【2027年度】東京理科大学薬学部を徹底解説!偏差値・倍率・入試科目・学費・国家試験・英数化の対策まで完全攻略

「東京理科大学の薬学部って、どれくらい難しいの?」

「薬学科と生命創薬科学科は何が違う?」

「数学Ⅲは必要?」

「共通テスト利用とB方式、どっちを受ければいい?」

「偏差値60って聞くけど、実際に何点取れば合格できる?」

「国家試験や学費、就職まで全部知りたい」

東京理科大学薬学部を志望している高校生なら、こういった疑問を持っていると思います。

こんにちは。薬学部受験専門塾PharmAssist代表の寺沼香太朗です。

今回は、東京理科大学薬学部について徹底解説します。

大学の特徴。

6年制と4年制の違い。

キャンパス。

偏差値。

2027年度入試の募集人数。

共通テスト利用のA方式。

大学独自試験のB方式。

2026年度の倍率と合格最低点。

薬剤師国家試験。

学費。

研究。

卒業後の進路。

そして最後には、英語・数学・化学を具体的にどう勉強すればいいのかまで解説します。

この記事を最後まで読めば、

「東京理科大学薬学部を受けるなら何をすればいいの?」

という疑問がかなり解消されるはずです。

なお、この記事は2026年10月時点で公表されている2027年度入試情報をもとに作成しています。

東京理科大学では2027年度一般選抜の正式な募集要項について、11月中旬の公開予定と案内しています。

そのため、実際に出願する際には、必ず正式な2027年度募集要項も確認してください。

目次

東京理科大学薬学部ってどんな大学?

東京理科大学は、理工系分野を中心に高い知名度を持つ私立大学です。

その中にある薬学部には、

6年制の薬学科

と

4年制の生命創薬科学科

があります。

ここは最初に絶対に理解してください。

同じ「東京理科大学薬学部」でも、この2学科では目指す進路が大きく違います。

薬学科は6年制

薬学科は6年制です。

薬剤師国家試験の受験資格取得を目指すのであれば、基本的にはこちらを選択します。

東京理科大学の薬学科では、薬の性質や作用だけではなく、

有機化学。

生化学。

薬理学。

薬剤学。

病態・薬物治療。

衛生薬学。

医療薬学。

薬物動態学。

生薬学。

漢方。

医薬品情報。

など、幅広い薬学分野を学びます。

さらに5年次には病院・薬局での実務実習があります。

6年次まで卒業研究にも取り組み、薬剤師としての実践力だけでなく、研究的な視点も持った薬剤師の育成を目指していることが特徴です。

単純に、

「国家試験に合格できる薬剤師を育てる」

だけではなく、

問題を研究につなげられる薬剤師

薬剤師免許を持った研究者

なども視野に入れた教育が行われています。

生命創薬科学科は4年制

一方、生命創薬科学科は4年制です。

こちらは、薬剤師養成を中心とした学科ではありません。

先端的な創薬研究や生命科学を学び、研究者などを目指す学科です。

創薬科学。

有機化学。

生物学。

分子生物学。

薬理学。

ゲノム。

コンピュータ科学。

などを使いながら、新しい薬を作るための研究へつなげていきます。

4年間の学部教育を終えた後、大学院修士課程へ進学して研究を続ける学生も多くいます。

薬剤師になりたい高校生は、

「東京理科大学薬学部に入りたい」

で止まらず、

薬学科なのか。

生命創薬科学科なのか。

まで必ず確認してください。

4年制の生命創薬科学科を卒業しただけでは、原則として薬剤師国家試験の受験資格は得られません。

薬学科と生命創薬科学科はどちらがおすすめ?

