【2027年度】四薬科大学を徹底比較!東京薬科・明治薬科・星薬科・昭和薬科の違いと入試対策を完全解説

「星薬科大学と明治薬科大学って何が違うの?」

「東京薬科大学と昭和薬科大学なら、どっちがおすすめ?」

「四薬科大学って全部同じくらいのレベル?」

「結局、自分はどこを第一志望にすればいいの?」

首都圏で私立薬学部を考えている高校生なら、一度は迷うのがこの4大学だと思います。

こんにちは。薬学部受験専門塾PharmAssist代表の寺沼香太朗です。

今回は、

東京薬科大学。

明治薬科大学。

星薬科大学。

昭和薬科大学。

この4校、いわゆる「四薬科大学」について徹底比較します。

偏差値だけではありません。

大学の立地。

6年制・4年制の違い。

薬剤師国家試験。

ストレート卒業・国家試験実績。

学費。

大学独自の教育。

2027年度入試。

一般選抜の科目。

配点。

倍率。

合格最低点。

そして最後には、4校を志望する高校生が英語・数学・化学をどのように勉強すればいいのかまで解説します。

この記事を読み終わる頃には、

「自分にはこの大学が合っていそう」

というところまで分かるようにしていきます。

目次

そもそも四薬科大学とは?

今回「四薬科大学」と呼んでいるのは、

東京薬科大学。

明治薬科大学。

星薬科大学。

昭和薬科大学。

の4校です。

いずれも首都圏にあり、薬学教育に長い歴史を持つ大学です。

薬学部志望の高校生にとっては、併願先として一緒に名前が挙がることも多い大学です。

ただし、

「全部薬科大学だから、ほとんど同じでしょ」

と思うのはかなりもったいないです。

実際には、立地も違います。

入試難易度も違います。

入試方式も違います。

国家試験実績も違います。

大学で力を入れている教育も違います。

だから四薬科大学を考えるときには、

偏差値順に並べて上から受ける

ではなく、

自分に合っている大学を探す

ことが大切です。

まずは四薬科大学を一気に比較

最初に、4校の特徴をかなり簡単に整理します。

星薬科大学は、東京都品川区。

薬学科は6年制で定員260名。

さらに4年制の創薬科学科があります。

立地の良さと入試難易度の高さが特徴で、四薬科の中では難関帯に位置します。

明治薬科大学は、東京都清瀬市。

6年制薬学科の定員は360名。

4年制の生命創薬科学科もあります。

5年次の独自研修が非常に特徴的で、臨床、研究、漢方、海外研修など、自分の進路に合わせた学びを深められます。

東京薬科大学は、東京都八王子市。

6年制薬学部の入学定員は420名で、4校の中では非常に大規模です。

薬学部とは別に生命科学部があります。

2027年度入試では、英数化3科目型だけではなく、化学と数学だけで受験できるT方式もあります。

昭和薬科大学は、東京都町田市。

6年制薬学科のみで、入学定員は240名。

4年次以降に総合薬学、情報薬学、臨床薬学の3コースへ分かれる教育が特徴です。

2027年度には共通テストと化学を組み合わせたC方式など、多様な入試方式が用意されています。

この時点でも、結構違いますよね。

偏差値だけで比べると星薬科大学が高い

2027年度の河合塾ボーダーを一つの目安にすると、4校の中では星薬科大学が最も高い水準です。

星薬科大学は、方式によって偏差値52.5~55.0程度。

明治薬科大学薬学科は、方式によって50.0~52.5程度。

東京薬科大学薬学部は50.0程度。

昭和薬科大学は45.0~47.5程度。

という目安です。

そのため、入試難易度だけを見るなら、

星薬科大学。

明治薬科大学。

東京薬科大学。

昭和薬科大学。

という順番をイメージする人も多いでしょう。

ただし、ここは絶対に勘違いしないでください。

大学のおすすめ順ではありません。

あくまで入試難易度です。

薬剤師国家試験実績で並べれば順番は変わります。

教育の特色で並べれば、そもそも順位をつけること自体が難しくなります。

立地で比較するとかなり違う

4校を比較するときに、偏差値以上に見てほしいのが立地です。

薬学部は6年間あります。

毎日の通学時間はかなり重要です。

星薬科大学は東京都品川区。

