【 生物と物理 選択 】 薬学部受験 は生物と物理どっちがいいの?
高校生の 薬学部受験 を専門としたオンライン塾 薬学部受験専門塾PharmAssist(ファーマシスト)代表の寺沼香太朗です。
今回は、薬学部受験において、生物と物理、どちらを選択した方が良いのか。
専門塾の視点を通してお話しします!
ぜひ最後までご覧ください。
前回の投稿では、1年間で偏差値を20上げた生徒のお話を紹介しています!
こちらから併せてご覧ください!
そもそもどっちを選択すべき?
結論から言ってしまうと、
生物
ですね。
志望校の都合や、特別な理由がない限りは、生物で受験することをオススメします。
国公立の大学(富山大学など)の薬学部を志望する場合は、物理が必須選択の場合もあるので、受験したい大学の募集要項はしっかりと確認しておきましょう。
では、なぜ生物をオススメするのか。
①受験の視点
②薬学部生の視点
の2つの視点からお話しします!
①受験の視点
まずは受験の視点からです。
生物と物理の大きな違い。それは、問題に対する頭の回し方だと思っています。
科目が違うから、当たり前じゃん。と思う方もいらっしゃると思います。
確かにそうなのですが、物理と生物で問われている問題の内容を見ると、本質的な差が一目瞭然となります。
こちらが実際の生物の問題(左)と物理の問題(右)です。
こちらの問題を見てわかることは、
物理は問題の解答のためには問題に合わせた柔軟な思考と問題解決能力
生物は1つ1つの問題に対する細かな知識
が問われているとわかります。
現実を突きつけるようで、とても心が痛みますが、正直、物理はセンスが問われている部分もあります。
ですので、センスの差みたいなところで得点率の差ができてしまうのが良いところとも言え、悪いところとも言えます。
純粋な努力量で点数を付け、他の受験生と差をつけたい高校生は、必ず生物を選択しましょう。
受験における物理の問題は、想定している問題よりもはるかに難しいという声を聞くこともあります。
物理が得意!得点源にできる!
という高校生でなければ、生物を選択する方が得点源になり、受験を楽に乗り越えることができる
と覚えておいてください。
もちろん、物理が得意なのであれば、その力を存分に発揮することで、他の物理選択者よりも大きな差をつけることができます。
相性をみてから、生物/物理選択は決めるようにしましょうね。
②薬学部生の視点
次は、薬学部生の視点からお話しします。
薬学部に入学したあと、主に勉強するのは「生物系科目」となります。
もちろん、化学や物理も学習しますが、割合で言うと、物理1・化学4・生物5といった形でしょうか。
薬学部といえば、化学に強そう。というイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、生物にも強いのが現実です。
薬を体に摂取してから、どのように体内で動いて(薬物動態)、どのような作用が出て(薬理作用)、結果どうなるのか(薬治)という知識を学びます。
その上で、これらの知識の根幹にあるのは、実は「生物」の知識なんです。
薬物動態→体内循環系や生体内に含まれる細胞や菌などの学習
薬理作用→体内のタンパク質(受容体など)の働き(産生する化学物質など)
薬治→生体内における反応を、人間全体の観察等を行なって正常値かどうかを判断
と、このように、すべて生物が根幹にあります。
また、厄介なのが、薬学部では入学して講義が始まると「生物を知ってきたもの」として扱うため、一から高校化学の内容を教えてくれません。
クエン酸回路などの代謝回路などは、高校生物の大きな項目の1つですが、それも自分の力で勉強する必要が出てきてしまいます。
結論をいうと、入学したあと、生物選択じゃないと大変なタイミングがたくさんあるよ。
ってことです!
なので、これから選択科目を決めようと思っている高校生は、特別な理由がない限りは生物を選択するようにしましょう!
まとめ
今回は、物理選択と生物選択についてについてまとめました!
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