かなり簡単に分けると、

薬剤師になりたいなら薬学科。

創薬研究を中心に学びたいなら生命創薬科学科。

と考えると分かりやすいです。

ただし、薬学科から研究職を目指せないという意味ではありません。

東京理科大学薬学科でも卒業研究に力を入れており、製薬企業など研究・開発系のキャリアを考えることもできます。

逆に、生命創薬科学科の場合には、研究職を本格的に目指すのであれば大学院進学まで視野に入れて考えたほうがよいでしょう。

高校生の段階では、

「薬が好きだから薬学部」

だけではなく、

患者さんへ薬を届けたいのか。

新しい薬そのものを作りたいのか。

どちらへの興味がより強いのかを考えてみてください。

2025年から葛飾キャンパスへ移転

東京理科大学薬学部について調べると、過去の記事や動画で「野田キャンパス」と書かれているものが出てくることがあります。

ここは注意してください。

薬学部は2025年4月に野田キャンパスから葛飾キャンパスへ移転しました。

現在の薬学部の主な学びの拠点は、東京都葛飾区にある葛飾キャンパスです。

薬学部の移転に合わせて整備されたのが「共創棟」です。

地下2階、地上11階の建物で、薬学部の研究室や教室、実験・実習施設などが入っています。

さらに東京理科大学では、

薬学。

工学。

先進工学。

など、異なる専門分野を連携させる研究にも力を入れています。

いわゆる「薬工連携」です。

薬だけを単独で研究するのではなく、工学や情報などと組み合わせながら新しい技術を生み出す環境があることは、東京理科大学らしい魅力の一つだと思います。

葛飾キャンパスの立地も大きな特徴

東京理科大学薬学部の所在地は、東京都葛飾区新宿です。

都内の薬学部へ通いたい高校生にとって、立地は大きなポイントになります。

薬学部は6年間です。

一度オープンキャンパスへ行ったときの印象だけではなく、

自宅から毎日何分かかるのか。

乗り換えは何回あるのか。

朝の時間帯はどのくらい混むのか。

実習で帰宅が遅くなった場合でも通えるのか。

まで考えてください。

6年間で考えると、通学時間の差はかなり大きいです。

薬用植物園は野田キャンパスに残っている

薬学部そのものは葛飾へ移転しましたが、薬用植物園は野田キャンパスに残っています。

東京理科大学の薬用植物園では、日本薬局方に収載される生薬の基原植物など、約900種の植物が育てられています。

1年次の薬用植物学や、2年次の医薬資源学実習などにも活用されています。

薬学部というと、

薬剤師。

病院。

薬局。

というイメージばかり持つ高校生もいると思います。

しかし実際には、

植物。

天然物。

有機化学。

創薬。

なども薬学の大切な分野です。

こうした「薬の原料」まで実物を見ながら学べる環境があるのも特徴です。

東京理科大学薬学部の偏差値

では、入試難易度を見ていきましょう。

河合塾が公表している2027年度入試のボーダーラインでは、東京理科大学薬学部は、

薬学科 B方式が偏差値60.0。

生命創薬科学科 B方式も偏差値60.0。

となっています。

私立薬学部の中では、明確に難関帯です。

慶應義塾大学薬学部に次ぐ最難関クラスの私立薬学部の一つとして考えてよいでしょう。

共通テスト利用では、薬学科のボーダー得点率が、

A方式4教科型で80%。

A方式3教科型で81%。

A方式2教科+英語資格検定で82%。

生命創薬科学科では、

A方式4教科型で82%。

A方式3教科型で83%。

A方式2教科+英語資格検定で84%。

程度が一つの目安となっています。

つまり、

「共通テスト利用なら簡単に受かる」

という大学ではありません。

かなり高い得点率が必要です。

偏差値60だから60あれば受かるわけではない

ここは勘違いしないでください。

偏差値60という数字は、

模試で偏差値60を一度取れば合格する

という意味ではありません。

東京理科大学薬学部の入試では、数学・英語・化学を高いレベルで仕上げる必要があります。

特にB方式では数学Ⅲまで出題されます。

模試偏差値だけではなく、

実際の過去問で何点取れるのか

を確認することが非常に重要です。

2027年度の募集人数

東京理科大学薬学部は、薬学科と生命創薬科学科でそれぞれ入学定員100名です。

2027年度の薬学科100名の主な内訳は、

A方式4教科型が15名。

A方式3教科型が10名。

A方式2教科+英語資格検定が5名。

B方式が39名。

学校推薦型選抜の指定校制が20名。

総合型選抜が8名。

外国人留学生入試が3名。

です。

一般受験生にとって特に重要なのは、

A方式。

B方式。

の2つです。

中でも大学独自試験のB方式は39名募集で、一般選抜の中では最も募集人数が多い方式です。

東京理科大学薬学科を第一志望とするなら、まずB方式を中心に考える受験生が多いと思います。

東京理科大学薬学部にはS方式はない

東京理科大学の入試を調べると、

A方式。

B方式。

S方式。

という言葉が出てきます。

しかし、2027年度の薬学部ではS方式の募集はありません。

S方式は一部の学部・学科で実施される方式です。

薬学部を受験する人は、

「東京理科大学にS方式があるから薬学部も受けられる」

と勘違いしないようにしてください。

薬学部の一般選抜は、基本的にA方式とB方式を確認します。

A方式4教科型とは?

