科学科があります。

現在は「薬科学科(コスメ&サイエンス)」として、医薬品だけでなく、化粧品や機能性食品を研究対象として前面に打ち出しています。

「化粧品・香粧品学」を専門的に学べる

城西大学薬科学科には、「化粧品・香粧品学A・B」という授業があります。

健康な肌とそうでない肌の違い、化粧品の基礎、化粧品に関係する法律などを学びます。

さらに皮膚生理学研究室など、肌そのものを科学的に研究できる環境もあります。

高校生の段階で「薬というより、化粧品やスキンケアを研究したい」という気持ちがかなり明確なのであれば、非常に分かりやすい学科です。

学生が実際に化粧品を開発している

城西大学の面白いところが、授業で化粧品について勉強して終わりではないことです。

薬学部薬科学科、経営学部、総合政策学部の学生が連携し、実際に化粧品の商品開発へ取り組んでいます。

2024年度には、狭山茶シードオイルを配合したオールインワンジェル「Green j one」を開発しました。

さらに2025年度には、第2弾としてボディクリーム「Jealou2」の開発にも取り組んでいます。

薬学部の学生は成分や製品について科学的に考える。

経営学部の学生は販売やマーケティングを考える。

総合政策学部の学生は社会課題などの視点から考える。

このように、実際の商品開発に近い形で複数学部が協力しています。

化粧品メーカーで働く場合、研究だけで商品が売れるわけではありません。

どんな人をターゲットにするのか。

どのようなコンセプトにするのか。

どのように商品を伝えるのか。

研究開発とマーケティングは最終的にはつながっています。

高校生のうちから「化粧品の商品開発をしてみたい」と考えている人には、かなり面白い環境だと思います。

化粧品業界への就職実績も豊富

城西大学薬科学科の卒業生の就職先として、大学公式サイトにはDHC、P&Gプレステージ、アルビオン、コーセーインダストリーズ、資生堂ケミカルなど、多くの化粧品関連企業が掲載されています。

また、コーセーコスメポートで活躍する薬科学科卒業生も大学公式サイトで紹介されています。

「化粧品について学べる」というだけでなく、卒業生が実際に化粧品関連企業へ進んでいることは、大学選びではかなり重要です。

さらに2026年には、城西大学薬学部薬科学科の教員が「化粧品開発展 COSME Tech」のアカデミックフォーラムへ出展するなど、現在も化粧品研究への取り組みが続いています。

化粧品会社を目指すなら6年制と4年制はどちらがいい?

