【2026年5月】薬学部・薬剤師国家試験 最新ニュースまとめ|受験生が今知っておくべき業界の動き

薬学部を目指している皆さん、こんにちは!薬学部受験専門塾PharmAssist代表の寺沼香太朗です。
このブログでは、薬学部・薬学業界に関する最新ニュースをできるだけわかりやすくお届けしています。
難しい専門用語も丁寧に解説しながら進めますので、高校1年生の方でも安心して読んでいただけます。
保護者の方にも参考にしていただける内容にまとめていますので、ぜひお子さんと一緒にご覧ください。
受験は「情報戦」とよく言われますが、これは薬学部受験でも同じです。入試問題の対策はもちろん大切ですが、業界全体の動向を把握しておくことが、志望校選びや受験戦略に大きく影響します。今週もしっかりお伝えしていきます。
今週のニュース一覧
- 第111回薬剤師国家試験の結果発表|合格率68.49%、新卒は86.25%
- 薬学部「募集停止」の流れが加速|受験生が知るべき業界の地殻変動
- 文科省が薬学部の新設・定員増を抑制|今後の受験環境はどう変わる?
- 薬剤師の需給問題|「将来余る」は本当か?受験生が知るべき現実
第111回薬剤師国家試験の結果発表|合格率68.49%、新卒は86.25%
まず「薬剤師国家試験」って何?
薬剤師になるためには、薬学部の6年制課程を卒業したあとに「薬剤師国家試験」という国家試験に合格する必要があります。
医師や看護師と同じように、国が定めた試験に合格して初めて「薬剤師」として働くことができます。
薬学部に合格して入学することがゴールではなく、6年間学んだあとの国家試験合格が本当のゴールです。
このことを最初から理解しておくと、志望校選びの見方が大きく変わります。
今年の結果はどうだったのか
2026年3月25日に厚生労働省から第111回薬剤師国家試験の合格発表が行われました。
合格者数は8,749人、全体の合格率は68.49%、合格点(ボーダー)は213点でした。
受験者数は12,774人で、そのうち新卒者に限った合格率は86.25%という結果でした。
設置主体別で見ると、国立大学の合格率は79.41%、公立大学は82.92%、私立大学は67.43%となっています。
私立大学は大学ごとに見ると22.32%から94.87%という非常に大きな幅があります。
PharmAssistの視点:この数字から何を読み取るべきか
「全体合格率68.49%って低くない?」と感じた方も多いと思います。
でも、ここで注目してほしいのは新卒者の合格率86.25%という数字です。
全体合格率と新卒合格率の間にこれほど差がある理由は、全体の数字には留年や休学を経た学生、過去に試験に落ちて再挑戦している学生が多く含まれているからです。
つまり、6年間きちんと学んで留年せずに卒業できれば、約86%の確率で国家試験に合格できるということです。
ここから受験生に伝えたいポイントが2つあります。
1つ目は、留年しないことが最大の合格戦略だということです。
薬学部は6年制で、留年率が高いことで知られています。
4年次の薬学共用試験(CBT・OSCE)や6年次の卒業試験は多くの学生が苦労するポイントです。
「薬学部に入りさえすれば安心」ではなく、入学後も継続して勉強し続ける必要があります。
これは入学前から心構えとして持っておいてほしいことです。
2つ目は、大学選びが国家試験合格率に直結するということです。
私立大学の合格率が22%台から94%台まで大きく開いている事実は、偶然ではありません。
大学ごとの教育体制・国試対策サポート・進級管理の違いがそのまま数字に出ています。
偏差値が低くて入りやすい大学を選んだとしても、6年後の国家試験合格という最終目標に近づけるかどうかは別問題です。
志望校を選ぶときは、必ず新卒の国家試験合格率も確認するようにしましょう。
薬学部「募集停止」の流れが加速|受験生が知るべき業界の地殻変動
相次ぐ募集停止のニュース
2024年から2026年にかけて、薬学業界で大きな動きが続いています。複数の大学が「薬学部の学生募集を停止する」と相次いで発表しているのです。
福島県いわき市の医療創生大学が、2026年度から6年制薬学部薬学科の新入生募集を停止すると発表しました。
この10年間で入学定員数を満たしたのは2015年度のみで、2024年度の入学定員充足率は50%を割り込むなど、今後も改善の見通しが立たないことからの決断です。
薬学部の募集停止は、2025年度に停止した姫路獨協大学に続いて2校目となります。
現時点で全国に81校あった薬学部が、2026年度以降は79校体制となります。
なぜこういったことが起きているのか
背景には構造的な問題が重なっています。少子化による18歳人口の減少、2000年代に急増した薬学部の新設ラッシュによる定員過剰、そして学費と修学期間の長さに対する費用対効果への不安、この3つが重なっています。
日本私立薬科大学協会の調査でも、最近10年間で志願者が増加したのは2022年度の1回だけで、それ以外は減少傾向が続いています。
「薬剤師という職業自体の社会的ニーズは低下していない」という声がある一方で、6年制薬学部を設置する大学が増えすぎたことで志願倍率や卒業率が低下し、他学部と比べて費用対効果が悪い学部という印象が広がってしまっていることも一因です。
PharmAssistの視点:これは受験生にとって追い風でもある
一見するとネガティブなニュースですが、PharmAssistはこの流れを受験生にとっての追い風と捉えています。
淘汰が進むことで、教育の質が高く国家試験合格率も安定している薬学部に学生が集中していきます。つまり、しっかりした薬学部を選べた学生は、より充実した環境で6年間を過ごせるようになるということです。
保護者の方にも特にお伝えしたいのですが、「なんとなく聞いたことがある大学だから」「家から近いから」という理由だけで決めてしまうのは、今の時代には合わなくなっています。
6年間・数百万円を投じる選択だからこそ、過去5年間の国家試験合格率(全体・新卒別)、留年率・退学率、定員充足率、学費と奨学金制度、国試対策のサポート体制といった情報をしっかりと集めた上で選ぶことが大切です。
PharmAssistでは志望校選びの相談にも対応しています。「どの薬学部が自分に合っているのか分からない」という方は、ぜひ無料相談をご活用ください。
文科省が薬学部の新設・定員増を抑制|今後の受験環境はどう変わる?