A方式は大学入学共通テストの得点を利用する入試です。

大学独自の学力試験はありません。

薬学科の4教科型は15名募集です。

配点は合計700点です。

外国語200点。

数学200点。

理科200点。

さらに国語または情報から100点。

という形です。

数学は、

数学Ⅰ・A。

数学Ⅱ・B・C。

の両方を使います。

理科は指定された科目から1科目を利用し、100点満点の得点を200点へ換算します。

英語を利用する場合は、リーディングとリスニングを合わせて200点です。

2026年度の薬学科では、

654人が志願。

223人が合格。

倍率は約2.9倍。

合格最低点は700点満点中553点でした。

得点率にすると79.0%です。

2027年度の河合塾ボーダーも80%なので、共通テストで8割前後が一つの大きな目安になると考えられます。

ただし、前年の最低点が翌年の合格点になるわけではありません。

共通テストの難易度や志願者数によって変わります。

A方式3教科型とは?

A方式3教科型は、薬学科10名募集です。

共通テストの、

外国語200点。

数学200点。

理科200点。

合計600点で判定します。

国語や情報を使わないため、

英語・数学・理科がかなり得意な受験生

とは相性のよい方式です。

2026年度薬学科では、

559人が志願。

165人が合格。

倍率は約3.4倍。

合格最低点は600点満点中473点でした。

得点率は約78.8%です。

ただし、2027年度の予想ボーダーは81%程度です。

東京理科大学薬学部を共通テスト3教科型で狙うのであれば、

「8割取れたら安心」

ではなく、

8割を超える得点を安定して取れる状態

を目指したほうがよいでしょう。

A方式2教科+英語資格検定とは?

少し特殊なのがA方式2教科+英語資格検定です。

薬学科の募集人数は5名です。

英語資格検定について大学が定める条件を満たしたうえで、共通テスト2教科を利用します。

薬学部で利用するのは、

国語200点。

理科200点。

合計400点です。

理科では物理100点に加えて、化学または生物から1科目100点を使用します。

つまり、この方式では理科を2科目使います。

薬学部なのに、

「化学だけ受ければいい」

ではない点には注意してください。

国公立大学を併願していて、

国語。

物理。

化学または生物。

まで共通テストでしっかり準備している人には、選択肢になりやすい方式です。

2026年度薬学科では、

志願者78人。

合格者31人。

倍率約2.5倍。

合格最低点は400点満点中293点でした。

ただし募集人数は5名と少ないので、

「倍率が低そうだからここだけ受ける」

という戦略はおすすめしません。

東京理科大学薬学部の本命はB方式

多くの薬学部志望者にとって、最も重要なのがB方式です。

B方式は東京理科大学独自の一般選抜です。

2027年度薬学部の試験日は、

2027年2月7日

です。

薬学科の募集人数は39名。

生命創薬科学科は37名です。

薬学科では、

数学100点。

化学100点。

英語100点。

合計300点。

3科目の配点がすべて同じです。

ここが非常に重要です。

「薬学部だから化学で全部稼げばいい」

とはなりません。

英語も3分の1。

数学も3分の1。

化学も3分の1。

です。

3科目をバランスよく仕上げる必要があります。

B方式は数学Ⅲが必要

東京理科大学薬学部を受験するうえで、かなり重要なのが数学Ⅲです。

B方式の数学では、

数学Ⅰ。

数学Ⅱ。

数学Ⅲ。

数学A。

数学B。

数学C。

が出題範囲です。

数学Bでは数列。

数学Cではベクトルに加えて、平面上の曲線や複素数平面まで対象になります。

つまり、

数学Ⅲを使わない私立薬学部

とは明確に対策量が違います。

星薬科大学など、数学Ⅲを必要としない大学を中心に考えていた人が、高校3年生になって突然東京理科大学を追加しようとすると、数学Ⅲの対策がかなり重くなる可能性があります。