戸越銀座や戸越などからアクセスでき、4校の中では都心に近い立地です。

東京23区内に住んでいる高校生にとっては、通いやすいケースが多いでしょう。

明治薬科大学は東京都清瀬市。

最寄りは秋津駅や新秋津駅周辺になります。

埼玉県南部や東京西部から通いやすい人もいます。

東京薬科大学は東京都八王子市。

大学は八王子市堀之内にあり、都心から見ると西側です。

八王子、日野、多摩地域などに住んでいる高校生とは相性がよいでしょう。

昭和薬科大学は東京都町田市。

玉川学園前駅などを利用します。

神奈川県側から通いやすい人も多い大学です。

つまり、

23区側なら星薬科。

埼玉・東京西側なら明治薬科。

多摩・八王子方面なら東京薬科。

町田・神奈川方面なら昭和薬科。

というように、住んでいる場所によって通学しやすさがかなり変わります。

偏差値が2.5違うからという理由だけで、毎日片道2時間の大学を選ぶべきか。

ここは6年間という期間を考えて判断してください。

国家試験新卒合格率で比較

次に、薬剤師国家試験です。

2026年に実施された第111回薬剤師国家試験の新卒合格率を見ると、

明治薬科大学が93.39%。

東京薬科大学が91.76%。

星薬科大学が90.83%。

昭和薬科大学が78.18%。

でした。

2026年の全国6年制新卒平均は86.25%です。

つまり、明治薬科、東京薬科、星薬科はこの年度の全国平均を上回っています。

一方で、昭和薬科大学は78.18%でした。

ただし、国家試験は1年度だけを見て大学を決めないでください。

年度によって合格率は変動します。

さらに、

新卒国家試験合格率

だけを見るのも不十分です。

ストレート国家試験合格率ではどうなる?

高校生に僕がぜひ見てほしいのが、

入学してから6年間で卒業し、そのまま薬剤師国家試験まで合格した割合

です。

文部科学省による2019年度入学者の追跡データでは、

星薬科大学が73%台。

明治薬科大学が70%台。

東京薬科大学が64%台。

昭和薬科大学が63%台。

という結果でした。

ここで注意したいのが、

第111回国家試験の新卒合格率

と

2019年度入学者のストレート合格率

は、分母も対象年度も異なるということです。

単純に掛け算したり、同じものとして扱ったりしてはいけません。

ただ、

「入学したら全員が6年間で薬剤師になるわけではない」

ということは、大学選びの段階で知っておいてほしいです。

学費で比較するとどうなる?

次に学費です。

薬学部は6年間なので、数十万円の違いでも6年間では大きくなります。

星薬科大学の現在公表されている6年間の基本的な学費は、約1198万円です。

これとは別に諸会費などがあります。

明治薬科大学は、現在の学費体系を単純に6年間合計すると約1242万円です。

こちらも委託徴収金などが別途あります。

東京薬科大学は、初年度の基本学費が234万円。

2年次以降は授業料・施設費などで年間約194万円となっており、6年間ではおおむね1200万円台になります。

東京薬科大学では、実務実習、CBT・OSCEの検定料、国家試験対策費などが学費に含まれていることも特徴です。

昭和薬科大学は、現在の学費体系では初年度が約210万円。

2年次以降も年間約209万円で、卒業実習教育経費などを含めると6年間でおよそ1260万円台になります。

つまり、4大学とも私立6年制薬学部なので、1000万円を大きく超える学費になります。

その中では星薬科大学は比較的抑えられています。

ただし、大学を選ぶときには、

学費だけ

ではなく、

交通費。

一人暮らしの有無。

奨学金。

特待生。

まで含めて考えましょう。

四薬科大学はどこも数学Ⅲなしで受けられる

受験生にとってかなり大きなポイントがあります。

今回紹介する4校の主要な一般選抜では、数学Ⅲを使わずに受験できる方式があります。

星薬科大学B方式。

明治薬科大学B方式前期。

東京薬科大学B方式。

昭和薬科大学B方式。

いずれも数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cを中心とした範囲で、数学Ⅲは必要ありません。