国が「これ以上増やさない」と決断した
文部科学省は、6年制薬学部の新設や定員増を抑制する告示を改正しました。
これまでは比較的自由に薬学部の開設や定員増を申請できましたが、今後は規制によって歯止めがかかります。薬学部の乱立状態に対して国が「もうこれ以上は認めない」と判断したことを意味します。
この規制によって、今後は薬学部の総定員が徐々に縮小していく流れが加速すると考えられます。募集停止が続けば、受験生が選べる薬学部の選択肢そのものが減っていきます。
新しい動きもある|4年制と6年制の違いに注意
一方で、新設の動きも一部あります。
鈴鹿医療科学大学(三重県)が2026年4月に4年制の薬学部「薬科学科」を設置する構想をしており、設置されると東海地方の私立大学としては初めての4年制薬学系学科となります。
ここで重要な注意点があります。
4年制の薬科学科は、薬剤師国家試験の受験資格が得られません。
製薬会社や化粧品会社での研究開発・品質管理などを目指す方向けの学科です。
「薬剤師になりたい」という方は、必ず6年制の薬学科を選ぶようにしてください。
募集要項や大学のパンフレットに「6年制」と明記されているかどうか、必ず確認しましょう。
PharmAssistの視点:今こそ「選ぶ目」を養う時期
かつては「薬学部ならどこでもいい」という時代がありました。
しかし今は明らかに違います。
国が定員増を抑制し、質の低い大学が次々と募集停止になっているこの流れは、
「薬剤師になりたいなら、しっかりした薬学部を選ばなければならない時代になった」ということを示しています。
PharmAssistでは、単に「どこかの薬学部に合格させる」ことを目標にしていません。
6年後の国家試験合格、そしてその先の薬剤師キャリアまでを見据えた志望校選びのサポートも行っています。
薬学部進学後も無料のサポート体制を整えております。
進路について迷っている方は、ぜひ気軽に相談に来てください。
薬剤師の需給問題|「将来余る」は本当か?受験生が知るべき現実
「薬剤師が余る」という話の正体
薬学部を目指していると、「薬剤師は将来余るから意味がない」という話を耳にすることがあります。
保護者の方もそういったニュースを見て心配されているかもしれません。
これは本当なのでしょうか??
結論から言うと、「全国平均では余剰になるかもしれないが、現場では今も不足している」というのが正確な見方です。
薬剤師の業務は年々広がっています。
調剤や服薬指導といった従来の業務に加えて、在宅訪問、地域包括ケア、多職種連携など、求められる役割がどんどん増えています。
厚生労働省の試算では将来的に供給が需要を上回る見通しも示されていますが、実際の現場では、
在宅医療対応の薬局、病院のがん・感染・栄養領域、ドラッグストアのセルフメディケーション支援、企業の治験支援
といった分野で、専門人材の採用意欲は依然として高い状況が続いています。
PharmAssistの視点:「余る薬剤師」にならないために
「薬剤師が余る」という話を正確に言い直すと、「どこでも何でもこなせるだけの汎用的な薬剤師には、将来的に仕事が回ってこなくなる可能性がある」ということです。
逆に言えば、専門性があり、患者さんや医療チームと信頼関係を築けるコミュニケーション能力を持ち、時代のニーズに対応できる薬剤師の需要は今後も安定して高いと考えられます。
これは高校生の皆さんにとって非常に大切なメッセージです。
薬学部に入ることがゴールではなく、どんな薬剤師になりたいかというビジョンを持って学ぶことが大切です。
将来像が明確な学生ほど、薬学部の6年間をより充実させられますし、就職活動でも大きく有利になります。
PharmAssistの指導では、受験対策と同時に「なぜ薬剤師を目指すのか」「どんな薬剤師になりたいのか」を一緒に考えるサポートも行っています。
特に総合型選抜を目指す方にとっては、この志望理由の明確化が合否を大きく左右します。
自分の言葉で語れる「薬剤師になりたい理由」を作り上げることが、合格への大きな一歩になります。
今週のまとめ
| トピック | 内容 | 受験生へのポイント |
|---|---|---|
| 第111回薬剤師国家試験 | 全体合格率68.49%・新卒86.25%・ボーダー213点 | 「新卒合格率」で大学を比べよう |
| 薬学部の募集停止 | 姫路獨協大・医療創生大に続き79大学体制へ | 教育の質・国試合格率で志望校を選ぼう |
| 文科省の規制方針 | 薬学部の新設・定員増を原則抑制 | 4年制と6年制の違いに注意しよう |
| 薬剤師の需給 | 「全体余剰」でも「現場不足」の二極化が進む | 専門性を持った薬剤師を目指そう |
薬学部を取り巻く環境は、今まさに大きな転換点を迎えています。
どの薬学部を選ぶかが、6年後の国家試験合格、そしてその先の薬剤師キャリアに直結する時代だからこそ、受験の段階から正確な情報をもとに戦略的に動くことが大切です。
PharmAssistは、全国の薬学部志望の皆さんにとって「頼れる情報源」であり続けられるよう、次回もまた最新のニュースをお届けします。
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