東京理科大学を少しでも考えている高校1・2年生は、

数学Ⅲまでやる

という前提で学習計画を作ってください。

B方式の試験時間

B方式では、数学100点、化学100点、英語100点です。

試験時間の目安は、

数学100分。

化学80分。

英語60分。

となっています。

同じ100点でも、使える時間は違います。

英語は60分しかないため、

じっくり一文ずつ訳している

という読み方では間に合わない可能性があります。

数学は100分あるものの、難度が高いため、一つの問題に粘りすぎると時間がなくなります。

化学も80分の中で、知識問題と計算問題を切り替えながら進める必要があります。

本番では学力だけでなく、

時間の使い方

もかなり重要です。

2026年度B方式の倍率

2026年度の薬学科B方式では、

募集人数39名。

志願者1178名。

受験者1101名。

合格者295名。

実質倍率は約3.7倍でした。

「39人募集なのに295人も合格しているの?」

と思う高校生もいるかもしれません。

私立大学では、合格者全員が入学するわけではありません。

他大学へ進学する学生もいるため、募集人数より多くの合格者を出します。

そのため、

募集人数39人だから1101人中39人しか合格しない

という意味ではありません。

倍率を見るときは、実際の合格者数まで確認してください。

2026年度B方式の合格最低点は165点

2026年度の薬学科B方式の合格最低点は、

300点満点中165点

でした。

得点率にすると55%です。

これを見て、

「え、東京理科大なのに55%でいいの?」

と思った人もいるかもしれません。

でも、

「半分取れば簡単に受かる」

と考えるのは危険です。

2026年度の受験者平均点は141点。

合格最低点は165点です。

つまり、そもそも問題自体が簡単ではありません。

さらに合格最低点は年度によってかなり変動します。

過去問対策をするときに、

165点取れたから合格確定

という考え方はしないでください。

僕なら、合格最低点ギリギリではなく、

過去問で最低点を安定して上回る状態

を目標にします。

年度による難易度差もあるので、点数だけではなく得点率や受験者平均との関係も確認してください。

A方式とB方式は併願できる

東京理科大学では、A方式とB方式を併願できます。

そのため、

共通テスト利用でA方式を出す。

さらにB方式を受験する。

という戦略が可能です。

共通テストが得意な人なら、合格機会を増やす意味でもA方式を活用する価値があります。

特に国公立薬学部との併願者は、共通テスト対策をかなり行っているはずなので、A方式との相性はよいでしょう。

一方、私立薬学部専願で共通テスト対策にあまり時間を使っていない人は、

A方式のためだけに幅広く勉強しすぎてB方式対策が遅れる

ということがないようにしてください。

東京理科大学を第一志望にするならどの方式を中心にする?