これは慶應義塾大学薬学部や東京理科大学薬学部との大きな違いです。

慶應・東京理科まで狙うなら数学Ⅲ対策が必要。

四薬科大学を中心に私立薬学部を受験するのであれば、数学ⅠA・ⅡBCへ集中する戦略も取れます。

この違いは、受験勉強の量を考えるうえで非常に大きいです。

星薬科大学|四薬科の中では難関

ここからは1校ずつ詳しく見ていきましょう。

最初は星薬科大学です。

星薬科大学は東京都品川区にある薬学系大学です。

6年制薬学科の定員は260名。

4年制創薬科学科の定員は20名です。

薬剤師を目指すなら6年制薬学科。

創薬などを中心に学びたいなら4年制創薬科学科。

という違いがあります。

四薬科大学の中では、入試難易度が高い大学です。

星薬科大学の一番の魅力は立地

星薬科大学を比較するときに無視できないのが立地です。

大学は品川区にあります。

6年間通うことを考えると、都心にあることはかなり大きなメリットです。

さらに5年次の病院実習では、

慶應義塾大学病院。

東京大学医学部附属病院。

国立がん研究センター中央病院。

聖路加国際病院。

国立国際医療研究センター。

など、東京都内の多くの医療機関が実習先として挙げられています。

臨床に興味のある高校生にとっても、注目したいポイントです。

星薬科大学の2027年度一般選抜

一般選抜には、

A方式。

B方式。

S方式。

があります。

しかも3方式をすべて併願できます。

A方式

大学入学共通テスト利用です。

薬学科は10名募集。

数学200点。

理科200点。

英語200点。

合計600点です。

薬学科では化学が重要になります。

B方式

最も募集人数が多い方式です。

薬学科120名募集。

2027年2月2日に実施されます。

数学100点。

化学100点。

英語100点。

合計300点。

全科目マークシート方式です。

数学Ⅲはありません。

2026年度は、

受験者1296人。

合格者437人。

実質倍率3.0倍。

合格最低点205点。

300点満点なので約68.3%です。

星薬科大学を私立一般選抜で目指すなら、このB方式が中心になります。

S方式

星薬科大学で特に特徴的なのがS方式です。

共通テストの、

数学200点。

英語リーディング200点。

そして大学独自の化学400点。

合計800点です。

化学だけで全体の半分です。

2026年度の最低点は533点。

化学が得意な受験生には非常に面白い方式です。

星薬科大学はこんな人におすすめ

四薬科の中でも高い難易度に挑戦したい。

東京都心から通いやすい大学がいい。

薬科大学らしい環境で学びたい。

国家試験実績も重視したい。

化学が得意。

こういう受験生には星薬科大学がおすすめです。

明治薬科大学|進路別の教育がかなり特徴的

次は明治薬科大学です。

明治薬科大学は東京都清瀬市にあります。

6年制薬学科の入学定員は360名。

4年制生命創薬科学科は60名です。

薬学科の大きな特徴が、

5年次の独自研修

です。

通常の病院11週間、薬局11週間の実務実習に加えて、自分の希望進路に合わせた約3か月間の研修があります。

明治薬科大学の7つの独自研修

選べるのは、

病院薬学。

薬局薬学。

臨床開発。

健康薬学。

伝統医療薬学。

薬学研究。

海外医療研修。

などです。

さらに希望者の中から、

先端医療。

感染症薬剤師。

地域医療。

グローバル薬剤師。

薬学データサイエンス。

といった特別コースへ進む仕組みも用意されています。

これは明治薬科大学のかなり大きな特徴です。

「薬剤師になりたいけど、まだ病院か薬局か研究か決まっていない」

という高校生にとっても、大学へ入ってから進路を考えながら専門性を深められます。

国家試験実績も強い

第111回薬剤師国家試験では、

新卒242人中226人合格。

合格率93.39%でした。

今回の四薬科大学の中では最も高い結果です。

さらに大学公表では、過去10年間の新卒平均合格率も90%を超えています。

国家試験実績をかなり重視したい高校生なら、明治薬科大学はぜひ比較候補に入れてほしい大学です。