ここは、化粧品業界を目指す高校生にかなり重要な話です。

薬学部には、大きく分けて6年制と4年制があります。

「薬学部ならどちらでも同じ」と考えてしまうと、入学後に後悔する可能性があります。

薬剤師資格も欲しいなら6年制

将来、薬剤師として働く可能性を残しておきたい場合は、基本的に6年制薬学科を選びます。

6年間の薬学教育では、薬学の専門知識だけでなく、病院や薬局での実務実習、薬学共用試験、薬剤師国家試験に向けた勉強も必要になります。

その分、研究だけに使える時間は4年制から大学院へ進むルートとは異なります。

一方で、薬剤師資格という明確な国家資格を取得できることは大きなメリットです。

神戸薬科大学の卒業生のように、6年制を卒業後、化粧品メーカーの研究開発職へ進む例も実際にあります。

「化粧品会社へ行けなかったらどうしよう」

「途中で病院薬剤師にも興味が出るかもしれない」

という人であれば、6年制という選択も十分に考えられます。

研究開発を最優先するなら4年制+大学院も考える

一方で、最初から

「薬剤師になりたいわけではない」

「化粧品メーカーの研究職を目指したい」

「研究室でしっかり研究したい」

という人は、4年制の薬科学科や生命創薬科学科から大学院へ進むルートも有力です。

今回紹介した中では、東京理科大学生命創薬科学科、明治薬科大学生命創薬科学科、城西大学薬科学科などが該当します。

東京薬科大学の場合は、生命科学部も必ず比較してください。

実際に東京薬科大学の生命科学部では、化粧品企業への進路に大学院修了者の実績が複数掲載されています。

ただし、「化粧品メーカー研究職=必ず大学院へ行かなければならない」と単純化する必要はありません。

企業や募集職種によって条件は異なります。

重要なのは、自分が目指している会社の採用情報を早めに確認し、「どんな専攻の人が対象なのか」「学部卒と大学院卒のどちらを採用しているのか」を調べることです。

薬学部なら化粧品会社へ就職しやすいわけではない

ここも誤解しないでほしいポイントです。

化粧品メーカーを目指すために、必ず薬学部へ進学しなければならないわけではありません。

化粧品は、化学、生物、材料、農学、生命科学など、さまざまな分野が関係しています。

そのため、化粧品会社の研究職では薬学部以外の理系学生も競争相手になります。

「薬学部に入れば化粧品会社へ簡単に就職できる」ということではありません。

薬学部を選ぶメリットは、化粧品と相性の良い学問を幅広く学べることです。

皮膚へ成分がどのように届くのか。

その成分にはどのような作用があるのか。

安全性はどうなのか。

どうすれば安定した製品にできるのか。

医薬品と化粧品にはどのような法的な違いがあるのか。

こうした部分を、薬学の知識を使いながら考えられます。

「化粧品が好きだから薬学部」ではなく、「化粧品のどんな部分を科学的に研究したいのか」まで考えたうえで学部を選ぶことが大切です。

化粧品会社を目指す大学選びで確認してほしい5つのポイント

化粧品業界を目指す場合、大学の偏差値だけを見て志望校を決めないでください。

確認してほしいポイントが5つあります。

1.化粧品に関係する研究室があるか

最も重要です。

「化粧品」という名前が入っていなくても、

皮膚科学

製剤学

界面化学

天然物化学

有機化学

薬物送達

生化学

細胞生物学

などは化粧品研究につながる可能性があります。

気になる大学が見つかったら、学部紹介だけで終わらず、研究室一覧まで確認してください。

2.卒業生が実際にどこへ就職しているか

大学のパンフレットに「化粧品業界を目指せます」と書かれていることと、実際に卒業生が化粧品メーカーへ就職していることは別です。

過去数年間の就職先を確認しましょう。

今回紹介した東京薬科大学、神戸薬科大学、城西大学などでは、大学公式サイトから具体的な化粧品関連企業への就職例を確認できます。

3.大学院への進学環境

研究開発職を考えるのであれば、大学院についても高校生のうちから確認しておくことをおすすめします。

その大学の大学院へそのまま進む人が多いのか。

外部大学院へ進む人がいるのか。

大学院修了者はどのような企業へ就職しているのか。

研究職を目指す場合は、「大学4年間」ではなく、その先まで見て進路を考えたほうがよいでしょう。

4.企業との共同研究や実践的な授業があるか

東京理科大学の化粧品学講座、神戸薬科大学の化粧品メーカーとの共同研究、城西大学の商品開発プロジェクトのように、企業や社会と接点のある学びも大学選びの材料になります。

もちろん、共同研究があるからその企業へ就職できるわけではありません。

それでも、大学の中だけでは得られない視点に触れられる可能性があります。

5.薬剤師になりたいのかを先に決める

そして最後に、これが一番大切かもしれません。

化粧品メーカーへ行きたいけれど、薬剤師にもなりたい」のか。

薬剤師にはならなくてもいいから研究をしたい」のか。

ここで大学選びは大きく変わります。

薬剤師資格が欲しいなら6年制。

研究開発を中心に考えるなら4年制+大学院も検討。

この大きな方向性を決めてから大学を比較すると、自分に合った進路が見えやすくなります。

化粧品会社を目指す高校生は大学名より「何を研究できるか」を見よう

今回紹介したのは、

東京理科大学

東京薬科大学

明治薬科大学

神戸薬科大学

城西大学

の5校です。動画でもこの5大学を、化粧品の研究や就職を考えるうえで注目したい大学として紹介しました。

ただし、この5校にもそれぞれ大きな違いがあります。

東京理科大学は、2025年から企業と連携した化粧品学講座がスタートし、薬学と化粧品を本格的に結びつけた教育が進んでいます。

東京薬科大学は、特に生命科学部で化粧品関連企業への豊富な就職実績が確認でき、2025年からコスメティックサイエンスの授業も始まりました。

明治薬科大学では、生命創薬科学科から化粧品・化学・食品などの企業や大学院を目指すことができ、実際に化粧品・スキンケア・ヘアケア製品を研究する研究室もあります。

神戸薬科大学では、薬剤師を目指す6年制教育を受けながら、コーセーやノエビアなどで化粧品研究開発に携わる卒業生が出ています。

城西大学は4年制薬科学科で化粧品分野をかなり専門的に扱っており、授業だけでなく学生による実際の商品開発や、化粧品企業への就職実績も確認できます。

どの大学が一番良いかは、その人によって変わります。

大手化粧品メーカーの研究職を目指すのか。

商品開発をしたいのか。

皮膚について研究したいのか。

薬剤師資格も取りたいのか。

大学院まで進むつもりなのか。

これによって選ぶべき大学は違います。

化粧品が好きという気持ちは、進路を決める大きなきっかけになります。

ただ、「化粧品が好きだから、なんとなく薬学部」ではなく、一歩踏み込んで大学を調べてみてください。

自分が興味を持っている化粧品を、科学的にどの角度から研究したいのか。

その研究ができる先生や研究室はどこにあるのか。

卒業した人はどんな会社で、どんな仕事をしているのか。

そこまで調べると、偏差値表を眺めているだけでは分からなかった大学の魅力が見えてきます。

PharmAssistでは、薬学部を目指す高校生に向けて、偏差値や入試科目だけではなく、「将来どんな仕事をしたいか」まで踏まえた志望校選びをサポートしています。

薬剤師になりたい人と、化粧品研究をしたい人では、同じ「薬学部志望」でも選ぶべき大学は違います。

志望校を決めるときは、大学に合格することだけをゴールにせず、その大学で何を学び、卒業後にどのような仕事をしたいのかまで考えて選んでみてください。

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薬学部受験専門塾 PharmAssist(ファーマシスト)
代表 寺沼香太朗

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この記事を書いた人

寺沼 香太朗のアバター 寺沼 香太朗 薬学部受験専門塾PharmAssist代表

薬学部受験専門塾 PharmAssist (ファーマシスト)代表の寺沼香太朗です。
薬学部受験の主要科目である、英語・数学ⅠAⅡB III C・化学・生物・面接・小論文の指導を行っております。
薬学部に特待合格した指導力の高さと、薬学部に特化した受験ノウハウ、教育コーチングを活かした学習マネジメントが指導の武器となっており、薬学部を目指す全ての高校生をアシストすることを信念に授業を行っております。

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