私立薬学部専願で東京理科大学薬学科が第一志望なら、

僕はまずB方式で戦える3科目を完成させること

を優先します。

英語。

数学。

化学。

この3科目で東京理科大学レベルまで仕上げる。

そのうえで共通テストでも高得点が期待できるなら、A方式も利用する。

この順番が分かりやすいです。

逆に国公立大学が第一志望で、共通テスト8割以上を狙っているなら、A方式もかなり重要な受験機会になります。

自分が、

私立専願なのか。

国公立併願なのか。

によって方式選びを変えてください。

東京理科大学薬学部の英語対策

ここから、具体的な科目別対策に入ります。

まず英語です。

B方式では100点。

数学や化学と同じ配点です。

理系受験生の中には、

「東京理科大学だから数学と化学ができれば何とかなる」

と思う人がいます。

これは危険です。

英語で30点しか取れなければ、数学と化学でかなり高得点を取らなければいけません。

3科目均等配点だからこそ、

英語を捨てない

ことが非常に重要です。

英単語は早めに完成させる

まず英単語です。

学校で『ターゲット1900』などの単語帳が配られているなら、それを最優先で仕上げてください。

東京理科大学薬学部レベルであれば、基本単語帳を終えた後に『医歯薬系の英単語』まで追加してもよいでしょう。

ただし、

ターゲット1900を半分しか覚えていないのに、医歯薬系英単語を始める

という順番にはしないでください。

まず一般的な大学受験英単語を完成させます。

専門語彙はその後です。

英文法は知識を即答できる状態へ

英文法が弱い人は、

東進の『レベル別英文法』。

または、

『Vintage』

『Next Stage』

などを使ってください。

東京理科大学レベルでは、

文法問題集を一周した

だけでは不十分です。

問題を見た瞬間に、

これは何を問われているのか。

なぜこの選択肢なのか。

を説明できる状態まで持っていきます。

英語は試験時間が限られるので、知識問題に時間を使いすぎないことも重要です。

英文解釈を飛ばさない

長文が読めない人ほど、

長文問題集を大量に解こう

とすることがあります。

でも、そもそも一文の構造を正しく取れていないなら、長文を何題解いても安定しません。

英文解釈は、

『入門英文解釈の技術70』

から

『基礎英文解釈の技術100』

へ進む方法。

または、

『英文解釈ポラリス1・2』

を使う方法があります。

主語。

動詞。

修飾関係。

関係詞。

分詞。

比較。

倒置。

などを正確に処理できるようにしてください。

長文は東京理科大学レベルまで段階的に上げる

長文では、

『英語長文ポラリス0』

『The Rules 1』

『英語長文ポラリス1』

『The Rules 2・3』

『英語長文ポラリス2』

と段階的に進めます。

東京理科大学を第一志望にする場合には、基礎が完成した後、

『The Rules 4』

『英語長文ポラリス3』

まで進めることも可能です。

演習量が必要なら、

『やっておきたい英語長文300・500・700・1000』

も選択肢になります。

ただし、難しい問題集を終わらせること自体を目的にしないでください。

東京理科大学の過去問で、

時間内に読める。

設問の根拠を見つけられる。

必要な点数を取れる。

ことがゴールです。

英語は60分を意識した演習が必須

英語で特に意識したいのが時間です。

普段の長文演習から時間を測ってください。

最初は精読でも構いません。

しかし入試が近づいてきたら、

正確に読む

だけではなく、

時間内に正確に読む

へ変えます。

過去問では、

どの問題で時間を使ったのか。

最後まで解けたのか。

長文を読み直しすぎていないか。

知識問題に時間をかけすぎていないか。

まで分析してください。

東京理科大学薬学部の数学対策

次は数学です。

東京理科大学薬学部を受験するなら、数学はかなり重要です。

そして最大のポイントが、

数学Ⅲ

です。

数学ⅠA・ⅡBCだけで受験できる薬学部と同じ勉強量では足りません。

数学が苦手なら基礎から戻る

数学が苦手な人は、

『やさしい高校数学』

『入門問題精講』

『基礎問題精講』

『標準問題精講』

と段階的に進めます。

学校で、

『青チャート』

『Focus Gold』

を使っている人は、その教材を軸にしても構いません。

基礎・標準問題が完成したら、

『標準問題精講』

さらに東京理科大学レベルなら、

『1対1対応の演習』

まで進めることもおすすめです。

東京理科大学は、『1対1対応の演習』まで取り組む価値のある難度です。

ただし、

基礎問題精講で解けない問題だらけなのに1対1へ進む

のはおすすめしません。

難しい参考書を持っていることと、数学ができることは別です。

数学Ⅲの微分積分は特に重要

東京理科大学薬学部の数学では、数学Ⅲの微分・積分をしっかり仕上げておきたいです。

微分公式を使えるだけでは足りません。

極限。

増減。

接線。

面積。

体積。

積分計算。

曲線。

などへ応用できる必要があります。

数学Ⅲでは計算量も増えます。

考え方が合っていても、

計算ミス。

符号ミス。

途中式のミス。

で失点することがあります。

普段から、

速く。

正確に。

計算する練習をしてください。

数学は全部解こうとしない

東京理科大学レベルになると、

過去問を解いていて、すぐに方針が立たない問題

も出てきます。

ここで一問に30分使ってしまうと危険です。

数学の試験は、

難しい一問を完答する競争

ではありません。

300点の総合点で合格する試験です。

まず取れる問題を確実に取る。

途中まで取れそうなら取る。

難しい問題は後回しにする。

この判断力も過去問演習で身につけてください。

東京理科大学薬学部の化学対策

次は化学です。

薬学部ではB方式の理科が化学で固定されています。

物理や生物で代用することはできません。

東京理科大学薬学部を受験するなら、

化学を得意科目にする

くらいの気持ちで勉強してほしいです。

化学が苦手なら理解と演習をセットにする

化学が苦手な人は、

『宇宙一わかりやすい高校化学』

で内容を理解しながら、

『リードLightノート』

を必ずセットで解いてください。

説明を読むだけでは、

分かったつもり

になります。

化学は、自分で問題を解けることが大切です。

別ルートとして、

『リードLightノート』

『入門問題精講』

『基礎問題精講』

『標準問題精講』

と段階的に進める方法もあります。

理論化学

理論化学では、

物質量。

濃度。

気体。

熱化学。

反応速度。

化学平衡。

酸と塩基。

酸化還元。

電池。

電気分解。

などを完成させます。

東京理科大学を目指すなら、

公式を覚えただけ

では足りません。

問題文から条件を整理し、どの考え方を使うのか判断できる必要があります。

難しい計算問題ほど、

何を求めているのか。

何が分かっているのか。

反応前後で何が変わるのか。

を整理してください。

無機化学

無機化学では、

福間の無機化学

などを使って整理する方法があります。

無機は暗記科目と思われがちですが、

単純な丸暗記だけでは混乱します。

色。

沈殿。

気体。

製法。

反応式。

性質。

を関連づけて覚えます。

短期間で一度覚えて終わりではなく、何度も繰り返してください。

有機化学

有機化学では、

鎌田の有機化学

なども活用できます。

官能基。

反応。

構造決定。

高分子。

を体系的に整理しましょう。

特に構造決定では、

与えられた情報を一つずつ使って候補を絞る

練習が重要です。

単に反応名だけを覚えても、入試問題には対応できません。

化学重要問題集まで完成させたい

基礎が固まったら、

学校の『セミナー』など。

その後、

『化学重要問題集』

へ進みます。

東京理科大学薬学部を本気で狙うのであれば、重要問題集の標準問題はかなり高い完成度にしておきたいです。

さらに余裕がある受験生は、

『化学の新研究』

『化学の新演習』

まで進む選択肢があります。

東京理科大学は、新研究・新演習まで活用する価値があるレベルの大学です。

ただし、これも同じです。

重要問題集が全然解けない状態で、新演習へ進まないでください。

一冊を中途半端にするより、

必要なレベルの問題を確実に解ける

ほうが合格に近づきます。

3科目の優先順位はどうする?