明治薬科大学の2027年度一般選抜

一般選抜には、

A方式。

B方式前期。

B方式後期。

C方式。

地域枠。

などがあります。

かなり入試方式が多い大学です。

B方式前期

薬学科120名募集。

2027年1月31日実施。

英語100点。

数学100点。

化学100点。

合計300点です。

各科目70分。

数学Ⅲはありません。

2027年度から化学はマークカード方式へ変更されます。

2026年度は、

受験者831人。

合格者276人。

実質倍率3.0倍。

合格最低点190点。

300点満点中約63.3%でした。

四薬科大学を併願する受験生にとって、かなり中心的な入試です。

B方式後期

薬学科35名募集。

2027年2月8日です。

英語100点。

数学100点。

理科150点。

理科は化学または生物から選択します。

2026年度は実質倍率13.7倍。

合格最低点262点でした。

前年よりかなり厳しい結果になっています。

「後期だから簡単」

とは絶対に思わないでください。

C方式

共通テストと大学独自の化学を組み合わせます。

薬学科20名募集です。

共通テストで英語または国語。

数学ⅠA。

さらに数学ⅡBC・物理・化学・生物から1科目。

そして個別試験で化学200点。

合計600点です。

化学が得意で、共通テストも受験する高校生には選択肢になります。

明治薬科大学はこんな人におすすめ

国家試験実績を重視したい。

大学入学後に自分の専門分野を深めたい。

病院、薬局、研究、漢方、海外など幅広い進路を考えたい。

一般選抜の受験機会を増やしたい。

こういった受験生には非常におすすめです。

東京薬科大学|大規模な薬学部と化学重視入試が特徴

次は東京薬科大学です。

東京都八王子市にあります。

薬学部は6年制で、入学定員420名。

四薬科の中ではかなり大きな薬学部です。

大学には薬学部だけでなく生命科学部もあります。

長い歴史を持つ薬学教育と、研究環境の広さが特徴です。

東京薬科大学は薬学部の学生数が多い

1学年420名規模というのはかなり大きいです。

研究分野。

教員。

学生。

卒業生。

などのネットワークも大きくなります。

一方で、

小規模な大学のほうが合っている。

大人数の環境のほうが好き。

という好みは人によって違います。

オープンキャンパスで実際のキャンパスを見て判断してください。

国家試験新卒合格率は91.76%

第111回薬剤師国家試験では、

新卒352人中323人合格。

合格率91.76%。

全国平均を上回っています。

東京薬科大学では、学内で国家試験対策用問題を用いた演習なども実施しています。

大規模大学ですが、国家試験の結果も比較的高い水準です。

東京薬科大学の2027年度一般選抜

東京薬科大学は入試方式も多いです。

A方式Ⅰ期。

A方式Ⅱ期。

B方式。

T方式。

があります。

A方式Ⅰ期

共通テスト利用です。

薬学部28名募集。

理科200点。

英語200点。

数学200点。

合計600点です。

2026年度は、

実質倍率2.0倍。

最低点378点。

600点中63%でした。

B方式

東京薬科大学の中心となる一般選抜です。

2027年度は120名募集。

試験日は1月30日です。

化学150点。

英語100点。

数学100点。

合計350点。

ここが重要です。

四薬科の一般的な3科目型では英数化100点ずつの大学が多いですが、東京薬科大学B方式では化学が150点あります。

薬学部らしく、化学重視の配点です。

数学Ⅲはありません。

2026年度は、

受験者877人。

合格者265人。

実質倍率3.3倍。

最低点239点。

350点満点中約68.3%でした。

T方式

東京薬科大学で非常に特徴的なのがT方式です。

薬学部40名募集。

2027年2月6日実施。

化学200点。

数学100点。

合計300点。

英語がありません。

これは四薬科大学の中でもかなり特徴的です。

「英語が苦手だけど、数学と化学には自信がある」

という高校生には、大きなチャンスになる可能性があります。