東京理科大学薬学部B方式は、

英語100点。

数学100点。

化学100点。

です。

だから、

化学だけ90点。

英語30点。

数学30点。

では150点です。

2026年度の合格最低点165点にも届きません。

一方、

英語60点。

数学60点。

化学60点。

なら180点です。

あくまで例ですが、均等配点だからこそ、

極端な苦手科目を作らない

ことが非常に重要です。

東京理科大学志望者は、

得意科目を90点にすること

だけではなく、

30点しか取れない科目を50点、60点まで上げること

も意識してください。

過去問は早めに見る

東京理科大学を第一志望にするなら、過去問を受験直前まで温存しないでください。

高校3年生の早い段階で、一度見ておきましょう。

全部解けなくても構いません。

目的は、

問題量。

難度。

出題範囲。

試験時間。

自分との差。

を知ることです。

そのうえで参考書学習を進めます。

本格的に過去問を始めたら、

点数だけではなく失点理由を記録してください。

知識不足。

解法を知らない。

計算ミス。

時間不足。

問題文の読み違い。

英単語不足。

こうした原因に分けます。

合格最低点165点だけを目標にしない

2026年度B方式の最低点は165点でした。

しかし、

過去問で165点取れたから勉強終了

ではありません。

年度によって問題難度は変わります。

最低点も変わります。

そのため、過去問では一年度だけではなく複数年度を解き、

どの年度でも最低点を上回れるか

を確認してください。

合格最低点プラス20点、30点程度を安定して取れる状態を一つの目標にするのもよいでしょう。

ただし、その数字自体が合格を保証するわけではありません。

重要なのは、

最低点ぎりぎりではなく、余裕を持って戦える実力

を作ることです。

東京理科大学薬学部の薬剤師国家試験合格率

薬学部を選ぶなら、薬剤師国家試験についても確認しておきましょう。

2026年に実施された第111回薬剤師国家試験では、東京理科大学薬学部の新卒受験者86名のうち72名が合格しました。

新卒合格率は83.72%です。

この年の私立大学新卒平均は85.86%。

全国平均は86.25%。

したがって、2026年の東京理科大学の新卒合格率は、これらの平均を下回っています。

「東京理科大学だから国家試験は絶対安心」

というわけではありません。

ここは数字を正確に見ておく必要があります。

標準修業年限内の国家試験合格率は66.35%

さらに重要なのが、

標準修業年限内の薬剤師国家試験合格率

です。

東京理科大学が公表している最新値では66.35%です。

新卒合格率83.72%と数字が違いますよね。

これは分母が違うからです。

新卒国家試験合格率は、

国家試験を実際に受験した新卒者のうち何人が合格したか

を示します。

一方、標準修業年限内の国家試験合格率は、

入学から6年間で卒業し、国家試験合格まで到達できたか

を見る指標です。

薬学部を選ぶ高校生には、新卒国家試験合格率だけではなく、こちらの数字も確認してほしいです。

国家試験だけで東京理科大学を評価しない

ただし、

83.72%だから低い大学

66.35%だからダメな大学

という結論も違います。

東京理科大学は研究にも非常に力を入れている大学です。

薬学部の価値は国家試験対策だけでは決まりません。

研究環境。

卒業研究。

製薬企業へのキャリア。

大学院。

薬工連携。

など、東京理科大学だからこその魅力があります。

国家試験実績は重要な指標の一つとして見ながら、大学全体の教育内容と合わせて判断してください。

東京理科大学薬学部の研究

東京理科大学薬学部の大きな魅力の一つが研究です。

薬学科でも、4年次から卒業研究に取り組みます。

医薬品の開発。

有機化学。

薬理。

病態。

分子生物学。

天然物。

薬剤学。

医療薬学。

データサイエンス。

など、多彩な研究領域があります。

さらに2025年から葛飾キャンパスへ移転したことで、

工学。

先進工学。

薬学。

などの分野を超えた連携も期待されています。

将来、

薬剤師になりたい。

でも研究もしたい。

製薬企業にも興味がある。

という高校生にはかなり面白い環境だと思います。

卒業後は薬局や病院だけではない

薬学科の卒業後の進路は、病院や薬局だけではありません。

東京理科大学が公表している近年の主な就職先を見ると、

製薬企業。

大学病院などの医療機関。

官公庁。

医薬品医療機器総合機構。

など、幅広い進路があります。

製薬企業についても、研究・開発を含め、薬学の専門性を生かすさまざまな仕事があります。

「薬学科=全員調剤薬局」

ではありません。

東京理科大学薬学部を選ぶ理由として、

幅広いキャリアを考えられること

も魅力です。