しかも化学が200点。

全体の3分の2です。

2026年度は、

受験者251人。

合格者63人。

実質倍率4.0倍。

最低点154点。

300点中約51.3%でした。

問題の難易度があるため、最低点だけを見て簡単と判断しないようにしてください。

東京薬科大学はこんな人におすすめ

大規模な薬学部で学びたい。

八王子・多摩方面から通いやすい。

国家試験実績も重視したい。

化学が得意。

英語が苦手でT方式を活用したい。

研究分野の選択肢を広く持ちたい。

こういった人におすすめです。

昭和薬科大学|3コース制と多様な入試方式

最後は昭和薬科大学です。

東京都町田市にあります。

6年制薬学科のみで、定員は240名。

星薬科や明治薬科のような4年制創薬系学科はありません。

全員が6年制薬学科へ入り、薬剤師国家試験受験資格取得を目指します。

昭和薬科大学は4年次から3コースへ分かれる

昭和薬科大学の特徴の一つが、

4年次以降のコース制

です。

総合薬学コース。

情報薬学コース。

臨床薬学コース。

の3コースがあります。

総合薬学コースでは、研究・実験を重視。

情報薬学コースでは、新薬の研究・開発なども意識した学び。

臨床薬学コースでは、病院・薬局など臨床現場を意識した教育。

という形で、将来の希望に合わせて学びを深めます。

もちろん、どのコースを選んでも薬剤師国家試験受験資格取得を目指せます。

昭和薬科大学の国家試験実績

第111回薬剤師国家試験の新卒合格率は78.18%でした。

新卒220人中172人合格です。

今回の4校では最も低い数字でした。

ここは大学比較をするなら確認しておくべきです。

ただし、1年度だけで大学の教育すべてを評価することはできません。

過去の推移。

ストレート卒業率。

入学後のサポート。

自分との相性。

まで確認してください。

昭和薬科大学の2027年度一般選抜

昭和薬科大学には、

A方式。

B方式。

C方式。

D方式。

があります。

A方式

共通テスト利用。

募集15名。

英語200点。

数学200点。

理科200点。

合計600点です。

B方式

一般的な3科目型です。

85名募集。

2027年2月4日。

英語100点。

数学100点。

化学100点。

合計300点。

数学Ⅲはありません。

2026年度は、

受験者544人。

合格者287人。

実質倍率1.9倍。

最低点142点。

300点満点中約47.3%でした。

4校の中では比較的チャレンジしやすい入試難易度です。

ただし、

合格最低点が低い=勉強しなくても受かる

ではありません。

必ず過去問を確認してください。

C方式

昭和薬科大学で注目したいのがC方式です。

共通テストで、

英語100点。

数学100点。

そして大学独自試験で、

化学300点。

合計500点です。

なんと化学が60%を占めます。

さらに試験開始は午後3時です。

他大学の午前入試と同日に受験できる可能性を考えて設定されています。

化学が得意な高校生にとっては、かなり魅力的な方式です。

2026年度は、

実質倍率2.9倍。

最低点301.8点。

500点満点中約60.4%でした。

D方式

D方式は、共通テストの生物または物理と、B方式の英語・数学・化学を組み合わせて判定します。

共通テストの生物・物理が200点。

B方式の英数化がそれぞれ50点。

合計350点。

国公立大学との併願者や、物理・生物が得意な人には面白い方式です。

昭和薬科大学はこんな人におすすめ

町田・神奈川方面から通いやすい。

6年制薬学科だけの環境がいい。

将来に合わせて研究・創薬・臨床を選びたい。

化学が得意でC方式を使いたい。

偏差値だけでなく教育内容を見て大学を選びたい。

こういった高校生に向いています。

四薬科大学の入試を比較すると見えてくること

ここまで4校を見てきました。

一般選抜の中心となる方式を比較すると、

星薬科大学B方式
英語100
数学100
化学100

明治薬科大学B方式前期
英語100
数学100
化学100

東京薬科大学B方式
英語100
数学100
化学150

昭和薬科大学B方式
英語100
数学100
化学100

です。

つまり、4校を併願するなら、

英語。

数学ⅠA・ⅡBC。

化学。

の3科目を仕上げれば、かなり高い互換性があります。

数学Ⅲを必要としないことも大きなポイントです。

四薬科大学を併願するなら化学が超重要

中でも一番重要なのは化学です。

星薬科大学には、化学400点のS方式。

東京薬科大学には、化学150点のB方式と化学200点のT方式。

昭和薬科大学には、化学300点のC方式。

明治薬科大学にも、独自化学200点を使うC方式。

があります。

つまり、

化学が得意になると、4校すべてで受験戦略の幅が一気に広がる

ということです。

薬学部受験で化学が重要と言われる理由がよく分かると思います。

英語対策|4校併願ならまず基礎を完成

英語は、

単語。

文法。

英文解釈。

長文。

の順に積み上げます。

単語は学校で配られている『ターゲット1900』などをまず完成させてください。

四薬科大学を目指すのであれば、基本語彙が完成した後に『医歯薬系の英単語』まで取り組んでもよいでしょう。

文法は、

『東進レベル別英文法』

または、

『Vintage』

『Next Stage』

など。

英文解釈は、

『入門英文解釈の技術70』

『基礎英文解釈の技術100』

または、

『英文解釈ポラリス1・2』

を使います。

長文では、

『英語長文ポラリス0』

『The Rules 1』

『英語長文ポラリス1』

『The Rules 2・3』

『英語長文ポラリス2』

までを一つの軸にします。

四薬科大学であれば、まずこのレベルまで高い完成度で仕上げることが重要です。

数学対策|数学ⅢよりⅠA・ⅡBCを完成させる

四薬科大学の主要3科目型を中心に受験するなら、数学Ⅲは必要ありません。

だからこそ、

数学ⅠA・ⅡBCを高い完成度にする

ことが重要です。

数学が苦手なら、

『やさしい高校数学』

『入門問題精講』

『基礎問題精講』

『標準問題精講』

と進めます。

学校で、

『青チャート』

『Focus Gold』

を使っている場合は、その教材を中心にしても構いません。

四薬科大学では、

数列。

ベクトル。

微分・積分。

確率。

図形。

などの典型問題を落とさない力が重要です。

難問ばかり解くより、

標準問題を速く、正確に解ける

状態を作ってください。

化学対策|四薬科合格の鍵

化学が苦手なら、

『宇宙一わかりやすい高校化学』

と

『リードLightノート』

を必ずセットで使います。

説明を読んだら問題を解く。

ここまでを一つにしてください。

別のルートであれば、

『リードLightノート』

『入門問題精講』

『基礎問題精講』

『標準問題精講』

と進めます。

学校で『セミナー』などを使っている人は、それを活用しても構いません。

その後、

『化学重要問題集』

へ進みます。

四薬科大学の難関方式、特に星薬科大学などを狙うなら、重要問題集の標準問題をかなり高い完成度にしておきたいです。

理論・無機・有機を全部やる

薬学部志望者にありがちなのが、

理論化学ばかり勉強する

ことです。

もちろん計算問題は重要です。

でも、

無機化学。

有機化学。

も必須です。

四薬科大学を複数受けるなら、一つの大学の傾向だけに合わせすぎず、

理論。

無機。

有機。

高分子。

まで一通り完成させてください。

そのうえで第一志望の頻出分野を重点的に仕上げます。

第一志望によって戦略を変える

4校を全部受けるとしても、勉強時間を完全に均等に使う必要はありません。

たとえば星薬科大学が第一志望なら、

B方式対策を中心にしながら、S方式を使うなら化学をさらに強化。

明治薬科大学が第一志望なら、

B方式前期の英数化を軸にして、C方式や後期まで視野に入れる。

東京薬科大学なら、

B方式で英数化を仕上げつつ、化学と数学が得意ならT方式も活用。

昭和薬科大学なら、

B方式を軸にしつつ、化学が得意ならC方式を積極的に使う。

という戦略が考えられます。

化学が得意ならどこがおすすめ?