生命創薬科学科は大学院まで考えたい

4年制の生命創薬科学科では、創薬研究者の育成を大きな目的としています。

そのため、卒業後すぐに就職するだけでなく、大学院へ進学するルートも重要です。

将来、

製薬企業の研究職。

創薬研究。

生命科学研究。

などを本気で目指すのであれば、

4年間だけ

ではなく、

修士課程まで含めて6年間

として進路を考えるとよいでしょう。

東京理科大学薬学科の学費

薬学部は6年間なので、学費も重要です。

2027年度の東京理科大学薬学科では、初年度納付金はおよそ253万円です。

入学金。

授業料。

教育充実費。

その他の納付金などが含まれます。

また、入学金・授業料・教育充実費を現在の金額で単純計算すると、6年間では約1366万円規模になります。

さらに、薬学科では長期実務実習費の一部などが別途必要になる場合があります。

そのため、

「6年間で絶対1366万円だけ」

という意味ではありません。

生活費。

通学費。

教科書。

パソコン。

実習関連費。

なども考えておきましょう。

私立薬学部は大学によって学費差が大きいので、他大学と比較するときには6年間総額で見ることが大切です。

奨学金制度も確認する

東京理科大学には独自の給付型奨学金制度があります。

薬学科は6年制なので、条件を満たした場合には長期間の支援対象となる制度もあります。

家庭の経済状況によっては、

国の修学支援制度。

日本学生支援機構。

大学独自奨学金。

などを利用できる可能性があります。

学費だけを見て、

「東京理科大学は無理」

と決める前に、利用できる制度も確認してください。

東京理科大学薬学部がおすすめな人

東京理科大学薬学部は、

薬剤師になりたいだけ

という人よりも、

薬学を科学として深く学びたい

という人に特に合う大学だと思います。

数学や化学が好き。

研究が好き。

実験が好き。

薬剤師にも興味がある。

製薬企業にも興味がある。

創薬にも興味がある。

工学や情報など他分野との融合にも興味がある。

こういった高校生にはかなりおすすめです。

一方、

数学Ⅲを絶対にやりたくない。

化学がかなり苦手。

研究には全く興味がない。

という人は、他大学も含めて比較したほうがよいでしょう。

併願校はどう考える?

東京理科大学薬学部を第一志望とする場合、併願校も早めに考えてください。

上位のチャレンジ校として慶應義塾大学薬学部。

近い難易度帯や併願候補として北里大学、星薬科大学、明治薬科大学など。

さらに安全校として東京薬科大学などを検討する考え方があります。

ただし、

偏差値だけ

で併願校を決めないでください。

東京理科大学では数学Ⅲが必要です。

一方、併願校によっては数学Ⅲが不要です。

試験日も違います。

化学の難度も違います。

英語の形式も違います。

大学ごとに過去問対策の時間が必要なので、

受けられるだけ全部受ける

ではなく、

東京理科大学対策と相性のよい併願校

を組み合わせることが大切です。

高校1・2年生が東京理科大学を目指すなら

高校1・2年生なら、まず基礎を徹底してください。

英語なら単語・文法。

数学なら数学ⅠA・ⅡBC。

化学なら学校で習った範囲。

これを完成させます。

特に数学は、東京理科大学では数学Ⅲまで必要です。

高校3年生になった時点で、

数学ⅠAがまだ苦手。

数学Ⅱの微積ができない。

数列も分からない。

という状態だと、その後数学Ⅲまで完成させるのがかなり大変になります。

高校1・2年生の勉強が、東京理科大学合格には非常に重要です。

高校3年生春から夏

高校3年生の春から夏にかけては、

英語・数学・化学の基礎から標準レベル

を完成させたいです。

数学Ⅲもできるだけ早く一通り学習してください。

化学も、

理論だけ。

有機だけ。

という状態ではなく、全範囲を一周します。

英語では、単語・文法・英文解釈を終え、長文演習へ入ります。

夏終了時点で、

標準問題をある程度解ける

状態を作れると、その後の東京理科大学対策がかなり進めやすくなります。

高校3年生秋

秋以降は、東京理科大学の過去問を本格的に使います。

まず1年分解く。

点数を出す。

合格最低点との差を見る。

失点原因を分析する。

参考書へ戻る。

もう一度過去問を解く。

この繰り返しです。

たとえば、

数学45点。

英語70点。

化学60点。

なら175点です。

数学であと15点伸ばせば190点になります。

そうしたら、

「数学偏差値を上げよう」

ではなく、

どの単元で15点取るか

まで考えます。

数学Ⅲ微積。

数列。

ベクトル。

複素数平面。

自分の失点場所を確認してください。

これが志望校対策です。

直前期は新しい参考書を増やさない

受験直前になると不安になって、

もっと難しい問題集をやったほうがいいのでは?