化学が得意なら、

四薬科大学の入試はかなり戦いやすくなります。

特におすすめしたいのが、

星薬科大学S方式。

東京薬科大学T方式。

昭和薬科大学C方式。

です。

星薬S方式は化学400点。

東京薬科T方式は化学200点。

昭和薬科C方式は化学300点。

どれも非常に高い比重です。

明治薬科C方式でも個別試験の化学が200点あります。

つまり、

化学を武器にできる受験生は、複数の方式で勝負できる

ということです。

英語が苦手なら東京薬科大学T方式に注目

逆に、

「化学と数学は得意だけど英語が本当に苦手」

という人。

東京薬科大学T方式は必ず調べてください。

化学200点。

数学100点。

英語なし。

です。

もちろん倍率は高く、簡単な入試ではありません。

でも、

英語の得点が合否に一切入らない

というのは大きな特徴です。

四薬科の中で、かなり分かりやすく受験生の得意を生かせる方式です。

国家試験を重視するなら明治薬科大学

最新の第111回薬剤師国家試験だけを見るなら、

明治薬科大学93.39%。

東京薬科大学91.76%。

星薬科大学90.83%。

昭和薬科大学78.18%。

です。

さらに明治薬科大学は直近10年間の新卒平均も高い水準です。

そのため、

「国家試験実績をかなり重視したい」

という高校生なら、明治薬科大学は強い候補になります。

ただし、国家試験だけで大学を選ばないでください。

立地を最優先するなら星薬科大学

23区内へのアクセスを重視するなら、星薬科大学はかなり魅力的です。

品川区という立地は、四薬科大学の中でも大きな特徴です。

特に、

東京23区。

神奈川東部。

埼玉南部。

などから通う場合には、他大学との通学時間を比較してみてください。

6年間では非常に大きな差になります。

自分の進路を深めたいなら明治薬科大学

病院。

薬局。

臨床開発。

漢方。

研究。

海外。

など、

「薬剤師にはなりたいけど、その先の専門分野も選びたい」

という人には、明治薬科大学の独自研修制度はかなり魅力があります。

大学で学びながら自分の進路を深めたい人におすすめです。

大規模な環境を求めるなら東京薬科大学

学生数の多い薬学部。

研究分野の広さ。

長い歴史。

国家試験実績。

複数の入試方式。

こうしたものを重視するなら東京薬科大学です。

特に多摩地区から通いやすい人にとっては有力候補になります。

比較的狙いやすい大学から考えるなら昭和薬科大学

2027年度の偏差値や2026年度B方式の倍率・最低点を見ると、4校の中では昭和薬科大学が比較的挑戦しやすい位置にあります。

そのため、

星薬科大学。

明治薬科大学。

東京薬科大学。

を第一志望・実力相応校に置きながら、昭和薬科大学を併願するという受験戦略も考えられます。

ただし、

「滑り止めだから過去問をやらなくていい」

という考えは危険です。

大学ごとに問題形式は違います。

安全校ほど確実に合格するための過去問対策をしてください。

四薬科大学の併願はかなり相性がいい

四薬科大学を併願するメリットは、

主要科目の相性がかなりいい

ことです。

基本的に、

英語。

数学ⅠA・ⅡBC。

化学。

を勉強していれば、4校の主要一般選抜へ対応できます。

慶應義塾大学や東京理科大学まで併願すると数学Ⅲが追加されます。

一方、

四薬科大学を中心に受験する

のであれば、英数化3科目へ学習時間を集中できます。

私立薬学部専願者にとっては非常に大きなメリットです。

ただし全部の過去問を同じ量やる必要はない

4校全部受験すると、

「4大学×5年分で20年分やらないと」

と思う人もいます。

必ずしもそうではありません。

まず第一志望はしっかり複数年度。

第二志望も複数年度。

そのうえで併願校は1~3年程度から始めて、

問題との相性。

合格最低点。

得点状況。

を確認します。

もし併願校の過去問でも全く点が取れないなら演習量を増やします。

逆に初見でも安定して最低点を上回るなら、第一志望へ時間を戻します。

受験勉強は、

全大学に同じ時間を使う

のではなく、

合格するために必要な時間を配分する

ものです。

高校1・2年生はどこを目標にすればいい?

まだ志望校が決まっていない高校1・2年生なら、最初から一つに絞りすぎなくて大丈夫です。

まずは、

星薬科大学まで狙える学力

を目標にしてもいいと思います。

英語。

数学ⅠA・ⅡBC。

化学。

の基礎を早く完成させてください。

偏差値が伸びれば、

慶應。

東京理科。

まで挑戦できます。

逆に成績が伸び悩んでも、

明治薬科。

東京薬科。

昭和薬科。

など、受験戦略を調整できます。

高1・高2の段階では、

今の偏差値に合わせて志望校を下げる

より、

選択肢を広げられる学力を作る

ことを優先してください。

高校3年生は過去問で決める

高校3年生なら、偏差値だけではなく実際の過去問を見ます。

たとえば、

星薬科B方式205点が前年最低点。

明治薬科B前期190点。

東京薬科B方式239点。

昭和薬科B方式142点。

というように、それぞれ満点や難度が異なります。

単純に最低点の数字だけは比べられません。

各大学の過去問を実際に解いて、

自分が何%取れているのか。

最低点まで何点足りないのか。

どの科目で失点しているのか。

を確認してください。

そうすると、

偏差値では星薬科のほうが高いけれど、自分は星薬の問題のほうが解きやすい。

明治薬科の英語と相性がいい。

東京薬科の化学なら得点できる。

ということもあります。

これが本当の志望校対策です。

結局、四薬科大学でどこがおすすめ?

最後にかなり簡潔にまとめます。

星薬科大学。

四薬科の中では難関。品川区という立地も強い。国家試験実績も高く、化学が得意ならS方式も魅力。

明治薬科大学。

国家試験実績と独自研修が魅力。病院・薬局だけでなく研究、漢方、海外、臨床開発など将来の選択肢を広げたい人におすすめ。

東京薬科大学。

420人規模の大きな薬学部。国家試験実績も高く、化学重視のB方式や英語なしのT方式など入試の選択肢も面白い。

昭和薬科大学。

4年次から3コースへ分かれる教育が特徴。町田・神奈川方面から通いやすく、B方式に加えて化学重視のC方式も活用できる。

どれが一番いいという話ではありません。

どこが自分に合うのか。

です。

まとめ|四薬科大学は「偏差値」ではなく違いを理解して選ぼう

今回は、

東京薬科大学。

明治薬科大学。

星薬科大学。

昭和薬科大学。

の四薬科大学を徹底比較しました。

4校とも首都圏の有力な私立薬学系大学ですが、実際にはかなり違います。

入試難易度では星薬科大学が高め。

国家試験新卒合格率では、直近の第111回では明治薬科大学が93.39%で4校中最も高い結果でした。

東京薬科大学は91.76%。

星薬科大学は90.83%。

昭和薬科大学は78.18%。

ただし、国家試験合格率だけで大学を決めないでください。

大学の立地も違います。

星薬は品川。

明治薬科は清瀬。

東京薬科は八王子。

昭和薬科は町田。

6年間通うことを考えると、この差はかなり大きいです。

教育内容も違います。

星薬科大学は立地と薬学専門教育。

明治薬科大学は7つの独自研修。

東京薬科大学は大規模な薬学教育と幅広い研究環境。

昭和薬科大学は3コース制。

という特徴があります。

入試も違います。

星薬B方式は英数化100点ずつ。

明治薬科B前期も英数化100点ずつ。

東京薬科B方式は化学150点、英語100点、数学100点。

昭和薬科B方式は英数化100点ずつ。

さらに、

星薬科大学には化学400点のS方式。

東京薬科大学には英語なし、化学200点のT方式。

昭和薬科大学には化学300点のC方式。

明治薬科大学には共通テストと個別化学を組み合わせたC方式。

があります。

つまり、

化学が強い受験生は四薬科大学でかなり有利な戦略を組める

ということです。

そして、4校の主要一般選抜では数学Ⅲを使わずに受験できるため、

四薬科大学を中心に私立薬学部を目指す高校生なら、

英語。

数学ⅠA・ⅡBC。

化学。

の3科目へ集中する戦略が取れます。

ただし、最終的には、

偏差値表だけ

で志望校を決めないでください。

国家試験合格率。

ストレート卒業率。

学費。

通学時間。

入試方式。

研究。

実習。

将来の進路。

そして、

自分がその大学へ6年間通いたいと思えるか。

ここまで比較してください。

受験生にとって一番大切なのは、

四薬科大学の中で一番偏差値の高い大学へ行くこと

ではありません。

自分が本当に学びたい大学へ合格することです。

まず4校の違いを理解する。

次に、自分に合う大学を2~4校選ぶ。

そして、それぞれの入試科目と配点を確認する。

最後に、第一志望の合格最低点から逆算して、英語・数学・化学の学習計画を作る。

ここまでできれば、

「薬学部に行きたいから何となく四薬科を受ける」

という状態から、

「この大学に合格するためにこの勉強をする」

という状態へ変わります。

四薬科大学は似ているようで、かなり違います。

ぜひ偏差値だけではなく、6年間の大学生活と、その先の薬剤師としての将来まで考えて志望校を選んでください。

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代表 寺沼香太朗

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この記事を書いた人

寺沼 香太朗のアバター 寺沼 香太朗 薬学部受験専門塾PharmAssist代表

薬学部受験専門塾 PharmAssist (ファーマシスト)代表の寺沼香太朗です。
薬学部受験の主要科目である、英語・数学ⅠAⅡB III C・化学・生物・面接・小論文の指導を行っております。
薬学部に特待合格した指導力の高さと、薬学部に特化した受験ノウハウ、教育コーチングを活かした学習マネジメントが指導の武器となっており、薬学部を目指す全ての高校生をアシストすることを信念に授業を行っております。

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