と考える人がいます。

でも直前期に大切なのは、

新しい参考書を増やすこと

より、

今までやった問題を確実に解けるようにすること

です。

東京理科大学は難関大学です。

だからこそ、難問だけではなく、

取るべき標準問題を落とさない

ことが重要です。

過去問で毎回同じ単元を間違えるなら、そこを優先してください。

東京理科大学薬学部合格に一番必要なのはバランス

東京理科大学薬学部B方式を一言で表すなら、

3科目の総合力

です。

数学100点。

英語100点。

化学100点。

全部同じです。

だから、

数学だけ得意。

化学だけ得意。

ではなく、

苦手科目でも最低限戦える

状態を作ってください。

特に理系受験生は英語を後回しにしやすいです。

逆に英語が得意な人でも、数学Ⅲと化学が仕上がっていなければ受かりません。

3科目全部を、

東京理科大学で合格点を取れるレベル

へ持っていく。

これが合格への基本戦略です。

まとめ|東京理科大学薬学部は研究と薬剤師教育の両方を求める人におすすめ

今回は、東京理科大学薬学部について徹底解説しました。

薬学部には、

6年制の薬学科。

4年制の生命創薬科学科。

があります。

薬剤師を目指すなら基本的には薬学科。

創薬研究者を目指すなら生命創薬科学科。

という違いをまず理解してください。

薬学部は2025年4月に野田キャンパスから葛飾キャンパスへ移転しました。

新しい共創棟では、薬学だけでなく工学などとの分野横断的な研究も期待されています。

2027年度の薬学科の入学定員は100名。

一般選抜では、

A方式4教科型15名。

A方式3教科型10名。

A方式2教科+英語資格検定5名。

B方式39名。

などの募集があります。

B方式は、

数学100点。

化学100点。

英語100点。

合計300点。

数学は数学Ⅲまで必要です。

2026年度B方式では、

志願者1178人。

受験者1101人。

合格者295人。

実質倍率約3.7倍。

合格最低点165点。

という結果でした。

ただし、165点だけを目標にしないでください。

年度によって最低点は変わります。

過去問で安定して合格ラインを超える力を作る必要があります。

2027年度河合塾ボーダーでは、B方式の偏差値は60.0。

共通テスト利用も8割以上が一つの目安です。

簡単に合格できる薬学部ではありません。

しかし、

英語。

数学。

化学。

の3科目を正しい順番で積み上げれば、何をすべきかは明確です。

英語なら、

単語。

文法。

英文解釈。

長文。

数学なら、

基礎問題。

標準問題。

数学Ⅲ。

発展問題。

化学なら、

理論。

無機。

有機。

標準問題。

過去問。

と段階的に仕上げてください。

そして、最終的には参考書の完成度ではなく、

東京理科大学の過去問で何点取れるか

を基準にします。

また、大学選びでは入試難易度だけを見ないでください。

東京理科大学薬学部は、

研究。

創薬。

薬剤師教育。

薬工連携。

製薬企業へのキャリア。

など、さまざまな魅力があります。

一方、最新の薬剤師国家試験新卒合格率は83.72%、標準修業年限内の国家試験合格率は66.35%です。

国家試験の数字についても、大学名だけで安心せず正確に確認してください。

学費も6年間で大きな金額になります。

キャンパスの場所も変わりました。

だから、

「東京理科大学は偏差値が高いから行きたい」

だけではなく、

自分は東京理科大学で何を学びたいのか。

将来どんな薬剤師や研究者になりたいのか。

そこまで考えたうえで志望してください。

東京理科大学薬学部は、

薬剤師になりながら研究もしたい。

薬を科学として深く学びたい。

難関私立薬学部へ挑戦したい。

そんな高校生にとって、非常に魅力のある大学だと思います。

そして合格するためには、

「東京理科大学に受かりたい」

で終わらず、

あと何点必要なのか。

その点数をどの科目で取るのか。

そのために今日何を勉強するのか。

まで決めてください。

それが東京理科大学薬学部合格への第一歩です。

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代表 寺沼香太朗

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この記事を書いた人

寺沼 香太朗のアバター 寺沼 香太朗 薬学部受験専門塾PharmAssist代表

薬学部受験専門塾 PharmAssist (ファーマシスト)代表の寺沼香太朗です。
薬学部受験の主要科目である、英語・数学ⅠAⅡB III C・化学・生物・面接・小論文の指導を行っております。
薬学部に特待合格した指導力の高さと、薬学部に特化した受験ノウハウ、教育コーチングを活かした学習マネジメントが指導の武器となっており、薬学部を目指す全ての高校生をアシストすることを信念に授業を行っております。

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